沢木耕太郎のルポルタージュ「おばあさんが死んだ」は人生のダークサイドを扱った今の晩婚時代を考えさせられる作品だった。
ある日、一人暮らしで生活保護にかかっていたおばあさんが死去した。
おばあさんの家財や財産を処分しようとおばあさんが住んでいた長屋を民生委員の担当者が訪れた。
中は荒れ放題。
ゴミ箱よろしくこんなところに本当に人が住んでいたのかと驚くばかり。
しかし、もっと驚くものがあった。
おばあさんが寝起きをしていた寝具の隣に敷かれた布団をめくるとなんとそこにはミイラ化した男性の遺体が横たわっていた。
ルポはこのおばあさんとミイラで発見された男性の関係にスポットを当てて展開されて行く。
短篇だが読みごたえのある作品で、私のように長年独身で生活してきた者にとってはかなり強烈な内容であったように記憶する。
で、この沢木作品とはまったく関係はないけれども私が愛用していた「iPodが死んだ」。
先週月曜日。
広島出張の帰りに新幹線の中で音楽を聴こうとヘッドホンを取り出してスイッチを入れるといつものよに好みの音楽が流れてきた。
ところがその翌日の火曜日。
東京出張に出かけるために朝からiPodに充電しようとiMacに接続したら目が「×」になっているiPodのアイコンと「サポートセンターを見てください(英文字でアドレス表記)」の表示が。
リセットしても何とも言わない。
落としたわけでも、衝撃を与えたわけでも何でもない。
勝手に「死んだ」のだった。
で、さらに驚いたことにiPodは一度故障すると修理は殆ど不可能なことがわかった。
修理基本料金は私の持っていたiPodクラシックでは約20000円弱。
ちなみに新品が29800円。
修理せずに使い捨て、ってわけなのか。
(ちなみにiPod shuffleは電池切れした時点でオシャカみたいです)
結局速効性を考えて新品を購入。
故障したiPodは今ミイラとなるべくカセットテープ式ウォークマンと一緒に箱の中で眠っている。
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