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とりがら時事放談『コラム新喜劇』



予想通りと言えば良いのかどうか分らないが、やっぱり出ました、富山の高校以外に必修科目漏れのあった高等学校。

「受験に供えたカリキュラムに気をとられたから」
というのが、一番多く耳にする言い訳だが、いつから高等学校は予備校になったのか訊いてみたい。

学校は、
「人間育成を目指した教育の場」
などと、もっともらしいことをパンフレットに並び立てている学校が少なくないが、実際は、
「うちは大学進学が目的の学校だから、その受験技術を磨かせれば、学校の評判も向上し、経営不安を招かなくてよい」
ということになることが少なくなく、結果的に有名国公立大学に進学した卒業生を輩出することになる。
が、その卒業生はやがて社会的に高い地位について、
「公務員汚職」
「新興企業経営者の詐欺行為」
「国益を損なう、反日政治家」
を生み出すのだ。

ラジオを聞いていると、ある大学の学者先生が、
「学校の週五日制が始まってから、カリキュラムに変動が生じました。しかも、1980年代までは集団で和をもって行動できる人間を育てることに主眼が置かれましたが、1990年代からは各個人の個性を伸ばすことに変化し、教育現場に混乱がもたらされたのが、今回の主な原因です。」
とおっしゃっていた。

教育行政の失敗だと分っているのなら、正さんかい!
と叫びたいところだが、大学先生は評論家で、役所の役人は「何も起こさず定年まで過ごしたい」人ばかりなので、どうにもならない。

必修科目漏れ事件は、教育制度失敗のあぶり出しか?

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