旅と祭りのフォトログ

さて、どちらへ行こう 風が吹く

垂井曳山まつり2019 其の二

2019-05-22 22:05:32 | 垂井曳山祭

 「鳳凰山」の芸題は「仮名手本忠臣蔵 七段目 祇園一力茶屋の場」

 

 遊女お軽の艶姿・・・ このまま床の間に飾っておきたくなる。

 

 歌舞伎三大名作の一つで、特に七段目は最も人気が高い傑作。

 

 人目を忍び大星力也が顔世御前の密書を持ってやってきた。

 

 すぐにも読みたいが折悪しく斧九太夫が訪ねてきて酒宴。

 

 明日は判官殿の月命日、旨そうなタコはいかがでござる・・・  由良助の反応を確かめようとする九太夫。

 

 床下で巻紙の文字を読もうとする斧九太夫、二階の座敷からは遊女お軽が合わせ鏡に写し盗み見ている。 ここは七段目で最も有名な場面。

 

 夜風に吹かれていたわいなぁ  芝居に季節を重ねれば花街の夏風情、団扇で胸元に風を送る姿が色っぽい。

 

 お軽・・そちの器量にわしは惚れてしもうた、身請けをさせてくれぬか

 

 ここでお軽の兄寺岡平右衛門登場、お軽は父と夫の早野勘平が不慮の死をとげたと聞かされる。

 

 密書の内容を平右衛門に伝えると・・・

 

 それを知った平右衛門は自分がお軽を殺し仇討の連判に入れてもらおうとする。

 

 こりゃ 四十余人の者どもはな 親に別れ 子に離れ 一生連れ添う女房を 君傾城の勤めをさするも

 

 亡君の仇を報じたさ 寝覚にも現にも 御切腹の折からを思い出しては無念の涙 五臓六腑を絞りしぞや

 

 虚々実々の駆け引きとそれぞれの運命が交錯する一力茶屋。

 

夜の一力茶屋も綺麗どすえ、見に来ておくれやす。

2019年5月 岐阜県垂井町


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2 コメント

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Unknown (dendoroubik)
2019-05-22 22:24:38
おっと!
やはり北裏の芸につづく・・・ですね
その折はありがとうございました
去年の東町の子どもたちにも泣かされましたが
ガラリとメンバーが変わった今年も
やはり すばらしかったですね
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Unknown (tora003)
2019-05-23 21:13:25
dendoroubikさん

朝の10時に中町コミセン前から始まり,神前奉芸の終了が16時・・・
6時間におよぶ立ちっ放しの芝居見物は疲れますね。
そのあとで浄瑠璃をBGMに飲んだビールは美味かった。
忠臣蔵物の競演と子供役者の熱演に酔いしれました。
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