夜目にも美しい夕日色の衣装。
八尾の鎮守社である八幡社の境内。
鳥居にかけられた大きな注連縄が見事だ。
灯りに照らしだされた娘。
古びた鳥居を背景に舞う姿は、
妖艶なまでに美しい。
下新町のおわらは始まりも終わりも八幡社。
闇が深まるにつれ浮かび上がる艶姿。
ことに女踊りは優しく優美に揃う。
背中に宝珠をあしらった半被。
切れ味鋭く格調高い舞姿。
男踊りの法被は高価な羽二重、木綿ではこの色気は出せないだろう。
おわら踊りの 笠着てござれ しのぶ夜道は オワラ 月あかり
2019年9月 富山県富山市八尾町