<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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沢木耕太郎の新刊が昨年末に出版された。

「深夜特急ノート 旅する力」

旅ドキュメンタリー「深夜特急」の総決算とも言うべきエッセイ集で、書店で見つけたときは迷うこと無く買い求めた。

旅好きの人のほとんどは沢木耕太郎の「深夜特急」を知っていることと思う。
私もこの深夜特急を初めて読んだときの楽しさと衝撃は今も新鮮に残っている。

「深夜特急に刺激されて、アジアの旅に出かけました」
という人も少なくないようで、沢木耕太郎のまねをして南アジアで行く不明になってしまう若者もいるのだという。

1970年代中頃。
著者、沢木耕太郎は26歳のときにインドのデリーからロンドンまでバスで旅するという、今で言うバックパッカーを実行した。
旅は1年に及び、その旅を描いたのが「深夜特急」。
今や旅好きな人々のバイブルになっている。
私は旅をするようになってからこの本に出会い、
「こういう旅もあったんだな。もっと若いときにこの本を読んでいたら、まねをしたかもわからない」
と思ったものだった。

実際、自分自身が会社で木金と有給休暇や代休を取り、土日とあわせ出かけていた短期間のシンガポール旅行やタイ旅行では、沢木耕太郎の「深夜特急」式の超ミニ版の旅をしていたので、その超特大版とも言うべき「深夜特急」に私は興奮を覚えたものだった。

この作品は文庫本で読み終わった後、数年後に全集の一冊「ミッドナイト・エキスプレス」として出版されたときに再読した。
そして今回、「旅する力」が出版され、それを読む前にもう一度読了しようと、再再読することになった。

そしてまた、忘れていたこと、新しいことに気づいて、多いにシルクロードの旅を満足したのであった。

つづく

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