最近、大阪でも京都でも東京でも、街中には外国人観光客や外国人ビジネスマンが溢れている。
こんなことついぞなかったと思うのだが、時代の流れか円高でも、エアラインの追加燃料チャージがボッタクリであろうが、私たちの国を訪れる外国人の数は減らないようだ。
私が初めて国内で外国人を目撃したのは大阪万博の会場でであった。
とりわけ印象に残っていたのはカナダの森林警備隊のオニイサンで、馬に跨がったりりしい姿が小学校一年生のガキであった私にはかっこよく、頼もしく思えたのであった。
あの頃は万博会場で外国人を見かけることはあっても、大阪の街中で外国人の姿を見かけるのはまれであったように記憶する。
ところが35年ほど経過した現在、外国人の姿は決して珍しいものではなくなってしまった。
例えば、大阪ではUSJや通天閣、大坂城にヨドバシカメラ、ビッグカメラ、などの買い物袋や土産物を両手に抱えた台湾、韓国、中国からの団体旅行客を見かけない日はない。
これに国籍不明の白人の皆さんやレゲエっぽい黒人のオニイサン方を加えると半端ではないのだ。
さらに観光のメッカである京都ともなると、大阪が問題にならないほどの外国人観光客がウロウロしているのだ。
これがつい130年ほど前であれば、確実に「天誅!攘夷!」でクビチョンパであった首都京都。
どいつもこいつも命の保証はしかねるというような街だったことを思えば隔世の感がある。
一世紀もあれば国なんてものの価値観は180度難度でも変わることもあり得るのだという実例で面白い。
ところで日本を訪れる彼女、あるいは彼達の日本に対する魅力とは何なのだろう。
私たちの国がそんなにエンタテーメントに富んでいるとはとても思えない。
国際的に通じる文化といえば、アニメ、フィギュア、寿司、芸者に阪神タイガースといったところだろう。
(最近、甲子園でも外人の姿が増えてきた。先日など甲子園へ訪れるとハッピにメガホン、はちまき姿という典型的なトラキチファッションに身を包んだ白人少女軍団を目撃した)
USJを訪問して歓喜するアメリカ人というのも考えられないし、竹島問題でイチャモンを付けてくるプライドがやたら高い韓国人が大ぴらに「日本はオモロイ」と認めるとも思えない。
中華料理といえば王将のポパイ定食しか知らない大学生が巣くう京都の学生街で学ぶ外人さんの姿が少なくないことも驚きだ。
ということで、外人さんが一杯。
犯罪が増えなきゃ良いんだけど、などと勝手に「外人イコールちょっとアブナイ人びと」と結びつける私もいかがなものかと思う今日この頃なのであった。
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