旅と祭りのフォトログ

さて、どちらへ行こう 風が吹く

唐津くんち2016 其の三

2016-11-11 21:16:08 | 唐津くんち

 11月3日の神祭巡行、一番曳山赤獅子は角の後方に御幣を立て先陣を務める。

 

 エンヤー、エンヤー、エンヤー

 

 絶好の祭り日和に唐津の町が湧く。

 

「唐津くんち」は「唐津神社」の秋季例大祭として11月2日、3日、4日に執り行われます。

 

 起源は明確ではなく江戸時代の寛文年間まで遡るともいわれる。

 

 曳山の製作は文政二年から始まり明治九年までの57年間に15台が制作された。

 

 14台が現存し祭礼に参加している。

 

 唐津曳山は本体と台車から構成された他に類を見ないユニークな構造となっている。

 

 本体は木組みや粘土の原型木型等の上に和紙を数百回張り重ね、

 

 麻布を張りさらに幾種類もの漆で塗りあげた一閑張り。

 

 さらに金銀で高価な仕上げを施した逸品。

 

 1台の完成には3年の歳月を必要とする美術工芸品である。

 

 唐津っ子の心意気が14台の宝物に命を吹き込む。

2016年11月 佐賀県唐津市

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唐津くんち2016 其の二

2016-11-09 17:34:05 | 唐津くんち

 唐津曳山屈指の造形と称えられる鯛。

 

 とりわけ子供たちには絶大な人気を誇るようだ。

 

 船形に唐破風の屋台を載せた鳳凰丸。

 

 曳山群の中でも煌びやかで豪華。

 

 「唐津くんち」のお囃子は’山囃し’と呼ばれ笛、大太鼓、しめ太鼓、鉦で構成されている。

 

 ゆっくりした巡行時、気合いの入った高速走行時、静止時と様々に変化する’山囃し’を楽しみたい。

 

 天保十二年制作の亀と浦島太郎。  「もっと下がって撮らんと嚙みつくぞ!!」 蛇亀が睨んだ。

 

 奥ゆかしくも格調高い旋律が流れる旧市街地。

 

 伝統の曳山祭りには昔ながらの狭い道が似合うと思う。

 

 霜月の唐津は夜が更けるとともに冷えます。でも、祭り気分は熱く盛り上がる。

 

 泣く子も黙る酒呑童子と源頼光の兜。 頭髪はヤクの毛、眉毛は黒馬毛、歯は磁器を用いた職人技の傑作である。

 

 曳山の升席には好奇心旺盛な子供たち、周りを祭り経験豊かな大人が固める姿はまさに寅さん好み。

2016年11月 佐賀県唐津市

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唐津くんち2016 其の一

2016-11-07 22:42:15 | 唐津くんち

一番山の赤獅子が吼える。

 

こげんよか祭り、世界の宝たい!!

 

「唐津くんち」の曳山行事はユネスコの無形文化遺産に登録が確実となった。

 

まことに晴れがましいことである。

 

「唐津くんち」の曳山は一番から順次ナンバーがついている。

 

その数は十四台。

 

二番曳山の青獅子も動き出した。

 

ライトアップされた旧唐津銀行を背景に源義経の兜が迫りくる。

 

新町の飛龍が飛んでゆく。

 

綱の先頭は私たちの指定席よ!!

 

前から眺めても、

 

後ろから追いかけても、

 

唐津の曳山は絵になります。

2016年11月 佐賀県唐津市

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唐津くんち2016 序章

2016-11-05 21:41:33 | 唐津くんち

 「この飛行機は間もなく福岡空港に着陸します」 

 

 独自のデザインで人気のJR九州、ローカル列車も車内は洗練されている。

 

 福岡空港から唐津までは筑肥線で約1時間20分。

 

 「玄界灘の波音を聞くにつけ、思い出すのは故郷柴又の春でございます」とは列車旅をこよなく愛した寅さんの名台詞。

 

 松浦川の鉄橋から眺める風光明媚な唐津の町。

 

 宵山の行事が始まるまでは市内の散策を楽しみたい。

 

 伝統工芸品唐津焼の銘品を眺め、

 

 お祭り色に変わる商店街をブラブラ。

 

 魚屋さんの店先では、

 

 ’おくんち’に欠かせない巨大なアラの姿煮が食欲を誘う。

 

 唐津は昭和49年公開の映画「男はつらいよ 寅次郎子守唄」のロケ地。

 

 曳山展示場の青獅子も間もなく出番だ。

 

 町歩きに疲れたら、お気に入りのあの店へ、

 

 「焼き鳥 又兵衛」さんは地元でも有名な焼き鳥の名店。

 

 宵山巡行が始まる前に祭り気分を高揚させて行こう。

 

 秋の陽は西に傾き、

 

曳山の提灯がゆれる。

2016年11月 佐賀県唐津市

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唐津くんち・2014 其の三

2014-11-10 20:07:19 | 唐津くんち

町田川に架かる札ノ辻橋を「七宝丸」が駆け抜けていった。

 

それぞれの曳山は西の浜御旅所へ。

 

お祭りですから想定外の出来事も起こります。

 

「唐津くんち」のハイライトは御旅所への引き込み。

 

取り囲む大群衆の中で・・・

 

曳山と曳き子の格闘が始まった。

 

ここぞとばかりに気勢を上げる曳き子衆。

 

揃いの派手な肉襦袢も美しく祭りを盛り上げる。

 

車輪は砂地に深く食い込む。

 

そんな試練をものともしない曳き子たち。

 

私のカメラレンズも清めの塩と砂埃の洗礼を受けました。

 

エンヤ、エンヤ、エンヤ!!

 

左右7台に分かれ、御旅所に鎮座する神様を崇めるように整列する。

 

類い稀なる絢爛豪華な曳山群の揃い踏み。

 

御旅所神幸後は「赤獅子」を先頭に各町内へ。

 

人気者の「鯛」が浮かれ舞い踊る。

 

絶妙のコーナリングを見せる「亀と浦島太郎」

 

冬の気立ち始める霜月の唐津・・・29年ぶりに塗り替えを終えた「鳳凰丸」を見送り帰途につきました。

2014年11月 佐賀県唐津市

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