「犬山祭」の主役は各町内が練り出す13輌の車山です。
「犬山型」と呼ばれる三層構造の優美で重厚な姿は曳山の白眉。
満開の桜が絢爛豪華な車山に春の彩を添える。
地元の通に言わせれば、車山の水引幕に桜の花びらがひらひら舞う光景こそ祭りの風情とされる。
国宝天守閣と満開の桜に見守られ至高の車山がゆく。
車山の車輪が路面を削るほどの勢いで方向転換する「車切」 車山の進行を止めずに成し終えるのが粋とされる。
車山を曳く男衆を犬山では手子(てこ)と呼ぶ。
「針綱神社」大鳥居前で「どんでん」の披露です。
4トンを超える車山の片方を担ぎ上げ、
その場で一気呵成に180度旋回、
さらに担ぎ上げたまま後ずさりに曳く。
意気盛んな手子の見せ場であり晴姿でもある。
一年に一度の祭りなれば、事前に練習ができるわけはなく、
技量、力量、経験が物をいう。
男たちの心意気。
これが祭りのエクスタシーだ!!
2019年4月 愛知県犬山市