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とりがら時事放談『コラム新喜劇』



新聞報道によると、
「新型iPhoneが発売3日で全世界で100万台が販売された。とジョブズCEOがステートメントを発表」
とのこと。

3日間で100万台を販売するというのも驚きだったが、発売までに100万台も製造してストックしていたことにも驚きを感じた。
「もし、売れなかったらどうするんだ?」
と、素人考えになってしまう。
いくら人気商品とはいえ、あの「たまごっち」「ルービックキューブ」「エリマキトカゲ」例もある。
iPhoneが同じ轍を踏まないとも限らない。
100万台を事前に用意して、それを3日で売り切るなんてことができるのは、今、この製品ぐらいしかないかも知れない。

恐るべし、iPhone。
そしてもっと恐るべし、iPhoneの利用料。

私には買えない。

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「迂回ルートは6500億円余分にかかります。」

JR東海がリニア新幹線の建設費の試算を発表した。
会社が計画している東京~名古屋一直線よりも長野県の主要都市を迂回するルートは余分に費用がかかるとのこと。
要は、
「6500億円は国と県の負担だぞ。」
ということなのだろう。

それにしてもJRの駆け引きはなんて大胆なんだ。
直線ルートなら自社の資金だけで建設できると踏んでいるからこその強気だろう。
確かに、長野にリニア新幹線を通しても、会社にとっての経済的恩恵は見込めない。
セイコーに代表されるように先端産業のひとつ精密機械産業が中心の長野県だがリニアを通すほどの価値があるかどうかは不明だ。
むしろ通勤電車よろしく名古屋と東京を40分台で結んだほうがメリットが大きい。
素人でもわかる理屈だ。

なんといってもJR東海のドル箱は東海道新幹線でその売り上げは全体の8割。
長野へ行く電車や東海地方を走る電車は2割にも満たない小口商売。
新幹線買い取りもすでに終わっていて、これからは利益が利益を生むJR。

経営が絶好調なのは羨ましい限りだが、『国に主導が取れるもんなら取ってみんかい!」という国鉄とは反対の立場が、なんとなく小気味よい。
今どき変わった経済ニュースだ。

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CNNの報道によると、12日に全米のテレビ局がデジタル放送に転換。
大混乱に陥っているという。

これって来るべき日本の姿か。

今後の事態収拾が注目されるところだ。

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名越健郎著「ジョークで読む国際政治」(新著新書)に次のような趣旨の日本人ジョークが紹介されている。

天地創造の時、神様はこう言った。
「日本という国をつくろう。世界一素晴らしい気候と風景、食べ物をあたえ、そこに世界一勤勉で礼儀正しい人々を住まわせよう」
側近「神様。それでは日本という国が恵まれすぎてはいませんか。」
すると神様はこう答えた。
「安心しろ。隣に中国と韓国を作っておく。」

誰が作ったのかは知らないが、とても当を得たジョークだと思って感心して笑っていた。
ところがここ最近、笑えない状況になってきたのが、北朝鮮。
金もないのに、核実験やミサイル実験を繰り返し、日本、米国、韓国、それに中国まで脅しをかけ始めた。
まさにならず者国家。
いや、もう国家といっていいのか単なる鬼ケ島なのか判別は難しい。
国家であるのなら21世紀の今日、もっとまともに振る舞えるというもの。

金という一族を守る為なら、なんでもするのがこの一味のキャラクターだ。
もう、「困った隣人」では済まされないレベルに達している。

ところで、この隣人の国籍を持ち、日本に永住できる人たちが大阪を中心に数多く存在する。
鉄球打ちのギャンブル店は主にこの人たちで経営されていることは周知の事実だ。

この日本に住んでいる隣人たち。
不思議なことに、今回の母国の暴挙になーんにも発言しないのだ。
正当性を訴えるでも無し、また日本人や南の人たちと一緒になって批判するのでもなし。
沈黙を守り通している。

これに対して私たち日本人は「あの人たちは母国に人質がいるからね」と気の毒がってあげている場合だろうか。
少なくとも、彼らは日本という言論の自由が保証されている国家で生活している。
この日本の特長はたとえば、国家元首である天皇陛下の悪口を言っても逮捕されたり、ましてや拷問されたり殺されたりすることのない国だ。(社会的に信用は無くしてしまいますけれどもね)
その国にあって、自国の暴挙に沈黙することに対して、人質問題で多めに見続けることなど出来ることではないことだ。

もはや北朝鮮問題は日本だけでなく世界全体の平和に及ぼす脅威である。

自国を支持するのなら支持するで結構。
批判するのであれば批判せよ。
彼らの中には日本で生まれ育った世代も多いはず。
もし普通の感覚があるのであれば、それが分かるようちゃんと言葉で示していただいたいものだ。

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南京大虐殺。
百人斬り。
南昌攻略作戦の毒ガス。

どれもこれも中国と朝日新聞、毎日新聞によるでっち上げだが、

東京大空襲。
沖縄地上戦。
広島長崎への原爆投下。

は、どれもこれも事実である。

原爆被害者が国を相手取って「原爆症認定訴訟」を起こして、その判決は原告側の18連勝。
国はついに上告を諦め数人の原告について原爆症を認定するという。

ニュースで今回の原告の発言を聞いていると、どうも何もかも原爆の後遺症にしたいという感じがなくもない。
報道が原告寄りの伝え方をするので、余計に感じるのだ。
原爆症に認定されればガンもその他の障害、病気も国に面倒を見てもらえる。
そんな考えが潜んでいるような気がしてならない。

もともと、原爆だけではなく都市部を狙った無差別爆撃は後のベトナム戦争にも通じる非人道的で国際法違反の戦闘行為である。
米国を初めとする連合国は戦後、日本が残虐な行為を行なったとして多くの軍人、政治家、官僚を戦犯として処刑台に送ったが、米国の行なった行為は不問に付された。
新聞もラジオも米国の検閲下にあったため、公に文句をつけることはできなかった。

そんなこんなしているうちに、共産党や社会党といった戦前は犯罪者と見なされていたような者たちが「日本が悪い」と言い出し、本当にしなければならない主張は消し去られてしまったのだ。

原爆にしろ空襲にしろ戦争の一環といえばそれまで。
国の責任もあるだろう。
しかし戦争被害を理由に医療費を国に負担させるのであれば納税者として言わせてもらうと、原爆被害の責任の大半は米国にあり。
したがって残虐行為を禁止した国際法違反の攻撃をした米国に費用負担を求めるのが当然だ。

ま、尤も「二度とあやまちは繰り返しませんから」と被害者が祈念碑に書くような日本人にそんなことができるのかどうか。
はなはだ疑問ではある。

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今や伝説となってしまった感のある映画「スタートレック3カーンの逆襲」(1982年)の惑星ジェネシス生成シーン。
一発のミサイルが月のような惑星に命中するとジェネシスモジュールが作動して、みるみるうちに不毛の惑星を地球のような青々とした緑の惑星に変わっていく。
森があり、峡谷があり、湖がある。

NHKのニュースセンター9時のタイトルやひょうきん族のエンドタイトル程度のCGしか目にしたことのなかった私は、そのリアリティに溢れたそのCGを見て驚愕したのだった。

そのCGを製作したのがルーカスフィルムのCG部門。
現在のピクサーアニメーションスタジオだった。

「メイキング・オブ・ピクサー 創造力をつくった人々」は今やディズニーをも凌駕してしまったピクサーアニメーションスタジオに関わる人々の物語だ。

コンピューターグラフィックスの歴史は浅いようで意外に古い。
コンピューターグラフィックスが研究施設で試みられはじめたのが1960年代というのだから40年は経過していることになる。
でも実際に私たちの目にそれが「作品」として登場しはじめるのは1970年代に入ってから。
最初はボブ・エイブルやジョン・ホイットニーの製作したCF用画像であったと記憶する。
1969年に試作された映画「2001年宇宙の旅」のモニター画面に映し出されるワイヤーフレームはCGではなく手描きだった。

初めCGは明らかに内容よりもその「奇異さ」と表現の「斬新さ」に注目が集まっていた。
その「奇異さ」「斬新さ」を利用した映画が「トロン」だった。
しかしただ「奇異」や「斬新」なだけだと、やがて滅んでしまうものだ。
一発屋芸人にその例を多く見ることができる。
CGも、ともすればそういう危険性があったかもしれない。
それを滅ぼさず、生命を吹き込み、永遠のものとしての地位を与えたのがピクサーといえるだろう。

人生を感じさせる「レッズ・ドリーム」
笑える短篇「ニックノック」と「ルクソーJr」
初のアカデミー賞授賞のCGアニメ「ティン・トイ」
続いて初のアカデミー授賞長編アニメ「トイストーリー」
などなど

本書ではそのピクサーの草創期からの物語をジョン・ラセターのバイオグラフや、ピクサーの経営状態、CEOのスティーヴ・ジョブスの圧倒的な個性などを絡めた力強い構成で見せている。
そのためかどうか非常に読みごたえのあるドキュメンタリーになっていた。

技術者集団であったピクサーにラセターというディズニーを解雇されたアニメーターが入ったことにより、ハイテク会社が創作することのできる企業に変身していく姿を追うのも面白いし、自分が興した会社をクビになり、ほとんど失業状態だったジョブスが、勘違いを繰り返して、後のアップルコンピュータとは正反対に自身の考えがまったく反映されないまま勝手に会社が成長し、しかもやがて「アカデミー賞を受賞した製作会社のCEO。さすがアップルのスティーブ・ジョブスだ」と讃えられるようになることもユニークだ。

本書を読むと、そのドタバタサクセスストーリーで元気になること請け合いである。

~「メイキング・オブ・ピクサー 創造力をつくった人々」デイビット・プライス著 櫻井祐子訳 早川書房~

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GM、「サターン」売却で暫定合意 米自動車販売大手に(朝日新聞) - goo ニュース

鳴り物入りで日本に上陸したGMの大衆車「サターン」。
結果的にはカローラやシビックの敵ではなく、ほとんど売れなかったのだが、アメリカ本土では、まだまだ人気の車種として販売が継続されていた。
そのサターンが自動車販売会社に売却されることになった。
今後GMは製造に集中することになるのだろう。

それにしてもサターン。
売れなかったことに原因はあるものの、最近、すかっり街中で見かけなくなってしまった。

プラスチック製のボディ。
細長い目のようなヘッドデザイン。
販売開始早々から、日本人好みではないデザインにGMは何を考えているのか疑問に感じた人も多かろう。
今ではサターンを持っていても修理のパーツを入手するのが困難な場合もあるそうで、ほとんどトラバント状態。

こういうことも尤もというもので、先日GM日本の社長さんの会見で、
「日本では昨年1500台のGM車が販売されました」
と言っているのを聞いてがく然とした。

1500台。

1車種1週間の販売台数ではなく、1社1年間の販売台数。

日本は輸入車に不利な市場かもしれないが、それにしても販売台数が少なすぎる。
これではビジネスにならないだろう。

サターンが販売会社に委ねられることになって日本へ入ってくる可能性はますます少なくなるが、GMがそこそこ売れなければとばっちりを受けるのは日本の会社。
何とか米国市場でがんばっていただきたいと思うのであった。
出てこい、サターン。

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中部国際空港ができた時、私の勤める会社の名古屋の社員が、

「あんな立派な空港作って。国際線はともかく、国内線はどこに飛ぶんですかね」

と言っていた。

名古屋からだと航空路線の拠点空港、羽田へも関空へも成田へも伊丹にも、飛ぶことはない。
つまり、儲かる路線はちっともない。
かなりゆずって、福岡便、札幌便、仙台便、沖縄便ぐらいが大型機での乗客需要が見込めるくらいで、他の主要都市へは鉄道(=新幹線)が圧倒的に早い。

今日、静岡空港が開港するというニュースを耳にして思い出したのが中部国際空港の開港の時に聞いた先のセリフ。

静岡という、いわば産業界での東京や名古屋の副都市で、飛行場がいるのかどうか、大いに疑問だ。
正直税金の無駄遣いは免れまい。

静岡からは新幹線で東京も名古屋も約1時間。
大阪からでも2時間少し。
私は車で大阪から浜松あたりへたまに出かけるが、道路が良くなっているので3時間ぐらいでたどり着ける。
静岡から海外へ出るには新幹線で品川へ出て、そこから京急で羽田に出ると、2時間ぐらい。
東京の端っこ辺りから成田へ行くのと対して変わらない。

来年、羽田の国際線が増強される。
こうなると関空の存在意義も薄れてくるかも知れないのに、東京へも、大阪へも路線の無い、静岡空港が国際線を飛ばす意味もない。

なんとなく、神戸空港ににている。

ということで、祝!静岡空港開港!......で、どこへ飛ぶのか?

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人間というのはぎりぎりにならないと何もしないし、物事は進展しないというルールがあるようだ。

たとえば、子供なら夏休みの宿題は8月25日を過ぎた頃からやりはじめ、大人なら会社のレポートを提出期限の朝に書きはじめる、といった具合に。

こういうルールは会社組織にも当てはまる。

旧国鉄は新幹線が開業した昭和39年(1964年)から赤字に陥り、そのまま事業清算されるまで赤字を垂れ流し続けた。
そして昨日破産申請したGMも日本企業を中心に技術と価格で追い上げてくるのに、対応策が後手後手に回った。

この赤字を出しながらも、会社組織を改善しようとしない原因が「利権構造」だ。
経営者の利権。
株主の利権。
認可を行なう役人の利権。
そして、その会社で働く者の利権。
だ。

会社の実情を考えず、それぞれが勝手なことを主張すると組織は破滅へと向う。

国鉄は親方日の丸お役人経営の経営者と、わがまま言い放題の組合がつぶした。
そしてGMも年俸1000万ドル以上ともいう経営者が何でも福祉の組合がつぶした。

時代の変遷とともに企業体質を変えないといけないのに、それが出来なかったというのが両社の共通点。

国鉄はつぶれて組合も解散し、経営陣も変わってJRになったら超優良企業に変身した。
果たしてGMの将来はいかに。

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