明けましておめでとうございます。
「如庵」の初釜です。
京都山崎妙喜庵内の待庵、大徳寺龍光院内の「密庵」そして愛知県犬山市の有楽苑内の「如庵」
この三つの現存する茶室は国宝三名席と呼ばれている。
有楽苑内は国宝「如庵」の他「元庵」「弘庵」の三つの茶室がある。
新年には恒例の初釜が元旦から開催される。
茶室では光と影が織りなす風情も楽しみたい。
茶室の庭は露地と呼ばれる。
「浮世ノ外ノ道」・・・茶の湯が演出する非日常世界と日常世界を分かつ空間。
「如庵」は茶の湯の創世期に尾張の国が生んだ大茶匠・織田有楽斎が建てた茶室。
昭和11年に国宝の指定をうけた茶道文化史上貴重な遺構でもある。
初釜ならではの着物姿の女性が華を添えます。
「元庵」は織田有楽齋が大阪の天満に構えた茶室を古図に基づいて復元したもの。
初釜は新年をお祝いする茶会、茶道に疎い私でも気軽に参加できます。
茶の湯の世界は質素という言葉だけでは表現できない美学がある。
穏やかな新年の始まりである。
2012年1月 愛知県犬山市