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とりがら時事放談『コラム新喜劇』



フリースの流行以来、ユニクロは大衆向け服飾業の先頭を走っている。
売上はすでに大手小売店ではナンバーワンの一つとなり、何処の街へ行っても店舗がある。
国内でも、国外でも。

ユニクロを巨大企業にのし上げた柳井という人は今ではソフトバンクの孫や楽天の三木谷らと一緒に現代経営者の代表として取り上げられている。
日本経済を牽引する人物として、その評価は小さくない。
しかし、これらの人たちは昭和の事業家を代表する松下幸之助や本田宗一郎、井深大、盛田昭夫、立石一真のような人たちとは明らかに異なるものがある。

国家感がない。
あるいはビジネスに対する威厳がないのだ。
共通しているのは金儲けし非常主義。
哲学は中国のそれと似通っている。

もっともソフトバンクの孫社長はネイティブな日本人ではないためか、もともと国家に貢献するという意識は無いようで、金を貯めることに余念がない。
事業を拡大し、市場に対してなにか利益を提供しているという感覚はあまりないようで、会社を大きくしているのはある種の錬金術だ。
CMでは「繋がり易さ」を大々的にPRしているが、そのつながりやすさを判定する基準がないことをいいことに、自分に都合の良い虚偽情報を発信。
多くのユーザーが被っている不便という被害は報道されることも殆ど無い。

楽天の三木谷社長は若さの至か、単なる強欲なのか、薬事法審議会のメンバーに選ばれ、「薬の通販ダメ」との結論が出た途端に、
「こんなのない。辞めてやる。力づくでも認めさせる」
という意味合いのことを述べて顰蹙を買った。
もはや実業家というよりも駄々っ子の様相だ。

ユニクロの柳井社長を見てみれば、
「悪いのは日本だ」
と日中対立問題の原因を日本のせいだと平気で言ってのけ、国の尊厳と己の利益を天秤にかけ、利益をとる不逞な輩だ。
その不逞な輩の柳井社長が、
「うちの会社は米国も、欧州も最高責任者は外国人。こんな組織は他にない」
と自画自賛したという。
お雇い社長は気に入らなければすぐに首を切る風土を持っているだけに、今後のなりゆきに注目したい。
尤も、ユニクロは国際企業だから企業の顔がどこの国の者になろうが儲かればなんでもいい、と言っていると思えば写真の中のその笑顔が空々しく見えてくるから不思議なのだ。

ユニクロ。
もしかするとハラグロの間違いかもしれない。

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