旅と祭りのフォトログ

さて、どちらへ行こう 風が吹く

高桐院 権門緑趣

2015-05-20 10:15:06 | 京都散歩

 緑の参道は初夏の風情。

 

 「大徳寺」の塔頭「高桐院」です。

 

 JR東海「そうだ 京都、行こう」キャンペーンポスターで紹介されたのは1996年。

 

 つつましい茶室の佇まい。

 

 書院の西北に付随する「松向軒」 千利休の茶を忠実に継承したといわれる細川三斎好みの茶室。

 

 茶庭の露地を散策。

 

 庭の一角に細川三斎と正妻ガラシャの墓塔となっている春日灯籠がある。

 

 新緑が初夏の風情を添える茶庭。

 

紅葉の時期と比べ、 新緑の季節は人も少なめではあるが・・・

 

 この空間が無人になることはなかった。

 

 「楓の庭」と呼ばれる本堂前の庭。

 

 苔地に数株の楓、中央に石灯籠。 質素になるほど美しい禅の庭。

 

 日は西に傾き、閉門の時刻となりました。

 

さすがは名門細川家ゆかりの塔頭、侘び寂びに裏打ちされた格調高いセンスが伝わってまいりました。

2015年5月 京都市北区

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地蔵院 新緑日和

2015-05-18 18:18:53 | 京都散歩

 渡月橋をわたり桂川を眺め、京都駅からバスに揺られ45分・・・

 

 緑濃い松尾山の山懐に「地蔵院」はあります。

 

 竹林の美しさから「竹の寺」とも呼ばれる。

 

 参道を覆う凛々しき竹林。

 

 一休禅師が幼少の頃に修養された寺でもある。

 

 足元に広がる苔の絨毯。

 

 見上げれば本堂を覆い尽くす新緑。

 

 2013年の「そうだ 京都、行こう」キャンペーンポスターはここで撮影された。

 

 質素な門をくぐり方丈へ、

 

 方丈内と「十六羅漢の庭」は残念ながら撮影不可だが・・・

 

 ここは苔と新緑が織りなす上質な空間を満喫したい。

 

「人生五十功なきを愧ず、花木春過ぎて夏已に中なり・・・」

2015年5月 京都市西京区

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永観堂 陽光緑風

2015-05-15 17:15:38 | 京都散歩

正式名称は「聖衆来迎山 無量寿院 禅林寺」 通称「永観堂」

 

JR東海の「そうだ京都、行こう」キャンペーン2015初夏バージョンの舞台は「永観堂」

 

「初夏に私は秋のガイドブックを開きます、紅葉の名所は、すなわち、新緑の名所ですから」 いつもながらキラリと光るキャッチコピーだ。

 

薫風わたる心地良き境内。

 

新緑の庭を愛でる。

 

降り注ぐ初夏の日差しが眩しい。

 

「もみじの永観堂」として秋の紅葉シーズンは大変な賑わいを見せる。

 

今回のお目当ては「臥龍廊]とよばれる急斜面に沿って巧みにつくられた廊下。

 

この回廊は傑作時代劇「眠狂四郎・炎情剣」のロケ地。

 

市川雷蔵が眺めた緑と甍の美しい景観、豪快な立ち回り場面に懐かしき昭和のスクリーンを思う。

 

格調高い名刹に新緑と皐月の空。

 

この時期は観光客で混雑することもなく・・・

 

静かな雰囲気の中で過ごす至福の時間。

 

紅葉の名所は、すなわち新緑の名所なのです。

 

JR東海のHPから一枚写真を拝借した・・・素人の追随を許さない見事なアングルである。

2015年5月 京都市左京区

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お旅まつり

2015-05-11 19:01:36 | その他

 「旅の衣は鈴懸の・・・」 歌舞伎十八番でお馴染みの「勧進帳」の舞台、加賀の国は小松。

 

 「お旅まつり」です。

 

 豪華な曳山上で上演される子供歌舞伎は全国的に有名。

 

 その演技の実力は折り紙付きだ。

 

 当番町のひとつ「京町」の演目は「壺坂霊験記」

 

 振付プロデューサーは高名な市川団四郎師匠。

 

 最近の地歌舞伎では度々上演されるお馴染みの演目だ。

 

 其々の舞台を見比べるのも楽しいものだ。

 

 あたりまえ、あたりまえ、あたり前田の・・・ 「てなもんや三度笠」ではございません。 ここは加賀百万石前田家のお膝元なのです。

 

 もう一つの当番町「大文字町」の演目は「曽我十二時揚巻助六の場」

 

 「裾八文字もあざやかに・・・」

 

 花道より登場した助六が見得を切る。

 

 どこから眺めても小学生とは思えない、この色香。

 

 「お旅まつり」では小学生の女子が役者をつとめます。

 

 故事によれば長浜の曳山を模して造られたとされているが・・・

 

 その独自性のある姿は長浜型曳山とは一線を画す見事なものである。

 

役者は レッドカーペットの花道から曳山舞台へ。

 

 夜は曳山に灯が入り・・・

 

 幻想的雰囲気の中で芝居は演じられる。

 

 風薫る皐月の宵・・・

 

 日常生活と異なった芳醇な空間へ・・・「お旅まつり」の醍醐味、旅情とともに味わいたい。

2015年5月 石川県小松市

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いび祭り

2015-05-08 19:24:06 | その他

「人ならぬ 身こそ辛けれ 和泉なる 信太の森の 怨み葛の葉」

 

 最高の祭り日和に恵まれた端午の節句。

 

 「いび祭り」です。

 

 起源は江戸時代享保年間にまで遡る伝統行事。

 

 それでは参ろうか。

 

 奉納踊りから転じて子ども歌舞伎の上演が始まったのは明治時代。

 

 今日は暑いから日傘が役立つね。

 

 屋台の玩具も気になるね。

 

 ちょっと日陰で一服しますか。

 

 稚児役者練り込みの終点は「三輪神社」境内。

 

 神輿も境内で気勢を上げたのちに町中へ。

 

 お待ちかねの子ども歌舞伎が始まりました。

 

 5輌の曳山が毎年順番に歌舞伎を上演します。

 

 今年の当番町は上町「高砂山」

 

 演目は「芦屋道満大内鑑・狐葛の葉後日譚」

 

 圧巻は右手と左手を使い分け襖に筆で書き綴った和歌。

 

 その出来栄えの見事さに驚いた。

 

 大向こうが唸る素晴らしい芝居演技でした。

 

 舞台挨拶を終え、安堵と自信に満ちた笑顔。

 

 御贔屓筋の祝福にも ホラ、この通り・・・こんな場面があるから子供歌舞伎は好きなのよ。

 

 町内では神輿が絡んだり回転したりして祭りを盛り上げます。

 

 夕刻境内に帰還した神輿は5両の曳山の前でフィナーレを迎える。

 

 静けさを取り戻した境内に美しく提灯を纏った曳山が憩う。

 

夜の子ども歌舞伎の奉納が終わると帰り山となって、其々の町内へ戻ってゆきます。

2015年5月 岐阜県揖斐川町

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