武家屋敷にて、
「一匹の忍者を見たら三〇人の忍者が潜んでいると思わなければなりません」
なんてセリフのマンガが掲載されていたのは、いしいひさいちのマンガ「101匹忍者大行進」。
ゴキブリを忍者に見立てたこのギャグは私のお気に入りの一つだ。
この忍者やゴキブリをそのまま中国人に当てはめることもできるのが今の日本。
「一人の中国人を見かけたら、三〇人の中国人が潜んでいると思わなければなりません」
と。
警視庁の元通訳捜査官、坂東忠信著「通訳捜査官」は新聞や雑誌では報道されない中国人犯罪に絡む様々な出来事や、その中国人犯罪者の習性、行動、背景などが面白おかしく書かれており、笑いが込み上げてくるが衝撃的な内容でもある。
現在世間を騒がせている餃子事件を見ても分かる通り、私たち日本人と中国人は互いに別の惑星に住んでいるのではないかと疑いたくなるほど、考え方、文化、習慣が異なっている。
死者を出す寸前の食品を加工した加害者の会社が被害者の日本を「被害者が出て売上げが落ちた。どうしてくれる。訴えてやるぞ!」と言うような「まさか」のお国柄。
日本にやってきた中国人がどのような方法でどのような犯罪を犯し、そして捕まったらどのような言い訳をするのか、真面目な日本人には理解も予想もできる筈がないのだ。
この「通訳捜査官」はさぞ心臓に悪い職業なのだろう。
もともと心臓に疾患を抱えていらした著者を実際に退職に持ち込むほどストレスを与える仕事であることは、本書を読むと実に簡単に理解できるのだ。
捕まって死んだフリをする中国人女性。
4階から飛び降りて逃げる超人的な中国人。
密航を出稼ぎ程度の犯罪とも思わない中国人。
万引きを現行犯で捕まったのに「レジは外にあると思ったあるよ」と平静に答える中国人。
などなど。
日本人の常識を超越した様々な言い訳やウソが飛び出す中国人犯罪者の世界。
一つ一つのエピソードはそれぞれ笑えるほど面白いのだが、その背景にあるものを考えると非常に恐ろしいものがある。
事実本書を読み終えて一番最初に考えるのは「中国とは緩やかに断交すべきではないか」と思えてくることだ。
この平気で無法を働く世界の非常識国家が海を隔ててすぐそこにあることを考えることほど、恐ろしいことはない。
楽しみながら中国人犯罪の実態を学べるのが本書の魅力である。
しかし単に楽しんでいるだけではなく、それが事実であることも肝に銘じなければならないほど、今私たちの周りには中国人を中心とする外国人犯罪の危機がある。
~「通訳捜査官 中国人犯罪者との闘い2920日」坂東忠信著 経済界刊~
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