最近はインターネットのおかげでとっても便利になってパソコン画面で検索すれば即懐かしの海外テレビドラマを見ることができる。
「ハッピーデイズ」に「Aチーム」「白バイ野郎ジョン&パンチ」に「かわいい魔女ジェニー」。
どれもこれも懐かしい。
でもYouTubeやニコニコ動画などの動画投稿サイトではこれらのコンテンツが無料で見放題だから「著作権料は大丈夫か?」とちょっとばかし心配になってくる。
ところが不思議なことに気付くのだ。
アメリカのテレビ番組の方が数多くアップされていて、日本のテレビ番組はアップされてもすぐに削除。
大好きだった日本のあの番組やこの番組なんて見ることはできないのだ。
本来著作権に関する管理は米国の方が日本よりもやかましい、というのが私たち一般人の印象だ。
というのも、「今度の○○監督の映画は完全極秘主義でスタッフやキャストにも箝口令をしているとか。もし漏らしたりした巨額のペナルティを払わないといけないらしい。」といったうわさ話や、「アメリカの中国許さんの姿勢は日本とは比べ物にならないよね。海賊版DVDを何百万枚も中国政府に押収させて焼き払うんだもん」なんてニュースが駆け巡っているからだろう。
ところが無料の動画投稿サイトにはアメリカのテレビ番組の断片が溢れていて、日本のそれはほとんどない。
これっていったい何なのさ?
よくよく考えてみると、これは日米のビジネスに関するスタンスの違い。
どれだけ宣伝にお金をかけ、さらにどれだけ安くその宣伝費を浮かせるのか、というのが双方の頭脳の違いに表れているというわけだ。
つまりアメリカは投稿サイトに番組のオープニングや有名シーンなどを投稿させ、それを無償で視聴者に見せることにより、その番組関連のグッズを買わせるという戦略をとっているのだろう。
一方、日本は目先の利益だけを考えて「映像はダメ」とばかりに投稿されたドラマの一部は即削除という行動に至っているのだ。
これ、どっちが賢いのか。
この動画投稿サイトに関わる姿勢の違いは市販DVDの価格の違いにも現れている。
アメリカ映画のDVDは初めは4980円とか3980円なんて高い金額で売り出されるが、半年も経つとパッケージをやりかえて一枚1800円とか、二枚で2500円なんて廉価版を出してくる。
一方、邦画の方はと言えば人気作品であろうとなかろうと一枚4500円以上もして、以後安くなる気配はみじんも見せない。
動画投稿サイト。
アメリカ商売、もといユダヤの商売と日本の石頭な中途半端に真面目な商売。
ここにも商いに対するどん欲さの違いが垣間見えて日本人がんばらんかい!と叫びたくなるのだ。
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