旅と祭りのフォトログ

さて、どちらへ行こう 風が吹く

おわら風の盆2018 其の八

2018-09-15 21:38:42 | おわら風の盆

 おたや階段の雪洞に灯が入る頃、

 

 鏡町の輪踊りが始まりました。

 

 数時間前から場所取りをした多くの観客が取り囲み、

 

 おたや階段は絶好の観客席に変わる。

 

 まずは子供たちを交えた輪踊り。

 

 恋の礫か 窓打つ霰 明けりゃ身に染む 夜半の風

 

 鏡四季が流れる中で、

 

 夜目にも鮮やかな袂が揺れる。

 

 花街風の艶やかな衣装は雲の浴衣と呼ばれひときわ人気が高い。

 

 積もる思いも 角間の雪よ 解けて嬉しい 梅の花

 

 主の心は あの釣橋よ 人に押されて ゆらゆらと

 

 八尾坂道 振り積む雪も 解けて流れる おわら節

 

 情感豊かに絡みの所作が決まった。

 

 おわら風の盆の公式行事は午後11時に終了する。

 

 しばらく休憩のあと日付が変わる頃になると、鏡町の夜流しが始まる。

 

 静かに目を閉じ哀切な音調に酔う。

 

 夢うつつ彷徨う月影の石畳。

 

 必ず行われる保証はない深夜の町流し、ガイドブックにも記載はないが、

 

 雨が降らない限り出会えるだろう。

 

蛍こいこい 八尾の盆に 夜の流しの 道照らせ

2018年9月 富山県富山市八尾町

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