詩情豊かな雪洞が並ぶ東新町。
ここは山と水の冷気が心地よい別天地。
地方衆が揃い、
町流しの準備が整ったようだ。
公民館前から坂下へ流す。
観衆も比較的少なくいい雰囲気だ。
いぶし銀の地方衆に唄い手がつづく。
坂を下るにしたがって観衆も増えてくる。
唄で濡れたか 夜露を着たか 鬢がほつれた 風の盆
薄桃の地色に朱色の浴衣、背には折鶴が描かれている。
逢えば泣く 逢わにゃなお泣く 泣かせる人に 何で泣くほど 逢いたかろ
連れ弾きの三味線が愛しく奏でる。
しょまいかいね しょまいかいね 一服しょまいかいね 一服してからそれからまたやろまいかいね
2018年9月 富山県富山市八尾町