政治、経済、映画、寄席、旅に風俗、なんでもありの個人的オピニオン・サイト
とりがら時事放談『コラム新喜劇』



昨日「スターウォーズのサントラCD」について書いていたら、
「そうそう。昔の映画のサントラ盤って、かならず『愛のテーマ』ちゅうのが収録されとったな」
と思い出した。

「愛のテーマ」
それって何?

たとえば「ゴッドファーザー愛のテーマ」。
ニーノ・ロータの代表作であるゴットファーザーの中でも「愛のテーマ」というのは有名で、色々なアーティストがカバー楽曲を提供している。
しかし曲調は「愛のテーマ」というタイトルに似つかわしくなく、美しいが重々しい。
映画のテーマが家族愛である面もあるが、ヤクザの抗争が中心に展開され、一個の人間の人生を描いているこの映画に「愛のテーマ」という題名はいかがなものかとも思うのである。

もちろん「愛のテーマ」はゴッドファーザーだけにとどまらない。

「スーパーマン」
「ファールプレイ」
「ルパン三世」
などなど。

何がなんだか分からないのだ。

ちょっとセンチで優しげなメロディはとにもかくにも「とりあえず、愛のテーマ、ってつけとこ」になっているのか、もう少し曲名にひねりを加えていただきたいものだ。

ちなみに昨日書いたスターウォーズの「レイア姫のテーマ」などはセンスの悪い担当者がいたら「スターウォーズ愛のテーマ」なんて題名が付けられていたかもわからない。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




中国製ギョーザで10人中毒症状 農薬検出 千葉・兵庫(朝日新聞) - goo ニュース


「どくいり、きけん、たべたらしぬで」
とは、二十年以上も前に世間を震撼させた食品会社をターゲットにした誘拐恐喝事件で犯人が使った脅迫状のセリフ。

ある意味有名なこの怪人二十一面相のセリフをそのまま当てはめなければならなのが中国からの食材だ。

日本たばこの関連会社が輸入した冷凍ギョウザで子供が一人死にかけた。
原因はそのギョウザの皮に殺虫剤が含まれていたから。

ギョウザを販売していたコープや加ト吉は慌てて回収を発表。
販売した小売店では特定できる顧客には電話などで「食べないでください」と連絡している。

アメリカが輸入した中国産のペットフードで大量の犬猫が死亡したのは確か昨年のこと。
「中国の食べ物は毒物だ」
という認識と実例ができたにも関わらず「安いから」という理由で人が食べる食品を輸入し続けたのが今回の原因。
たばこが売れないからと食品に手を出したJTにとっても計算が狂ったというところだろう。

中国が天然資源に恵まれていない国というのは周知の事実。
もちろん食品の自給自足などできるわけもなく、金ができ始めた今日、急速に食品の輸入を増やしている。
マグロの価格が上がったのは、その影響の代表例。
他国から輸入しなければ食べていけないのだから、自国で作った食品を輸出するのならどんな食材を使うのか初めからわかっているというものだ。
「あら、中華人民共和国? 買わないわ」
という感覚が日本の主婦には必要だ。

ということで、中国産食品には、
「どくいり、きけん、たべたらしぬで」
と書いた方が親切なのに違いない。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )




今どき「なんでスターウォーズなんだ?」と言われるかも知れないが、先日の日曜日に私はスターウォーズのサントラCDを購入した。

ここ数週間、仕事がちっとも面白くなくブルーになっていた。
モチベーションは下がりっぱなし。
ついには仕事以外の実生活にも影響し始めたので「これは威勢の良い音楽でも聴いて心のボルテージを上げなければ」と思っていたところ、天王寺の新星堂で「スターウォーズ」のサントラ盤を発見した。
「これや!」
と迷わず購入したが、結果は非常に良好なものであった。

「スターウォーズ エピソード4」
つまり1977年(日本は78年)に封切られた最初の作品のサントラで、ホントのところすでに私は中学生だった1977年にLPのサントラを買い求め済みだったのだ。
それこそ映画が公開されるまですり切れるほど聞き込んでは未だ見ぬシーンに思いを馳せていた。

このファンファーレはどんなシーン?
この寂しげなオーボエの音は何?
フルートの音が優しいな。

などと耳をそばだてていたのだ。
おかげでオーケストラが演奏するクラシック音楽に興味を持つというきっかけをつかみ、以後、ロンドン交響楽団が演奏する映画音楽ではないクラシック音楽を聴き始め、ついには来日したバースタイン指揮のNYフィルの生演奏まで聞きに行くまでの音楽少年(ただし聞くだけ)に成長していたのだった。

スターウォーズの音楽の魅力はそのダイナミックな調べとレイヤ姫のテーマに代表される優しげで悲しげな美しい旋律との対比にあると私は信じている。
ジョン・ウィリアムスはその後、「未知との遭遇」「スーパーマン」「レイダース」「ET」「1941」などを作曲していくが、なんといってもスターウォーズに勝るバラエティに富んだ作品は見当たらない。
スターウォーズは後の作品に繋がる全ての要素を兼ね備えた楽曲に恵まれていると言えるだろう。

ところで、昔はLPレコードだったのでクラシック音楽を聴く時にはノイズに対して多大な神経を使わなければならなかった。
正直、クラシック音楽を聴くことにならなければノイズなど気にはならないといってもいいくらいLPレコードの性能はよかったのだが、いかにせんダイヤモンド針でレコードの溝を物理的になぞりながら音を再生しているので、
「ブチッ」
「ポツッ」
「ゴロゴロゴロゴロ」
という小さなノイズから逃れることはできなかった。

当然スターウォーズのサントラもLPレコードだったのでノイズから逃れることができなかった。
前述した「レイア姫のテーマ」などは、静かなメロディーの中で「プチプチ」というレコードの音が聞こえて耳障りだった。
とりわけ終わり部分のバイオリンのソロの音が「ブチッブチ」で台無しになることも少なくなかった。
「CDを買わなければ」
というのは私の長年の懸案だった。
しかし「LPをもっているのにCDも買ううんかい。勿体ない」というケチな考えが頭をよぎって買えずにいたのだ。

ところが、精神のブルーさを改善するためにという気持ちがCDショップを物色して私に変化をもたらした。
サントラCDを発見した時「買おうかな」という気にさせたのだった。
しかも曲名を見ると、LPには収録されていなかった「20世紀フォックス社のファンファーレ」までが入っていた。
「よし、買おう。」
私はそれだけでも価値があると思いCDを陳列棚から取り出してレジへ持って行った。

「スターウォーズ」のLP版サントラは音楽を編集で適当に繋いでいるところがあり、映画とは少しく違う構成になっていたが、CD版はミキシングやテープ編集でのつなぎ込みは全くしておらず好感が持てたのは言うまでもない。
しかもマスター版の美しい音。
臨場感溢れる演奏と録音技術の妙に私のブルーな気持ちも吹っ飛んだ。
スタジオ録音のオーケストラは楽器の位置が明瞭で、これがまた楽しい。

買って良かった1枚(2枚組だが)だった。
ちと、高かったのが玉にきずだが。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )




今から25年ほど前。
生まれて初めて上京したときに東京駅でカレーライスを食べた。
単なるビーフカレーが800円。

「なめとんのか」

正直そう思った。
当時大阪ではいくら高くてもビーフカレーは600円。
私が好んで食べていた阪急ボックスカレーに至っては500円もしなかったように記憶する。

「東京では暮らせない」

と思ったのがいけなかったのか、その時受験した東京の大学は見事に失敗。
大阪の大学に入学することになった。

ものの価格の高い安いは個々人の住んでる環境や金銭感覚で大きく異なるものだが、我が国の総理大臣も庶民の感覚からは大きく異なるようだ。

「日本のガソリンは高くない」

よくぞ言ってくれました。
これで福田家の感覚が一般国民に周知できたというものだ。
さすが「人の命は地球よりも重い」と言ってテロリストに屈した人のご子息。
常識というものに欠けているらしい。

ガソリンが1リットル150円。
明らかに安くない。
ファミリーカーでも一回の給油で5000円近くはかかってしまうし、営業車なら給油回数が多いだけ問題は深刻だ。
運送会社は運賃の値上げをすると客に逃げられるし、バスやタクシーも状況は同じ。
会社は経費の切り詰めをしなければならなくなる。
その最も簡単な方法が賃金抑制。
燃料費高騰は市民の懐を直撃しているのだ。

運送会社が航空会社のように「燃料チャージ代」なんか徴収できるわけもない。

それでも総理は「安い」とおっしゃるのだから、福田家の金銭感覚を疑いたくなる。
庶民の感覚を知っていなければならないのに、テロリストに屈した例を挙げるまでもなく一般常識から逸した福田家の感覚をもって国政を運営する。
国民を見下すのはオボッチャマの伝統か。

ともかくガソリンは高くても結構。
それがレジャーや通勤に使われるものであるのなら。(←私見)
つまり電車やバスなど代わりの手段があるものについては結構だという意味だ。
しかし業務用は市民生活を広範囲に直撃する。

国家を担う政治家ならもう少し国民の食卓を覗いてみたらいかがだろう。

どうも最近、福田首相の印象が宮沢喜一とダブルのは私の気のせい?

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




たぶん皆、横山ノックへ投票した時と同じなのだろう。
私も入れてしまった「橋下とおる」。
そして当選してしまった橋下徹。

正直どうでも良いような候補者ばっかりだったので、知らないオッサンに府政をメチャクチャにされて滅びるのはかなわない。
そこでタレントとして、はたまた悪徳弁護士として名を馳せているご仁に府政を委ねてメチャクチャにされる方がなんぼか納得がいくだろう。
というのが理由で投票してしまったのだ。
ま。
ノックさんの時と同じ図式。
尤も、魑魅魍魎の巣くう伏魔殿と化している大阪府職員の実態を鑑みると「毒を盛って毒を制する」という効果が期待できなくはないところだ。

それにしても、新聞調査によると野党の民主党支持者の30%もの人びとが橋下徹に投票したという事実だ。
これは何を意味するのか?
大阪だからか?
それとも私と同じ理由によるものか?
わざわざ国会を蹴ってまで応援に駆けつけた小沢代表の行動をあざ笑うような結果になったのは「期待していたけど民主はもうどうでもええわ」という民主離れの兆候なのか。

ともかく新知事の今後の言動とそれに始まるゴタゴタが楽しみだ。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




街を歩いていると色々と変な人を目撃する。

私が大学生だった頃、天王寺やなんばの旭屋書店に出没する独り言オジサンもその一人だった。

「そうやな、あの人は今は山口に住んではるんやな。そうなんよ。皆そういうこというけど......」
というような会話を一人で交わしているのだ。
「もしかして、落語の練習かな?」
と最初、私はそう思った。
というのもその昔、無名時代の桂枝雀(当時桂小米)が米朝の子供を子守していた時、乳母車を押しながら一人で落語の練習をする姿が阪急正雀駅の近くで度々目撃され「あの人、なに?」。
という逸話を聞いたことがあったからだ。
だから旭屋書店に出没するオジサンも落語家かな、と思ったのだ。
しかし、結構頻繁に出没するので、観察を繰り返していると落語家ではなく単なる「キ印」な人であることが判明。
危害は加えないが近くによらない方が良いという結論に達した。

社会人になって仕事の都合で奈良の大和八木に通っていた頃、近鉄電車とJR大阪環状線に「駅員少年」が現れた。

少年は見たところいたって普通。
「キ印」には見えなかった。
ところがこの少年。電車が入ってくると突如として大きな声でアナウンスを始めるのだった。
場所は鶴橋駅。
「つるはし、つるはし、JR環状線はお乗り換えです」
と近鉄線のホームでは大声で叫ぶ。
「次は桃谷!桃谷!」
と環状線のホームでは叫ぶ。
本物の駅員さんのやりにくそうなこと。
少年の姿が普通なので妙に印象に残った。

で、先週の火曜日。
今度は一人でハンドバック投げつけ叫び続ける「普通のオバサン」を目撃したのだった。

場所は地下鉄日比谷線「小伝馬町」駅。
東京出張2日目の私は朝のラッシュ時間が終わる頃を見計らってホテルを出発。
客先へ向かうために電車が来るのを待っていた。
その時、反対側のホームからめちゃくちゃデカイ女の声が聞こえてきたのだ。
「アハ~ン!モウ~!アハ~ン!モウ~!」
間違ってもらっては困るのだが、悶えているのではない。
何かに当たって叫び散らしているのだ。
「アハ~ン!モウ~。(バシャ!と何かをぶつける音)」
そして再び。
「アハ~ン!モウ~。(バシャ!と何かをぶつける音)」
これが繰り返される。

その声の主を探して視線を動かすと、
「なんじゃ、あのオバハン?」
銀座のホステス風に奇麗に着飾った和服姿のオバハンが、ハンドバックをプラスチック製のベンチに投げつけながら「アハ~ン!モウ~!」と叫んでいるのだ。
ラッシュ終了直後の地下鉄の駅は人通りも少ない。
しかし場所は天下のお江戸のど真ん中。
注目を浴びない筈はない。
「アハ~ン!モウ~!(バシャ!)」
どう見ても「キ印」とは思えない普通のオバサン(但しお水系)がベンチにハンドバックを投げつけ続ける姿は異様だった。

なお、こういう変な人たちを集めたDVDを作ったら売れるような気がするのだが、やはり人権に引っかかるか?

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




ガソリンの暫定税率がどうのこうの、イラク特別措置法がどうのこうの、環境目標がどうのこうの。
などということを聞いていると、私は言い知れぬ憤りを覚えてくる。
なぜなら、こんな不毛な議論に終始するアホ議員に報酬を支払っていることを考えると「なんて途方もない無駄使いなんだ」と叫びたくなると同時に、限りなく情けなくなってくるのだ。

「新たに道路を作る必要なんかありません」
と共産党はおっしゃる。
「中小零細土建屋は別に仕事を探したら」
となぜ正直に言わないのだ。
世界の土建屋の1/2は日本の会社。そんな「公共事業頼みの寄生虫のようなところは潰れてしまえ」とはっきり言ったらどうなんだ。

「環境対策に使うと明記しなさい」
と社民党もおっしゃる。
なぜ「環境対策、環境対策っていうけれど、ホントは何をしていいのか分かんないだよね」
と正直に言わないのだ。
みんなが環境問題って言うものだから「中身は無くても叫んでいれば、教育関係者や労働組合もついてくるかも」とはっきり言ったらどうなんだ。

「与党の暴虐は許しがたい」
と民主党もおっしゃる。
なぜ「ホントは税率維持でもいいだよね。僕も昔は自民党。でも、今は自民じゃないんだもん」
と正直に言わないのだ。
党員の半分ぐらいは日本社会党の出身だから「土井たか子みたいに、なんでも反対が一番楽な政策よ」とはっきり言ったらどうなんだ。

「民主の方にもご理解をいただいて」
と自民党もおっしゃる。
なぜ「俺たちに賛成してればいいんだよ。どうせ時期が来れば衆院通過。参院なんて怖くない」
と正直に言わないのだ。
党員の多くはカルト政党と結託していることに不服なのに、党の上層部は国政よりも「僕は首相で、君は次の首相、ほんでもって君は次の次」
と首相になることが目標さ、とはっきり言ったらどうなんだ。

こういう「おつむテンテン」な人たちに金を払って国家運営を任せていると思うと、その無駄使いが腹立たしく恐ろしい。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




日本国内で活動するミャンマー反体制派政治活動家やその支援者からは「トンデモ外交官」とされている元駐ミャンマー大使の山口洋一氏。
私がミャンマーという国に本気で関心を持つきっかけになったのは、この山口元大使が著した「ミャンマーの実像」という一冊の本だった。

スーチーさんと軍事政権しか表に出てこないミャンマー。
そのミャンマーの本当の姿とはどのようなものなのか。

「ミャンマーの実像」はテレビや新聞を通じて知っていた知識とは随分と違ったミャンマー像を描き出しており、正直言って私にはかなりのショックだった。
ホントにこれは事実なのか、とさえ疑った。
一方、国内のメディアは朝日新聞が連発する捏造、偏向記事を代表として信頼度が薄れ始めた時期でもあった。
「これは一度自分の目で確かめなければ」
と私は思った。

タイと違ってミャンマーへの渡航費は今もそうだがタイ旅行の120%~200%割高になる。
「ミャンマーの実像」を読んだ時は全日空が関西空港からヤンゴンのミンガラドン国際空港まで直行便を飛ばしていた頃なので行くには今より便利な筈だったが、航空運賃そのものが非常に割高なのに加えて、ミャンマーに入国する際の強制両替制度などが存在したため計画を立てるだけで実行に移すことがなかなかできななかった。

つまり予算の関係でなかなか足を前に踏み出せずにいたのだった。

その後、ミャンマーとの国境の町タイのメーサイを訪れた時、国境を自由に出入りす少数民族の人たちや、乳飲み子を背負った物ごいの子供たちの姿を目にすることになった。
タイで接したミャンマーという国。
どんな国なんだ、とミャンマーの空気に初めて直接触れた私はミャンマー旅行を決断した。
そして2年後、初めてミャンマーの大地を踏んだのだった。

実際に訪れ自分の目で見たミャンマーは新聞やテレビの情報よりも山口元大使の著作の方が現実であることを示していた。
ただ、訪問回数を重ねるたびに大使は少し政府の人たちの知人を作り過ぎたな、という感をもったことも確かである。
軍人で占められている政府の役人はかなり腐敗していたからだ。
それでもミャンマーはメディアが伝える北朝鮮と同じような国家ではなかった。

この山口元大使の本を発見したのは大阪本町にある紀伊国屋書店。
国際情勢のコーナーで偶然に目に留まって、少々割高だったが読んでみたくなって買い求めたのだった。
この元大使の著作との出会いはある意味運命的でもあった。

ある日、ヤンゴン市内をタクシーで移動していたときガイドで友人でもあるTさんが日本語の勉強を始めた頃の話を教えてくれた。
「私に初めて日本語を教えてくださったのは山口先生なんです」
とTさん。
「へ~、山口って先生が日本からヤンゴンに日本語教師で来ていたんですか。」
「いいえ、山口先生は山口大使の奥様だったんですよ。」

ミャンマーを訪れるたびにお世話になっていうTさんの最初の日本語先生は山口大使夫人だったのだ。
それを知って私は無論驚いた。
しかしそれ以上に、ミャンマーという国に私が来ることになったきっかけを作った一冊の本が妙な形で繋がっていたことに日本とミャンマー、同じ仏教国ならでははの「縁」というものを強く感じたのだった。

「思い込みの世界史」はその山口元大使が退官後に著した世界史の本。
ただ「ミャンマーの実像」と同じく従来の世界史とは視点の違っているところが本書の興味深いところである。
マスメディアが伝える姿とは全く違ったミャンマーの実像を伝えた山口氏の著作だけに、その視点が面白い。
「日本人の習う十字軍はヨーロッパ側から見た姿。ではアラブから見たらどうなるのか」
冒頭に記されていたそういう意味合いの一文にまたまた興味をそそられ買い求めた。
相変わらずミャンマーの軍政に味方しすぎの部分が気にかかるが、トルコの歴史やギリシアとの対立など、普段の日本人が知らない駐在経験のある外交官ならではの情報と視点が学校教育でしか知らない私たちの世界史を見る目を新しくさせてくれるのは間違いない。

~「思い込みの世界史 外交官が描く実像」山口洋一著 勁草書房刊~

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




昨日、アメリカのゼネラル・モータースが2007年度の自動車販売台数を発表した。
その数936万9524台。

世界一になるかも、と言われていたトヨタに僅差をつけて首位を維持。
さすがに王者GM。そう簡単にチャンピオンの地位は譲らない。
と感心していたら、その発表を真っ向から否定するメディアが現れた。

米国の自動車専門誌「オートモーディブ・ニュース」によると、
「GMは過半数の株を持っていない中国の会社で作った車の台数を加えた卑怯者」
とのこと。
「34%やそこらの株をもっているだけで自社の自動車に数えられるのなら、マツダの車はフォードの車だ」
と言ったらしい。

で、雑誌の結論。
「世界一は日本のトヨタ」

正直、GMが世界一だろうがトヨタが世界一だろうが私にとってはどうでもいいこと。
トヨタの自動車が売れたからといっても私の給料が上がったり、仕事が簡単に増えるなんてことはほとんどない。
どちらかというと自動車はホンダかマツダのファンだし、金持ち会社と付きあえばロクでもないことばかり経験しているのでトヨタの世界制覇は他人事にしておきたいところだ。
強いて良い点を上げると日本の会社が世界一になるのは悪くない、ということぐらい。

ところで、世界一になってもトヨタからの喜びが感じられないのは何故だろう。
なって当然と考えているのだろうか。
看板方式、カイゼン、トヨタ式など様々な言葉を生み出した「もの作りのチャンピオン」トヨタに欠けているのはカリスマ性。
カリスマ性の無い優等生がトップの成績を取ったからといっても周囲は特別な感心はしないし、当人も取って当然と思っているのだろうからドラマチックな感情が伝わってこないのも当然か。
観客から見てカリスマのないチャンピオンは物足りない。

つまりアサヒビールがキリンビールを追い越した時のような感情的なダイナミックスさがないのだ。

ある意味GMのちょっぴりズルなカウント方法は、トヨタと比べて人間的だ。
だからチャンピオンはまだまだGMなのかもわからない。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




何年も前。
タイのチェンマイを訪れ現地でのツアーでゴールデントライアングルを訪れた時、そのツアーにタイ人の奥さんを連れた日本人のオジサンが交じっていた。

妙に印象に残っていたのは、このオジサンは定年の年齢で、タイ人の奥さんはどう見ても20代後半か30代初めのメチャ美人。
なんとなく、
「.............」
と思わないでもなかったが、本人が「年は離れているけど夫婦です。」と怖じることなくはっきり言うので信じることに決めていた。

こういう良からぬ嫌疑をかけるのも、タイではクラブのホステスや売春宿の女を週単位や月単位で囲い込み、一緒にタイの各地を旅行するトンデモオヤジが少なくないからだ。

私がこのような「トンデモオヤジ」の一人と考えているようなアホが会社の中に数人いるが、とんだ間違えである。
正直言っていい迷惑である。
私の世代(1960年代後半から70年代前半)から年下の旅行者には「トンデモオヤジ」はほとんどいないと私は信じている。
なぜなら旅の目的が団塊の世代以上のトンデモオヤジと異なり、純粋なバックパッカーであることが少なくなく、加えて、そんな風俗遊びよりも面白く健全的な楽しみ方を知っていることが多いからだ。

この「エロ」世代の旅行は、私の周囲ではほとんど見かけないが、団塊の世代以上のエロオヤジにはまだまだポピュラーなようで世界中で恥をかきまくっている。

先日、タイを旅行中の宮城県大河原町の町会議員ら3人がタイで乗っていた自動車が事故を起こして亡くなった。

記事によると本人たちは19日からタイを訪れバンコクでレンタカーを借りて田舎町を訪れ、その間に事故にあって亡くなったのだという。
面白いのはこの車には亡くなった3人と同じ人数のタイ人女性が乗っていたことだ。
新聞記事は町議会議員3人と、タイ人女性3人の関係については書いていないが、タイに詳しい日本人なら「ほほ~、おお~恥ずかしい」というのがホントのところ。

60歳、70歳になってもお盛んなのは結構なことだが議員という職業柄。
もっと注意を払うべき出は無かったのか。

今ごろ、彼らの家族は揉めてることだろう。


コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )



« 前ページ