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とりがら時事放談『コラム新喜劇』



日本人の中にも、中国を兄の国として慕う人が少なくない。
仏教にしろ、文字にしろ、医学にしろ、建築技術にしろ、日本にやってきたのは中国からというわけだ。
だから与党系某新興宗教団体のあの人も、
「中国は尊い」
と、日本を否定することに躊躇が無い。

確かに、中国は日本にとって文明をもたらした大きな存在であることに違いは無いだろう。
法隆寺を立てたのも、律令制度を設計したのも、文書で歴史を残すことができたのも、みんなその基盤となる技術が中国から伝わったからなのだ。
でも、文明というのは果たして技術のことを言うのだろうか。
技術はあくまでもツールの一つであり、文明はそのツールを使って、どのような幸せで健全な社会を構築するのかというのが文明ではないだろうか。
そういう意味において中国は文明はない。

煙をモクモクと吐き出す工場に自動車。
一寸先は闇という言葉は中国のために作り出されたのではないか、と思えるほどの光化学スモッグ。
その度合いは既に常軌を逸していて、遠く海を越えて日本まで流れてきているのだという。
これからの季節、黄砂が日本に降り注ぐ。
自動車をドロドロにし、洗濯物を乾かす前から汚れさす。
山の稜線は薄く黄土色でかすんでしまい、たまに飛行機さえ遅れることもある。
その黄土に混じって、今年はミクロの公害が飛んでくるのだ。

公害は空気だけではない。

土壌には水銀やカドミウムが混じっており、そこで育った農作物に含まれて日本へ送られてくる。

週刊誌の報道によると、中国から大量に輸入されつつある米には、これら化学物質がとけ込んで、牛丼チェーンの大盛り、特盛、並などのどんぶりを通じて日本人の体に取り込まれているというのだ。
そして川の水は言うに及ばず。
黄河、長江など、日本人の印象では「悠久の流れ、中国4000年の歴史」なんてイメージが浮かんでくるが、実際は巨大で長大なドブ川なのである。
そのドブ川から流れてくる大量の汚染土砂は南シナ海や東シナ海に流れ込み、日本人や台湾人などが好んで食べる魚介類を危機にさらしているのだ。

中国がもたらした仏教はすでに中国ではメジャーではない。
社会に都合の良い儒教を尊び、哲学的要素の強い仏教は共産主義をないがしろにする邪悪な宗教として制限されている。
それが証拠に仏教国チベットは漢民族にる容赦のない弾圧にさらされている。
また漢字は破壊されて残骸しか残っていない。
台湾に残る漢字と比較すると、その骨格さえも残っていない簡体文字は、漢字の残骸以外の何者でもない。
医学については東洋医学は確かに中国のものだが、それを発展させているとは言いがたいし、19世紀以降、日本での医療は西洋医療が主である。

繰り返すが、文明とは、技術や教育を文化の発展に活かし、倫理観の向上と人々の幸せに用いる環境のある人の集まりを言うのではないだろうか。

中国の経済発展はあらゆる意味において、世界の不幸以外のなにものでもない。
普通はどこの国でも経済力が高まれば、もともと持ち合わせている倫理観も高まるものだが、中国にはそういう雰囲気がまったくない。
経済力はすなわち力の象徴であって、その力が強くなればなるほど好きなことをやっていいと思っている。
まるで滅亡前のローマ皇帝のごときである。

それでも、中国の人々は環境改善をする気はさらさらないようで、汚染されているのをいいことに「きれいな空気の缶詰」なんか販売してお金儲けにいそしんでいるぐらいだ。
その空気もきれいかどうかわかったもんじゃない。

中国が文明なら、未開の方がよっぽど平和で環境に良い。

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なんだか朝鮮半島が大変だ。

北朝鮮が自国の領土と主張する韓国の領土に爆弾を打ち込んだ。
民間人2人を含む4人がとばっちりを食って亡くなったが、韓国が意外と大人だったのは即反撃にでなかったこと。
この辺りはニューヨークを爆撃されて関係のない国に対して「即反撃」に出たブッシュJrと違うところ。
李大統領の方がまともなご仁であったらしい。

それにしても北朝鮮。
何を考えているのだろうか。
どうかんがえても韓国に爆弾を打ち込むなんざ、正気の沙汰とは思えない。
自国にとっても韓国にとっても、まして中国や米国にとってもプラスにならない。
爆弾代が無駄なくらいだ。

例によって北朝鮮のテレビのアナウンサーは口の形がわかるくらいのハッキリした口調で米国と韓国を名指しで批判。
多分、原稿を読んでいるアナウンサーも、
「あ~、なんでこんなバカバカしい原稿を、こんなにイキンで読まなければいけないの。早く韓国に亡命したい」
くらい思っているのかもわからない。
そのうち北朝鮮が瓦解した後には、韓国のバラエティーショーに出演し、
「すいません。あの時の口調で原稿読んでくれます?」
なんて言われて、
「辛かったわ、あの頃は」
なんて思い出すことになるのかも分からない。

今回の騒ぎで幸運だったのは、爆弾が通常爆弾であったこと。
あれだけオツムの狂った国だけに、爆弾の中に、何を詰めてくるのかわからないだけに、本当ならもっとビビってもいいくらいだ。
例えば、「炭そ菌」「ペスト菌」「天然痘菌」などを詰め込んだ生物兵器。
また、お得意の原爆開発で生み出された核廃棄物を詰め込んだ、静かなる核兵器。
などなど。

正直、あの国ならやりかねないだけに、空恐ろしいものを感じるのだ。

で、一方目を私の国、日本に向けると、こりゃまたノー天気。
首相は爆撃をニュースで知るという体たらく。
阪神大震災も当時の首相村山富市はニュースで知ったくらいで、官邸には情報ソースとして地上波テレビしか設置していないのではないか、と思える恐ろしさなのだ。
韓国を爆撃した北朝鮮は、当然日本も射程に収めており、このままではいつ日本にミサイルが飛んで来るのかわからない状態だ。

「ひゅーん」
と飛んで来て、飛行中の旅客機を撃墜したり、東京や大阪などの都心の「どかん!」と落ちたらどうするのだろう。

この際、空襲警報システムが必要だと思うのだがテレビで事件を知る低い程度の政府の管内閣。
たぶんあったとしても死人が出てから鳴るのだろう。

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安倍晋三、麻生太郎、福田康夫、鳩山由紀夫と、ここまではお坊ちゃま。
菅直人はお坊ちゃまではないけれど、この世代にはよくある「学生運動家」出身の「市民運動家」という世間知らず。
さて、この人達の共通点は?

答え、世間に揉まれていないこと。

このような人たちをリーダーに据えてきた自民党であれ、民主党であれ国民にとってはかなりの迷惑だ。
安倍晋三には戦後の妖怪岸信介の孫ということで期待したのだったが、やっぱりお坊ちゃま。
ビョーキが原因でリタイヤした。
他の首相は説明の必要がないくらい軽薄だった。

このような人たちは危機に陥った時の対応が難しい。
マニュアルに沿った事例には対応できるが、あたらに発生した事件には対応できない。
しかも何か発生すると「なんで俺が首相の時に揉め事が起きるんだ」(菅直人談)と逆ギレする始末。

「私は寝てないんだよ」

と、食中毒トラブル起こして他人事だった、あの雪印食品の社長を彷彿とさせる。

機転が利かないのもこの人達の特徴で、ましてや喧嘩となると、子供の頃からやったこともない人たちでもある。

中国とロシアが領土問題で日本を小馬鹿にしだした。
この原因は明らかに政府の対応。
弱腰ではなく、喧嘩の仕方を知らない政治家や役人の責任だ。

相手の中国やロシアの政治家は百戦錬磨。
中国なんかは政争に敗れると「死」が待っているだけでに、その力量は日本のお坊ちゃま政治家とは雲泥の差がある。

面白いのが大阪府知事の橋下徹で中国からの万博招待を一方的に断られたら、
「中国との友好はマイナス20000点だ」
と怒りを顕にし一刀両断。
すると不思議なことに、
「あれは手違いでした」
と中国側が謝ってきたのだ。

大阪府知事の橋下徹は色々意見もあるものながら、お坊ちゃまでないところが今時の政治家をは一線を画す。
今時珍しい7人の子沢山で、喧嘩の仕方も知っていた。
乏しいながらも学生時代に起業して失敗してもくじけないハングリーさも新人類には珍しい人材だ。
中国に頭を下げさせた近頃の政治家はこの人だけかもわからない。

このように、
「平和、友好、友愛」
などを叫んでいるだけのおぼっちゃま政治家はしたたかな外国人からは「カモ」以外の何者でもない。
つまり「お坊ちゃまには政治はできない」というわけだ。

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「日本なんか滅ぼしてしまえ」
とデモ行進をしている大学生が先週、テレビのインタビューで応えていた。

日本の歴史教育が自虐的で偏っているというのは一頃大きな問題になっていた。
思想的に左巻きの先生方が執筆した教科書は大いに問題があった。
教科書会社は教科書専門の出版社が多いので、大手出版の扶桑社の教科書を採用するしないでも各地の教育委員会は大騒動した。
商売と偏った思想が歴史教科書をボロボロにしていた。
ちなみに、私は「うちの学校には日教組に加盟するような先生はいません!」と言うような人が担任をしていたような府立の高校に通っていたので、歴史の授業も司馬遼歴史観に近いものがあり、結構まともだった。
で、うちの学校を除く日本の教育の偏向度合いなど足もとに及ばないのが中国の偏向教育。

なんといってもここは中国共産党一辺倒の国だから、それ以外はすべて「悪」。
ジョージ・オーウェルの「1984年」も真っ蒼な世界が展開されているのだ。

何千万人も自国民を殺した毛沢東は英雄。
毛沢東の一方的な独裁に反抗した林彪などは悪者。
天安門で何千人もの若者を戦車で轢くよう指示した鄧小平は経済の英雄。
思想で若者たちを指示した胡耀邦は悪者。

そんな国だから、第二次世界大戦中の敵国である日本の扱いは最も劣悪で、小学生の頃から小日本(これって大日本帝国の反対語なのか?)と呼ばせたり日本鬼子などと授業で教育している。
例えば、日本軍が行ったという残虐非道は嘘で固められた南京大虐殺をはじめ、チャン・イーモー監督の「紅いコーリャン」にも出てきた「生きた人間の皮剥ぎ」とか「子供を投げて銃剣で突き刺した」なんてものも教えているのだ。

そんな嘘八百を国が教えいてるのだから子どもが信じるのも無理はない。

南京大虐殺はさまざまな論があるものの、それを否定する証拠は数あれど、肯定する証拠は戦後報道以外殆ど無いという有様。
人間の皮剥ぎにしても、動物の皮剥ぎさえ知らない日本人ができるわけ無いし、子供を投げて剣で刺すというのは、戦争で悪評を突き出すための世界共通のデマ表現。

第一、第二次大戦中に日本が戦っていたのは後に中国を追い出されて台湾を侵略した中華民国国民党政権。
共産党は無数にあった軍閥の一つでしかなかった。

そのワケの分からない教育を施された中国人の若者が、「日本を滅ぼせ」と叫んでいる。

憲法九条なんてなんの役にも立たない時代がすぐそこに来ているのが、恐ろしい。

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名越健郎著「ジョークで読む国際政治」(新著新書)に次のような趣旨の日本人ジョークが紹介されている。

天地創造の時、神様はこう言った。
「日本という国をつくろう。世界一素晴らしい気候と風景、食べ物をあたえ、そこに世界一勤勉で礼儀正しい人々を住まわせよう」
側近「神様。それでは日本という国が恵まれすぎてはいませんか。」
すると神様はこう答えた。
「安心しろ。隣に中国と韓国を作っておく。」

誰が作ったのかは知らないが、とても当を得たジョークだと思って感心して笑っていた。
ところがここ最近、笑えない状況になってきたのが、北朝鮮。
金もないのに、核実験やミサイル実験を繰り返し、日本、米国、韓国、それに中国まで脅しをかけ始めた。
まさにならず者国家。
いや、もう国家といっていいのか単なる鬼ケ島なのか判別は難しい。
国家であるのなら21世紀の今日、もっとまともに振る舞えるというもの。

金という一族を守る為なら、なんでもするのがこの一味のキャラクターだ。
もう、「困った隣人」では済まされないレベルに達している。

ところで、この隣人の国籍を持ち、日本に永住できる人たちが大阪を中心に数多く存在する。
鉄球打ちのギャンブル店は主にこの人たちで経営されていることは周知の事実だ。

この日本に住んでいる隣人たち。
不思議なことに、今回の母国の暴挙になーんにも発言しないのだ。
正当性を訴えるでも無し、また日本人や南の人たちと一緒になって批判するのでもなし。
沈黙を守り通している。

これに対して私たち日本人は「あの人たちは母国に人質がいるからね」と気の毒がってあげている場合だろうか。
少なくとも、彼らは日本という言論の自由が保証されている国家で生活している。
この日本の特長はたとえば、国家元首である天皇陛下の悪口を言っても逮捕されたり、ましてや拷問されたり殺されたりすることのない国だ。(社会的に信用は無くしてしまいますけれどもね)
その国にあって、自国の暴挙に沈黙することに対して、人質問題で多めに見続けることなど出来ることではないことだ。

もはや北朝鮮問題は日本だけでなく世界全体の平和に及ぼす脅威である。

自国を支持するのなら支持するで結構。
批判するのであれば批判せよ。
彼らの中には日本で生まれ育った世代も多いはず。
もし普通の感覚があるのであれば、それが分かるようちゃんと言葉で示していただいたいものだ。

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「台湾の主権未定」 日本代表が不適切発言 当局の抗議受け撤回(産経新聞) - goo ニュース

現代は正しいことを言うと何かしら非難の対象になるようで、まったくもっておかしげな世の中になったものだ。
その最も大きな原因は「放置しておくこと」。

あやふやな内容を確認しておかずに放置しておくと、そのもとになることに誰もが勝手に自分の都合の良いように発言するようになってしまう。
たとえば、日中間の歴史認識がそう。
中国が南京大虐殺をはじめとするあれや是や尤もな嘘を並べているにもかかわらず、村山富市のように反省が足りないなどどわけの分からない政治家が多くいたため、抗議をせずに放置を続けた。
その結果、なんだか日本軍のナチスに似た暴力はホントにあったの、なんて雰囲気になっている。

台湾の帰属問題にしてもまったく同じ。

サンフランシスコ講和条約を結んだとき、日本は台湾を放棄するのはしたものの、それを「中華民国に譲ります」なんて一度も言っていない訳で、いわば1945年8月16日以降、台湾は中華民国によって不当に占拠された状態になっている。
というのが事実だろう。
だから今回の日本交流会事務所の斉藤代表が講演会で発言した内容にちっとも誤りはない。
従って抗議を受けるいわれも無い、ということだ。

だからといって、再び日本が台湾を領有しますよ、というのも国際社会でも日本人自身でも許されないこと。

要は台湾の台湾人による台湾のための国家作りを日本が支える時代がきているということだ。

以前このブログに書いたことがあったけれども台湾は日本にとって唯一の遺伝子を共有する国家だ。
その台湾を日本は歴史上三回も大きく裏切っており、その台湾の歴史に対して日本が応える道は唯、「台湾の独立に協力する」こと。

帰属問題について「台湾は中華民国ですよ」、なんて口が裂けても言ってはいけない。
ウソは中国人の始まりだ。


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ASEANがミャンマーに対して「スーチーさんを解放せよ」との決議を出したのだという。
フィリピンなんかは、
「ミャンマーがいるようなASEANで地域統合の条約にサインなんかできないや」
と屁理屈をくっつけて批准をしなかったというが、こういうのを「目くそ鼻くそ」というのかもわからない。

ASEANを構成している国家で純粋に欧米式民主国家の国などどこにもなく、視線をすべてのアジアに広げても日本を含めて西欧式民主国家は存在しない。
したがってASEANがEU式地域統合をしようとしてもそれは無理というものだ。

例えば軍事政権。
マスメディアはミャンマーの軍事政権ばかりを非難するけれども、東南アジア諸国の場合「軍事政権もどき」がほとんどなので、ミャンマーの細かいところに突っ込みを入れると、自分の首を絞めることになってしまう。
非常につらいところだ。

インドネシアは軍政だし、ベトナムは共産党一党独裁の軍政だし、タイは先日まで軍政が復活していたことは記憶に新しい。

どの国も「軍隊」の首に鎖をつけた有力者が政権を握るというルールがある。

つまり何が言いたいかというと、
「ミャンマーはASEAN諸国の問題を集約した鏡そのもの」
ということだ。

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日本にとってどうしても縁遠くなる外国といえばアフリカ。
無関心の原因は日本から遠く離れていることに一番の原因があるにはあるが、離れていることなら南米も変わらない。
でも南米には日系人という親戚はいるけれどアフリカには日系人はほとんどいないから関心を払わない。
「おれ、アフリカ人の親戚がおんねん」
ってなんとなくしっくりしない。

「アフリカって言えば手塚治虫のジャングル大帝だね」
「アフリカって言えばクンタ・キンテのフルサトね。」
「アフリカってキリンさんも大好きだけどゾウさんはもっと好きです」
などというレベルの知識が関の山。
インドシナに関しては大いなる関心を払う私もアフリカとなると皆目わからない。

先週、「メッセンジャー」と一緒に借りた映画「ホテル・ルワンダ」はアカデミー賞を受賞したアフリカを舞台にした映画だった。
タイトルの通りアフリカ中部にあるルワンダという国の内乱を描いた映画だった。
ルワンダではフツ族とツチ族という2つの民族が互いに憎みあいフツ族の反政府主義者たちが政府を破壊しツチ族の大量虐殺を働いたのだ。
その理由が、
「ツチ族は植民地時代、宗主国ベルギーの手足となって働いたゴキブリだから」

昔のとあるSF番組のエピソーで「あいつは顔の右側が黒で、俺たちは左側が黒だから(粛清する)」と殺戮の原因を言ってた宇宙人が登場したが、そんな程度のイザコザが何百万人もの人びとの生命を奪う不合理が存在する。
その不合理の根っこが植民地。

つまりアフリカの政治的混迷は植民地時代に端を発するというわけだ。

ミャンマー、ベトナム、マレーシアなど東南アジアの旧植民地諸国にもその負の遺産が数多く散見される。
しかし、東南アジア諸国はもともと仏教やイスラム教を下地にした文化が発達したのあった国々で、植民地からの独立後はかつてのパワーを取り戻しながら繁栄の道を歩んでいる。
また日本(やればアジア人でもできるんだ、のお手本=今はダメな国の見本)の存在も少なくない。
ところがアフリカは繁栄どころか無知が暴力を呼び取り返しのつかない国々が少なくない。
日本のようなお手本もない。

ケニアにソマリア、スーダン、モザンビークなどなど。
すべてイギリスやポルトガルその他もろもろの欧州諸国の旧植民地だが徹底した愚民政策が国の根っこを腐らせたのか、まともな国になる気配は未だに見られないようだ。

このアフリカ問題の責任は旧宗主国の帰せられるのだが、そこへ首を突っ込む余計なお世話が中国だ。
この国の目的は「平和」ではなくて「金目のもの」。
対立する勢力に武器を供与して代わりに資源を横取り。資源に乏しい自らの国の利益のみ考える。
だから火に油を注ぐの言葉の通り、混乱は終わらない。
「銃を上げるから、これで好きなだけ殺し合ったらいいじゃない」
という、なかなか私たち日本人にはできない芸当だ。
自衛隊が平和維持に出かけたモザンビークに平和が訪れたのは対照的。

ともかく実際の距離とご縁の距離の違いは国によって違うらしい。

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「取材中の長井さんは流れ弾ではなく至近距離から意図的に撃たれた」
とは昨日の国連調査団によるミャンマー騒動の調査結果。

今更そんなことを言われなくてもYouTubeなどにアップされている動画を見れば素人目にも明らか。
サンダルを履いた兵士が軍用銃で長井氏を数メートル先から狙い撃ちしている。
なんで「流れ弾」なんて説が流れてきたのは判然としない。
きっとミャンマー政府が「流れ弾」なんて言い訳していたのがきっかけの調査なのだろうが、大の大人が雁首そろえて一ヶ月以上もかけて出した報告がこれでは情けない。

ところで、ミャンマー報道については日本では必ずと言っていいほど、どこかの国を経由した記事になっている。
「バンコク発」
「香港発」
「上海発」
これはミャンマーへの直行便がなくだいたいがバンコク経由のタイ国際航空で行くことになるからという理由ではなく、どの新聞社も駐在員はバンコクや香港に滞在させており、ヤンゴンには「記者」と名乗る人はいないからだ。
そのためかどうか知らないが、ミャンマーに関する新聞記事や論調はまったくもってお粗末なものが多く、今回の国連の発表記事のように読むに堪えないものが少なくない。

今回の記事もジュネーブ発の共同電。
通信社の記事を購入して掲載しているだけだから、なんの分析もなされていないし論評も付いていない。
日本人が一人殺されているというのに購入記事の掲載だけとは情けない。
「観光客」に変装してミャンマーへ入国し、取材活動するぐらい甲斐性持ちの日本人記者はいないのか、と言いたいところだが、

「オレは長井さんのように、軍事政権に殺されて契約していた会社の社長の食い物になるなんて真っ平だ」

というのがホンネかもわからない。

ということで、情けない新聞や週刊誌に成り代わって以下、私がお届けする「とりがら」ミャンマー事件関連情報。

現地では色々な噂が広がっており、私はジャーナリストではないからホントかどうか確かめたわけではないので念のため。
まず、長井氏は民主化運動家と称する人たちに煽動されて殺されたという噂。

観光ビザで入国したベテランジャーナリストの長井氏は家庭用ビデオカメラを回しながらデモ隊の中を一緒に行進。
「危険だから止めてください」
という再三にわたるガイドの願いも、無視。
「私たち、俺達を写してくれ」
という運動家たちの英語での要求に撮影を続行。
その結果悲劇を招いた。
長井氏のガイドやアレンジメントしていた旅行社等の現在が危惧されるところだ。

長井氏が宿泊していたのはナラワホテルというシェダゴンパゴダにほど近い中級ホテル。
「お客さんが殺された。しかも日本人だ。」
ということで、ホテルのスタッフはパニックに。
お客さんのことも心配だし、違法に入国したジャーナリストを宿泊させたかどで法的措置が取られるのではないかという危機感が。
幸いなことにナラワホテルは平常通りの営業をすることができている。

「長井さんが可哀想」
というのはミャンマーの人々の心境。
上座部仏教に帰依する彼らは人の生き死に対して日本人以上の感受性を持っている。
しかし、一方、
「長井さんはバカですね」
というのもミャンマーの人々の感想。
普段でも政治活動や軍人、公共施設などの撮影は厳禁されているミャンマーで、しかもデモ隊の中でビデオを回し続けたベテランジャーナリストの未熟さを嗤う人々も少なくない。
ちなみに軍事施設や関連部署を撮影禁止にしている国はミャンマーだけではない。
中国や他の東南アジア諸国も同じ。
日本でも自衛隊施設や米軍基地、入管などを許可なく撮影すると銃殺されることはないにしても逮捕拘束されることもありうるので国際的に普通のことだ。

ミャンマーの人々にとっては長井氏殺害よりもデモに参加せず軍政とデモ隊に冷静を呼びかけた僧侶を棍打した兵士たちが一番許せないようだ。

そしてこれが一番驚くなの噂なのだが、
「デモ隊を鎮圧したのは正規軍ではなく刑務所の囚人だ」
というものだ。
「兵士はサンダルなど履いていない」
というのがその根拠になっていて、確かに長井氏を殺害した兵士はサンダルを履いている。
私もミャンマー国軍の兵士を観察してみたけれどサンダル履いて任務中の者は一人もいない。
田舎の駐屯兵でもフリーの時間を除いて軍靴を履いている。
サンダル履きの兵士は「ベトナム戦争時のベトコンのイメージ」にほかならず、日本陸軍の教育を元にスタートしているミャンマー国軍の服装はさすがに頭のてっぺんからつま先まできちんとしているのが普通とも言える。

ところがデモ鎮圧部隊はサンダル履き。
ではいったい彼らは何者か?
「インセン刑務所から薬を飲まされて連れて来られた囚人だ」
というのがまことしやかに語られている噂なのだ。
インセン刑務所はヤンゴン北部に位置し、地球の歩き方の地図にも乗っている有名な刑務所だ。
そこに収監されている囚人が駆出され軍の命令で殺人をもいとわない特殊部隊に編成されたというわけだ。

もっとも、
「外国人は絶対に撃つな」
という命令を出していたにも関わらず、日本人一人を殺害してしまったわけで、
「撃った兵士はすでに処刑済み」
というのも現地での尤もな噂になっている。

どれが本当で、どれがウソかはわからないが、真のジャーナリストならこのあたりの真相をきっちり突き止めたうえで「日本人殺害」の記事を載せるくらいの力量を持ってくれてもいいのではないか。
それともバンコクや東京の飲み屋で同業者と溜め口きいているほうが楽なのか。

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「おれは、ヒラリーが嫌いだ」
「なんでよ。」
「大統領の夫よりも目立っているんて、変じゃないか」
「じゃ、女が男より目立っちゃダメだってことなの?」
「目立っちゃダメ、ってこじゃないけど........どういえば良いんだ........ん.......英語で説明は、ちと難しい」

ビル・クリントンが大統領だったとき、ファーストレディ・ヒラリーの目立ちたがりぶりが気に入らず居酒屋で毒付いたら、英会話スクールで知り合った米国人講師のミシェルが噛みついてきた。
酔っぱらっていたのだ。

当時の私の英語力では「ヒラリー大嫌い」は毒付けてもその理由を説明するのは困難であった。
毒付けたのも酔っぱらっていたためだったのかもわからない。

しかし、今の私ならはっきり説明できる。
「なに?ヒラリーの大嫌いな理由。それはね、『オニババア』だから」
と。

残念ながら民主党支持者のミシェルはそれから間もなく米国へ帰国。
途中「今バーミューダにいるのよ」というカードが届いたっきり行方不明(自宅=ボストンへ帰っている可能性あり)になった。
もしかしたらバーミューダトライアングルで異次元空間へさまよい込んだのかも分からないが、私が是非異次元空間に入り込んで行方不明になって欲しいと思っているのは「ヒラリー・クリントン」だ。

民主党大統領候補の一人ヒラリー・クリントンが一昨日その演説の中で「アジアでは経済的にも軍事的にも中国を最重要国とします。」と発言した。
新聞各紙はどうか知らないが、産経新聞は大きく報道。
共和党候補者全てが日本との関係を最も重要視しているのに対して、民主党、とりわけヒラリーの日本軽視がはっきりした瞬間として注目を集めている。

日本にとってはアメリカとの関係がスタートした150年前以降、民主党政権下の米国とのつきあいではろくなことがないことが多い。

対米戦争のきっかけになった日本封じ込めは民主党の策略。
1980年代に多くの日本企業が苦しんだ不当訴訟も民主党政権下で実行された。

今回のその民主党がジョージ君の失策の連続で政権を奪取しそうな雲行きで、ヒラリーはその先頭を切っている。

中国重視で日本軽視。
ヒラリー・クリントンは冗談抜きの「オニババ」だ。


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