京の禅寺は格調高い美術館だ。
洛北随一と謳われる「大徳寺」には21の塔頭があり、そのうち4ヵ所が常時公開されている。
室町時代の貴重な遺構を今に伝える「龍源院」 方丈前庭園「一枝担」に雪が舞っております。
庫裡の書院南軒先にある阿吽の石庭。
阿の基礎石、吽の基礎石ともに「聚楽第」のものと伝えられている。
「担雪井」は創建当時より現存する古い野井戸。
方丈西側には開祖堂とよばれる塔所、昭和の唐様木造建築の代表作です。
庭園は方丈を中心として南庭、北庭、東の壺石庭、開祖堂前庭、庫裡南軒先の各種庭園より成構成される。
方丈の北庭「竜吟庭」は室町時代特有の三尊石組からなる須弥山形式の枯山水庭園。
ガイドブックに度々登場する「東滴壺」は質素ながらも格調高い有名な石庭。
それぞれの庭は観る者が自ら味わい、体得する真の禅宗庭園群。
椿に蝋梅・・・寒さ底を打つ時節、春を待ちわびる。
2018年1月 京都市北区