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<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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大学時代のクラブの仲間に親父さんが今話題の電力会社の重役を務めていた女の子がいた。
今ではオバサンだが、当時は女の子なのであった。
彼女の家は親父さんの社会的地位もあってかかなり厳格で、我々仲間の男子が彼女の家へ電話するのはそれなりに勇気が必要だった。
男が電話したりして親父さんが出ると、
「うちの娘にどのようなご用件でしょうか?」
と訊かれたり、
「うちの娘とはどのような関係でしょうか?」
と訊かれるのは未だ優しく、私は経験ないのだがいきなり電話を切れらたヤツもいたぐらいなので、その厳格さは今も伝説になっているくらいなのだ。
きっと真面目に働き頂上の一角に登りつめた人だったんだろうと思う。

こういう真面目な人が役員をする。
インフラを司る大企業のエリートさん。
こういう人たちはもしかすると「その筋とのお付き合い」に関する応用が効かないのではないかと思ったのは、今回の関西電力役員が土地の有力助役から高額な贈り物をもらい、使うこともできずにそのままになっていたというニュースを聞いて暫く経ってからなのであった。

元助役は関係の組織に属していていささか法令遵守の感覚に欠けていた人だったのだろう。
もしかするとマル暴との結びつきもあったのかもしれない。
そういう御仁から贈り物が会った場合、どのように対処する必要があるのかはインフラを司る大手企業であればマニュアルがあって然るべきだ。
贈り物を無下に断ると法令遵守などなったく関係ない圧力や嫌がらせがかかるかもしれない。
また受け取ると受け取るで会社にルールがなかったらどうしていいのかわからないのが真面目なエリートなんだろう。
このような人への対応は総会屋対策と似たようなところがあるので、何らかの方法があるに違いないし、多くの企業はそういう人対策のための知恵とノウハウを持っていると思う。
その筋の人が出てきたら、その筋に近い人に応援を頼むとか。
警察OBを抱えるとか。
いろんな方法があるんじゃないだろうか。

関西電力くらいになると問題のある地域に電線を敷かなければならないこともあるだろう。
用地買収で苦労している人もいるだろう。
だから実務社員だったらこういう「その筋」の人との付き合い方も知っているに違いない。

真面目エリートが抱え込んだ奈落の底への切符だとしたら応用が効かないのが気の毒でならない。



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