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とりがら時事放談『コラム新喜劇』



悲しくて悔しいことに、どうやら今回のバンクーバーオリンピックでは金メダルは獲れそうにない。
冬のスポーツ先進国の日本の国民として、ろくすっぱスキーもボードもしたことのない国民が大半を占めるどこかの国よりも「ランク下」というのはいささか、悲しくも悔しいものがある。

女子フィギュアスケートが銀メダルに終わって、金メダル獲得の可能性はなくなった、と思っていた。
ところが今朝、起きてすぐにニュースを見ると、
「日本、銀メダル以上確定」
の速報が。

女子スピードスケート団体でドイツと決勝戦を演じるというのだ。
これは凄い!
女子スピードスケートには失礼ながら、まったく期待をかけていなかっただけに、突然の「金かも」の朗報に思わずテレビに釘付けになった。

出だしは好調。
次第にドイツとのタイム差を広げていく。
「金かも」
の期待が次第に高まり、
最終周を残す時、それは確実かと思われた。

「ドイツ凄し」

ぐいぐい追いつめられた結果、日本は0.03秒差の2位。
つまり銀。

フィギュアで諦めていた「金」への期待が突然吹き出し、そして確信に変わった次の瞬間、夢を砕かれた、という格好になっって非常に悔しい日曜日の始まりになってしまったのであった。
期待していなかったところに期待して「メチャクチャ惜しい~~~~~~!」ということになってしまったものだから、思い出すだけでも9回裏、2アウト、バッターフルカウントでサヨナラ逆転ホームランを打たれたというのに似た悔しさがある。

ということで、銀メダルは銀メダル。
よしんば5個貯めてもオモチャの缶詰めは貰えない、金メダルと「その他」のその他になってしまったのであった。

悔しい。

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セ・リーグが熱い。
もちろん虚人の優勝が熱いのではなく、三位争い、タイガースとヤクルトのペナントレース接戦が熱いのだ。

私が阪神タイガースのファンだからかどうかはともかくとして、クライマックスシリーズの効果が初めてセントラルリーグに現れている。
これまで誰も見向きもしなかったであろう三位争いが実にスリリングだ。
3位という、これまで問題にもならなかった順位が、もしかすると日本シリーズに勝ち進み、その年のナンバーワンに成るかも知れないからだ。
もしそうなるとどうなるのか。

「ペナントレース、意味ないやん」

と成るのか、それとも、

「ペナントレースがあったればこそのセパ制覇だ」

と成るのか。
それはどのチームのファンなのかによって影響はまったく異なるだろうが、今年の場合は「◎」と言っても別に問題はない。

閑古鳥の筈の球場は満員。
テレビやラジオも中継する。
選手も球場も、球団もファンにも有り難い。

秋空の下、緩やかな日差しを浴びながらビールをグイッとやってみたい欲求にかられている私なのであった。

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別に辞めることはないのに、と思っていたのに岡田監督はやっぱり辞任。
CSは頑張って欲しいけど、心の中はちょこっと白けていて、「もう、どっちでもええわ」というような感じだ。

それにしても岡田監督の次は、どうやら真弓監督。

岡田真弓。

冗談かい(笑)。

※その昔、岡田真弓という歌手がいました。


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阪神タイガースの岡田監督が13ゲーム差をひっくり返されて優勝を逃した責任をとって辞任を表明。

ま、13ゲームリードしていても優勝できないことを私たち阪神ファンに知らしめた功績を考えると辞める必要はないのではないかと思うのだが、少なくとも私は。

かつて星野監督に率いられて優勝した2003年の時でさえ、
「これだけゲーム差あっても、優勝でけへんかもわからんで」
というのが私たち虎ファンの半分冗談、半分真剣だったことが、数年後現実化したのが今年であったわけで、そういう意味においては阪神タイガースらしい(球界のピエロ的球団という意)新たな伝説を作り出したといっても過言ではないだろう。

その伝説を作り上げた岡田監督が辞任すると言っている。
正直、辞任したらと思っているのは優勝グッズを作って全品廃棄処分の憂き目に遭った業者ぐらいかもわからないし、岡田監督が監督を辞めて星野仙一を再度監督にというのもいかがかと思うので、来年、もう一度戦って貰ってはいかがかとも思うのだ。

ともかく、素直に優勝するよりも今後長きにわたって使える酒の肴を提供したという意味において、我がタイガースの今年の被大逆転劇は子々孫々に語り伝えられる出来事だろう。

以下例文

系列会社からの大型物件の受注がほぼ確定していたにも関わらず、発注直前に系列会社を親会社が他社に売却。大型物件も他社系列に奪われた時のセールス担当のセリフ。

「すんません。注文、確定していたんですけど、2008年タイガースですわ。」
「しゃあないな、2008年タイガースやったら。」
「はい、2008年タイガースですから。」

......なんとなく、わびしい。

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ここんところ、
「お、昔に戻ったか」
というような負け方を繰り返し、先祖がえりしていた我がタイガースなのだが、勝ち方も少しばかしコミカルなタイガースらしい勝ち方になっている。

連夜のさよなら「押し出し勝利」。

この他力本願的な勝ち方を二夜連続続けるところがタイガースのタイガースたる(雰囲気が)ところだ。
三日前の矢野のサヨナラホームランはむしろ「タイガースらしくない」勝ち方で、あとの二試合のほうが、なんとなく「関西チック」で笑えるのだ。

尤も、かつて新庄が敬遠球をかっ飛ばしてサヨナラ勝ちした試合にはユニークさで勝てないが、負けが込んできている最近のムードを吹っ飛ばすのが、こんな勝ち方。
なかなかいいんじゃないか、と思えるところが勝利の女神はまだ甲子園で観戦中、ということなのかもわかならい。



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「星野仙一にWBCの監督は任せられない」

某雑誌の吊り広告に大きな見出しが書かれていた。
オリンピックでメダルが取れなかった最大の原因は星野のマネージメントにあったのだという理論だ。

確かに星野の監督としての責任は小さくない。
しかし星野一人が悪いのではなく、参加選手のほとんどに敗因があったのではないかと思えるのだ。

例えば金メダルを勝ち取った女子ソフトボールは選手村で合宿生活。
しかしプロ選抜の男子野球は豪華ホテル。
ガチンコ勝負と物見遊山ほどの差がある。

これに加えて存在するのが「スポーツ根性論」。

怪我を押してプレイした阪神タイガースの新井や日ハムの稲葉。
彼らは本当にプロなのか、実に疑わしい。

「怪我をしてでもプレイした彼らは素晴らしい」
「怪我をしているのにプレイさせた星野仙一は何様だ」

様々な意見が飛び交っているが、私はどうして欠場しなかったのか疑問に感じている。
怪我をしているのならどうして素直に申告し、代わりの選手を出さなかったのか。

そこには「怪我をしてても頑張れば美しい」などという「勘違い」を正しいと思い込んでいる雰囲気があるのではないか。

これは女子マラソンにも言える。

オリンピックは国内のリーグ戦や国内大会と異なって国家間の戦いだ。
すべての選手が国家の威信を懸けてプレイしているわけで、個人のスタンドプレイなど必要ない。
怪我をしてでも頑張った、なんてのはナンセンス。
多くの人に迷惑をかけ、期待を持って見守っていた人々に対して、無責任すぎやしないか。

オリンピックに出場するために努力しているのは何も選ばれし選手ばかりではない。
多くのスポーツ選手が憧れ、戦い、そして勝ち抜いて出場権を手に入れる。
国旗を抱いてゴールインする栄誉を掴むために頑張るのだ。

だから選ばれし選手は勝たなければならないし、そう努力しなければならない義務がある。
従って、怪我をしたり体調不良で勝てないとなれば、代わりの人に出場する権利を渡すのが当然だ。

「体調がめちゃくちゃ悪くてどうしようもなかったんですけど、大切な国際会議のお客様の晩餐会だったんで、厨房で私が指示を出してました」
と調理中にゲロを吐いて倒れたシェフが褒められるかどうか考えてみたらいいい。

スポーツ根性論。
こんな根性論はマンガの中だけにしておいて欲しいものだ。

※私はタイガースファンだけど、新井はもう甲子園に戻ってこなくてもいいような気がしないでもない。

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北京五輪開会式 CGの花火に歌は“口パク”(産経新聞) - goo ニュース

さすが中国のオリンピック。

開会式は最新のCGで盛り上げ、少女の歌はアニメのように吹き替え。

今回のオリンピック開会式を経験として、今後のオリンピックの開会式はブルーバックの前を選手の皆さんに行進していただいたらどうであろう。
そうなればスタジアムの建設は必要なくなり、コンピューターグラフィックスの技術でどんなスタジアムでも実現することができる。
たとえば宇宙空間や水中、異次元空間などでの開会式が可能になり、観衆についてもリンカーンや聖徳太子、イエス・キリストなどの歴史上の人物や、スーパーマン、バットマン、パーマンなどの空想上のキャラクターも参加させることができるようになる。

だいたいの開会式は夜開かれるのでなんといってもテレビで観戦している視聴者には分かりっこないことなのだ。

さすが中国4000年の歴史が生み出した「演出の知恵」。

チャン・イーモウの最近の作品がメチャクチャつまらない理由がよくわかったのであった。


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世の中、北京五輪で盛り上がっている、なんていうのはどうも新聞やテレビの世界だけの話で、一般市民の間ではちっとも盛り上がっていないんじゃないかと思われて仕方がない。

谷亮子が銅メダル。
さもありなん。
「実績重視で選びました」と選考会で破れた選手を選んだのはまるで自治体や独立行政法人の入札みたい。
「当大学で実績がなければ入札参加認めません」という現行制度に良く似ている。
で、結果としてオリンピックでも敗戦し、入札制度では決まった業者とお役人様の談合体質を作り上げた。

みんな談合や汚職は「ダメなもの」と辟易しているのに、オリンピックでも似たようなことをするから盛り上がらない。

さらに開会式の当日にロシアとグルジアが戦争に。
正直言って東ヨーロッパなんかは、この2国の紛争のとばっちりを受けやしないかと五輪どころではないはずだ。
ちなみにグルジアは英語表記で「Georgia」。
能天気で世間知らず、世界地図など見たことない、というアメリカ人が、
「おおおおお、ロシアがジョージア州を攻撃しよーたか? アトランタは心配ないのかの? コカコーラは飲めるんなら?」
などと勘違いしないか心配だ。

ともかく、ちっとも盛り上がらない北京五輪。

競技より、テロや犯罪、人権弾圧批判で盛り上がっているようなイベントが盛り上がるはずがない。
と、思うのであった。



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新疆ウィグル自治区を取材していた中日新聞と日本テレビの記者が拘束され、暴力を加えられた。

ふしぎなことに、この種の暴力には敏感に反応する筈の朝日新聞、NHKは簡単に触れただけで詳細については口を閉ざし、論調もない。

産経新聞の朝刊によるとついに北京政府は地対空ミサイルまで準備して五輪の警護に当たり始めたのだという。
もう、中止にしたらいかがか?

隣の国なのにオリンピック観戦ツアーも大量売れ残り。
各国選手団は選手村に滞在せずに日本か韓国のスポーツ施設を拠点に活動。
時期的に重なった高校野球の方がオリンピックよりも興味をそそられる。

赤旗を掲げて異文化異民族を侵略し、虐殺、忙殺、弾圧の限りを尽くしている(驚いたことに現在進行形)この国では、悪夢のオリンピック「ミュンヘン」以上の香りが漂っているのだ。

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♪HI-DE-O HI-DE-O
♪Nomo pitch and no runners come home
(中略)
♪One strike , Two strikes , Three strikes OUT!
♪Nomo pitch and no runners come home

ということで、バナナボートの節で発売された「THE HIDEO NOMO SONG」は、あの年(阪神大震災とオウムのサリンテロの年)、あの憂鬱な雰囲気をドドドドドドドドー!とぶち壊してくれたパワーを秘めていた。

もし、野茂なかりせば、
マリナーズのイチローはいなかったかもわからない。
レッドソックスの松坂も、
カブスの福留も、
みんなみんないなかったかもわからない。

野茂の功績は周りの冷たい視線を跳ね返しメジャーへ飛び込んだことで、マンネリしかけの日本のプロ野球までも面白くしてしまったところにあったと思う。

野茂がメジャーデビューするまでメジャーリーグのテレビ中継なんかほとんどなかったし、メジャーの選手が身近な存在になることもなかった。
日本といえばソニーにホンダ、松下にトヨタといった工業製品のイメージしかアメリカ人になかったものを、「メジャーリーガー野茂」という「人」を初めて意識させ、目に見えない日米の理解と友好に対する功績も計り知れない。

その野茂が引退を表明。
とっても残念だけど、誰にでもいつかは訪れる日でもある。

さらば、先駆者。
さらば、野茂英雄。

でも、私が一番好きな野茂の表情はドラフト会議で近鉄入団が決まった瞬間にニコッと微笑んだ笑顔だった。

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