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とりがら時事放談『コラム新喜劇』



「ちょっとアンタ、儲け過ぎじゃないかい?それだけ儲けたんなら、うちの組にもお金を落としてもらわなきゃ。不公平ってもんだよ。」

というのはヤクザだけだと思っていたら、もっと上手がいたので驚いた。

その名前を欧州連合(EU)という。

先進国の主メンバーが重要ポジションを占める国際機構。
その裏の姿はみかじめ料を要求するヤクザだった。

「Microsoft社はOSに組み込むインターネット閲覧用webブラウザに他社のものを選ばなければ罰金を取る」
と欧州連合は発表。
2週間ほどの間に結論を出すそうだ。

ウィンドウズOSからのみかじめ料では納得できず、付属ソフトにまで口を出しはじめたと言うワケだ。
「市場占有率が高すぎて、独禁法に抵触する」
というのが基本的な理論だけれど、別に好き好んでウィンドウズOSが市場を席巻しているわけでもない。
市場がそれを選んだ結果、今のOS市場は形成された。
にも関わらず、売れ過ぎだからカネをくれ、というのもあまりに品がなさすぎる。
これが紳士の国や芸術の国、技術の国の言うことか。
自国の産業が立ち行かなくなったからといって、関係ない外国からそれを毟り取るというのは、国家の零落を証明しているようなもの。
こういうことを言って恥じないのが不思議である。

尤も、彼らの場合、従来あった繁栄は過去数百年に及ぶ植民地支配のなせる技。
土人という名の現地人をただ同然で酷使したプランテーション、貴金属の搾取、王室廃止、人頭税、奴隷制、などなど。
恥じる心があれば搾取するための植民地支配などなかったはず。
だから、旧植民地の会社からみかじめ料を徴収することなどあたりまえ。

ちなみに植民地の企業でもないのに同様の手法で任天堂もみかじめ料を払わされた。

ということでMicrosoftには「みかじめ料」分を上乗せして欧州連合の国々には製品を販売することをお勧めする。
どうせこんなスピリッツの欧州連合の会社なんかに対抗製品なんかできっこないんだから。

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「『アウンサン・スーチーさんに会いたいんですけど、会えますか?』なんてメールが届くことがあるんです。日本人のお客さんから。会えるわけなんですけど、困るんですよね、そんなメール貰うと」
と言っていたのは、ミャンマーでのお世話になっていたガイドのTさん。

Tさんが勤めていた旅行社には「スーチーさんに会いたい」というメールが時々届くのだという。

日本人にとってミャンマーは映画「ビルマの竪琴」に代表されるように先の大戦で17万人以上の兵隊さんが亡くなった激戦の地というイメージがあるのだが、それは中年以上の年配の人々の話。
若者にとっては「民主活動家アウンサン・スーチーさんの国」という印象が強いようで、日本の社会的感覚でしか考えられないので、政治犯扱いされているスーチーさんに段取りだけすれば会って話ができると思い込んでいるようなのだ。

誠にもって、おめでたい話ではある。

この「おめでたい日本人」をホントに実行してしまったのがアメリカ人ウィリアム・ジョン・イエトーなる自称ジャーナリストの人物。
日本人なら旅行社に問い合わせて「申し訳ありませんが」という返事を受け取った時点で諦めるのだが、この人の場合は人の家の垣根を越えて不法侵入。
自分自身逮捕されたばかりではなく、スーチー女史にも迷惑をかけたのだからたまらない。

スーチー女史が監禁されている屋敷の前を私も何度となくタクシーで通りすぎたことがある。
ここを通りすぎるまでは、私はかの悪評ばかりの軍事政権が女史を刑務所のような屋敷に監禁し、装甲車や機銃で武装した一個小隊くらいの兵士で囲んでいるのだと思っていた。
ところが実際はまったく違っていた。

物々しい雰囲気はまったくなく、ごく普通の屋敷の前に、この国では県境や街境でよく見かける紅白のラインの入った「踏み切り」スタイルの簡易バリケードに似たり寄ったりの粗末なゲートが置かれ、そこを2~3人の兵士が警護に詰めている、といった程度なのであった。

「カメラ出したり写真撮らないでくださいね。ここ、スーチーさんの家です。」

と教えてもらった時は、拍子抜けしてしまったくらいだった。
だから、「監禁」といっても重大犯罪者に対するそれではなく、まるで江戸時代の「蟄居謹慎」に近いものであることを知った。
つまり、無理をすれないつでもスーチーさんの屋敷に忍び込むことはできるし、スーチーさん自身、脱出することも物理的にはそんなに難しい様子でもないことを知った。

いつか、誰かがスーチーさんの家に忍び込むのでは、とも思った。
そんな想像が今回現実化したことで、ミャンマーの日本の封建時代に似た穏やかだが重々しい政治状況は新たな局面を迎えてしまったように思える。

アメリカ政府はイエトーという自称ジャーナリストとなんら関係がないようなことを言っているが、例え関係ないとしても日頃この国でやっている行為を見ると、誰も「お気の毒です」とは言えない状況だと思う。
というのも、アメリカ政府は最近このスーチー女史の自宅近くに大使館を新築したばかりだ。

「ある意味、アメリカ政府の嫌がらせなんです」

というのも地元ガイドさんの話。
正直、一般のミャンマーの人たちはスーチーさんへの期待は薄く、アウンサン将軍の血筋であればむしろバガンに住むスーチー女史の兄に期待しているようなところもある。
いずれもミャンマー国籍の人たちではないという現実も加味されているのだろう。(スーチーさんは英国、兄は米国籍)

ところでミャンマーへ何度か足を運んでみたこの国への私の印象は、「超内向的な性格の国」というもの。

自己主張が気の毒なくらい下手くそで、誤解ばかりを受けている。
そのくせ、海外から手を差し伸べられると頑なに断り続ける異常に頑固でプライドの高い面も持ちあわせている。
基本的に他人にはこちらが恐縮するほど親切で、親しみやすく、陽気な人々の国だけど、余計なことはあまり話したがらない。

という特徴があるのだ。

率直に言って古き良き日本人の性格に良く似ているのだが、日本人は内向的ながら、その内向的な中に漲っているエネルギーを外向きに放つ能力を備えていて、それが世界トップレベルの国家に押し上げているのだが、ミャンマーは基本的に内的に漲っているエネルギーを外に放出することが少ないのだ。

日本のマスコミが十分にこの国について説明をしていないという問題もからんでいるが、ミャンマーが他の東南アジアの国々とさして政治体制が変わらないにも関わらず、旧西側諸国、とりわけ米英から非難の対象にされ続けている原因がスーチー女史以外に別にちゃんとあることを日本人は知らなければならない、と私は考えている。

つまりどういうことかというと、このミャンマーは世界有数の天然資源大国でもあるのだ。

国内からはほどんど全ての種類の宝石が産出する。
ヤンゴン市内の宝石博物館に行くとそのバラエティーさを見ることができる。
また、銅やニッケルなどの先端技術に必要な鉄以外の金属も豊富だ。
さらに、アンダマン海(1987年に北朝鮮のテロで爆破された大韓航空機が墜落したエリア)には膨大な石油が眠っていることが知られていて、ここの開発は世界中の国々が注目しているのだ。
すでにドイツの会社が調査し、中国の会社が開発しようと動き始めている。

スーチー女史を問題にしてこの地域の主導権を握るのが米英の魂胆でもある。

正直、今回のスーチー女史の裁判は私も興味がある。
というのも、英国大使館員の傍聴を許可しているからだ。
ミャンマー人は基本的に英国人、インド人、中国人が大嫌いなのだが、そのなかでもとりわけ英国人を嫌うという。
過去に植民地として100年間も搾取されれば分からないでもない。
その大嫌いな英国人の傍聴を認めているわけだから、いつものようなごり押し、でっち上げ判決も出せないだろう。

なお、スーチー女史はかつて大阪府高槻市に住んでいたことがあり、日本語が話せるということを聞いたことがある。
そんなこともあって、
「スーチーさんに会いたい」
メールを送る、おめでたい日本人がいるのかも分からない。

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大阪人と兵庫人。
We are not aloneなのであった。

ついにというか、やっぱりというか、当たり前というか、首都圏でも新型インフルエンザに感染した高校生が報告された。
誠にもって、もう誰にも止めることのできないアウトブレイクなのである。

大阪にある私の得意先の医療・化学系商社A社は、この二三日でマスクが飛ぶように売れてその売上金額は1億円に達したのだという。
この時期に羨ましい限りではあるものの、人の不幸につけ込んだ少々やましい商売のような気がしなくもないが、まさにタイムリー。
うちの会社もマスクを扱っていればよかった。

この様子だと、そのうち新型インフルエンザは全国に広がり、海外渡航禁止令も意味がなくなり、旅行業界の復活もそんなに遠くないであろうし、私自身も1年間ほど休んでいる海外旅行を実行に移すチャンスではある。

ところで、インフルエンザの影響か、今日の大阪なんばは人通りが少なく、昼ご飯を新歌舞伎座近くに食べに行こうとしたら御堂筋の歩道もガラガラなのであった。
どうもこれは大阪らしくないと私は思う。
というのも、大阪はへそ曲がりな人が多く、体制に靡かないのが特徴なのだが、伝染病は別なのか外出するのを大阪人は控えていたようだ。

ということで、インフルエンザも全国に広がりつつある現在、大阪人のこの異常な行動ももうすぐ終わりを告げるに違いない。

と、思ったのであった。

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東京から新幹線のぞみ号で新大阪。
下車してコンコースに下りた途端、そこはB級SF映画の世界なのであった。

改札口を出る前に、すでに人々の口元にはマスク、マスク、マスク。
改札口を出て地下鉄の駅に向うコンコースでも、マスク、マスク、マスク。
土産物屋もベーカリーもシュークリーム屋さんも、店員は全員、マスク、マスク、マスク。
んでもって、地下鉄のホームに上がると駅員もマスク、マスク、マスク。

大阪は当然のことながら都内の薬局やコンビニからもマスクが売り切れてしまい、間もなく、マスク、マスク、マスクが始まろうとしている、らしい。

このマスクの洪水。
日本だけの話だそうで、死人まで出している太平洋の向こう側、アメリカ合衆国やカナダでは「感染力も季節インフルエンザとさして変わらないのに、なんで騒ぐの」となっているらしい。

私は、それは正しいと思っている。

むやみ大騒ぎするのは実に非科学的で非論理的に思える。
第1に、マスコミも政府もそのインフルエンザがどのような傾向であるのかをきちんと伝えず、ただただ「大変だ~大変だ~」と呪文のように唱えるばかりなのだ。
もしかするとテレビや新聞はマスクの製造会社となにか約束事でもできているのかも知れないが、騒ぎかたが異常である。

騒ぎすぎたことにより、大阪人や兵庫県民が不当に差別されたり(バイキン君扱いされるなど)、大阪の製品(多くの家電製品や食品、薬品の製造メーカーは大阪拠点が少なくない)が売れなくなったりしたら、一体誰が責任をとるのだろう。



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インフルエンザ報道を聞いていて思い出したのが映画「恋愛小説家」のジャック・ニコルソン。

外出から戻ったら新品の石鹸で何度も何度も手を洗わなければ気が済まない重度の潔癖症だ。

神戸と大阪で多くの新型インフルエンザ罹患者が見つかって日本中は大騒ぎだ。
中・高等学校は休校で、幼稚園・保育所も遅れて休園。
大阪や兵庫県の遊技施設や映画館には「休業要請」がなされて、大阪に本拠を置く企業は明後日からの東京ビッグさとでの展示会を辞退しはじめているという。

今朝の関空。
マスク姿の客が駅から吐き出されターミナルビルに向かう姿が見られた。

アホか、ちゅうねん。

新型インフルエンザの毒性は弱。
変異するかも、とみんながみんな恐れているが、インフルエンザならどんなウィルスでも変異の可能性があり、なにも今回の病に限った話ではない。
大阪府の橋本知事も、
「これはただのインフルエンザ扱いにすべきじゃないのか」
てなことを昨日の夕方は言っていたが、だんだん世間の神経質がエスカレートするにつけ「大阪市と堺市(いずれも政令指定都市)以外の中学校と高等学校は1週間、休校!」と宣言した。

意志薄弱やな、この人も。
(ま、仕方がない面もあるにはあるが)

すでに新型インフルエンザは人災の様相を呈している。
しかも、伝染病をカタにとっているので、誰も文句を言いにくい。
いっそのこと国民に完全防御の宇宙服での外出でも義務づけてはいかがか。




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ついに、というか、やっぱりうというか。
新型インフルエンザ(通称豚インフルエンザ)の国内感染が確認された。
当然というか、なんというか、テレビや新聞は大騒ぎ。

国内で感染が確認されたということは、他にもウィルスに感染している人がいるということで、その数は計り知れない。
もしかすると、患者が見つかったところが神戸だったことも有り、こうしてブログを書いている私自身がインフルエンザに罹患していることも考えられる。
そういえば、そのニュースを知る前から随分と体調が優れない。
若干おなかを下していて、熱っぽく、吐き気もする。
食欲も昼食にラーメン1杯と茶わんご飯を3杯しか食べられなかった。
おまけに昨夜はビール3缶に冷酒1本を飲むのがやっとだった。

このように、二日酔いさえインフルエンザではないか、と思えてくるくらい世はインフルエンザ騒動でやんややんやだ。

ところで、海外渡航の経験のない高校生が国内で病気を発症したことは重要な意味を持つ。
先に書いたように、これは他にも沢山の感染者の存在を示しているのだ。

で、思い出したのが昔放送されていた殺虫剤のCM。

「1匹のゴキブリを見かけたら30匹のゴキブリが潜んでいます。」

案外、インフルエンザとゴキブリは親戚ではないかと思ったのであった。

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そもそも政治家になるには金がかかる。
金がかかるから、いくら優秀な人であっても金がなければ政治家になれないし、まして一国のメジャーな政党の党首などなれようはずもない、というものだ。

その結果として、日本の政治家は少々オツムテンテンであったとしても金があると政治家になれる。
政党の党首に持ち上げられることもある。

鳩山由紀夫と岡田克也。
このご両人こそ、そういう日本の政治家世界を代表している人たちはいないだろう。

それにしても民主党の党員の皆さんは何を考えているのだろう。
人材がいないのだろうか。
鳩山由紀夫氏は日ごろの言動からして一国の舵取りをすることなどまったく無理(この人、外国人参政権支持者である)。
外見だけでも「目がいっている」。
岡田克也氏も同様だ(この人も、外国人参政権支持者である)。

とどのつまり、ご両人とも自民党崩れで、行くところがないから社会党崩れの有象無象と政党を組んでいるだけ。
それでも金があるから党首の候補に名前を挙げられる。

もし両人が本当に一国の政党に必要な人なら、政治家になる前に家業のブリジストンやジャスコでしっかりと働いていることだろう。

今の日本。
ハングリー精神を持った人が必要だ。

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民主党の小沢一郎代表が代表職を辞任した。

考えてみればこの人の政治家人生は「風見鶏」であったともいえるだろう。
ただ、普通の風見鶏政治家であればもしかしたら総理大臣になれたかもわからないけれども、師匠である田中角栄譲りの「金の汚さ」が命取りになった。
まさか建築屋との彼にとっては普通のやり取りで政治家生命を絶たれるとは予想だにしなかったに違いない。

それにしても、こんどこそ「俺は総理大臣になれる」と思っていたに違いない。
なんといっても古巣の自民党は人材不足と公明党との連立で虫の息状態。
首相は宮崎県や大阪府の知事よりも知名度が低い。
国民の支持率も最低になっていたので、今こそ「チャンスだ」と感じていたことだろう。
その手ごたえもほとんど確信に近いものだったと思われる。
だからこそ、辞職までに時間がかかったのだ。

こうして小沢ブランドは終焉した。

サヨナラ小沢一郎。
ミスター風見鶏。

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「台湾の主権未定」 日本代表が不適切発言 当局の抗議受け撤回(産経新聞) - goo ニュース

現代は正しいことを言うと何かしら非難の対象になるようで、まったくもっておかしげな世の中になったものだ。
その最も大きな原因は「放置しておくこと」。

あやふやな内容を確認しておかずに放置しておくと、そのもとになることに誰もが勝手に自分の都合の良いように発言するようになってしまう。
たとえば、日中間の歴史認識がそう。
中国が南京大虐殺をはじめとするあれや是や尤もな嘘を並べているにもかかわらず、村山富市のように反省が足りないなどどわけの分からない政治家が多くいたため、抗議をせずに放置を続けた。
その結果、なんだか日本軍のナチスに似た暴力はホントにあったの、なんて雰囲気になっている。

台湾の帰属問題にしてもまったく同じ。

サンフランシスコ講和条約を結んだとき、日本は台湾を放棄するのはしたものの、それを「中華民国に譲ります」なんて一度も言っていない訳で、いわば1945年8月16日以降、台湾は中華民国によって不当に占拠された状態になっている。
というのが事実だろう。
だから今回の日本交流会事務所の斉藤代表が講演会で発言した内容にちっとも誤りはない。
従って抗議を受けるいわれも無い、ということだ。

だからといって、再び日本が台湾を領有しますよ、というのも国際社会でも日本人自身でも許されないこと。

要は台湾の台湾人による台湾のための国家作りを日本が支える時代がきているということだ。

以前このブログに書いたことがあったけれども台湾は日本にとって唯一の遺伝子を共有する国家だ。
その台湾を日本は歴史上三回も大きく裏切っており、その台湾の歴史に対して日本が応える道は唯、「台湾の独立に協力する」こと。

帰属問題について「台湾は中華民国ですよ」、なんて口が裂けても言ってはいけない。
ウソは中国人の始まりだ。


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