安倍内閣の初めての改造が実施されて新しい閣僚の顔ぶれが発表された。
「ずいぶん思い切った人を入閣させたね」
という意見もあれば、
「いくらがんばっても安倍じゃダメ」
という意見もある。
「信頼の回復に努めます」
と首相が述べれば、再び、
「信頼の回復を図るのはあなたでしょ」
という意見が上がり、
「『辞めていただく』のもあなたでしょう」
なんていう辛口の意見が並べられる。
相次ぐ閣僚の不祥事で内政が混乱した責任は安倍首相にあることは間違いない。
決めなければならない税制改革も遅々として進まず、社会保険制度も止まったまま。
これだけ考えれば確かに安倍首相は実務力に乏しいといわざるを得ず、批判のそしりは免れないだろう。
しかし、安倍首相がそんなに無能だとも思えない。
公務員改革を着々と押し進めていることも確かだし、中国、韓国という反日の隣人とも距離を置きつつ円満な状態を作り出している。
憲法改正に必要な国民投票案も現実化しようとしているし、何に不満があるかといえば、よくよく考えると思いつかないというのが本当のところだ。
「安倍政治はすぐ止めよ」
というMIXIなどで見受ける一般民衆の主張はマスコミに煽られた、いわば暴徒の発言に近いものがある。
たとえば、安倍首相が退陣して、与党が自民から民主党に移れば少しは政治知識を持ち合わせていれば、現状よりさらに混沌とする社会になることは明らかだ。
小沢代表は風見鶏で政治家生活を送ってきた札付きで、鳩山、管に至ってはリーダーとしての業績も経験も乏しい。
第一、民主は自民のはみ出しと社会党の残党による烏合の衆。
まとまるはずがない。
経済、防衛、外交。
すべての面で日本社会が混乱することは目に見えている。
民衆は忘れているのだ。
平成7年1月の阪神淡路大震災で破壊された神戸の町に救出に向かう自衛隊を足止めし、病院船の提供を申し出たアメリカ海軍の援助を断り、必要以上に多くの民衆の財産と命を奪ったのは民主党と社民党の人たちだったことを。
安倍首相批判の裏には以下のプロセスが潜んでいる。
安倍首相は憲法九条を変えようとしている。
つまり、護憲活動家には都合が悪い。
安倍首相は公務員改革を徹底し、公務員天国を破壊して当たり前のシステムを作ろうとしている。
つまり、労働組合や公務員には都合が悪い。
安倍首相は子供たちに愛国心を持たせて他の国々と堂々渡り合える教育制度を作ろうとしている。
つまり、中国や韓国に媚びてきて日教組や赤旗政党には都合が悪い。
安倍首相は三世議員なのに就任時には人気があり、かつ正論を唱えていた。
つまり偏向報道のお得意なNHKや朝日新聞、最近おかしい読売新聞には都合が悪いし、世襲議員は「バカでなければ」ならないという理論から外れているので気に入らない。
この公務員、マスコミ、労働組合には共通点がある。
みんな同じ大学などの出身者がリーダーを務めているということだ。
安倍批判の裏を読む。
この半年のドタバタは小泉に太刀打ちできなかった反改革派の逆襲劇に過ぎないのかもわからない。
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