<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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関西空港が絶好調だ。
かつては閑古鳥の発着で有名だった関西空港がLCCの国内最大の拠点となり、日本国内にとどまらず、多くの外国人が訪れるようになった。
台湾人に香港人、タイ人にマレーシア人と東南アジアを中心に実に多彩だ。
私の住む大阪南部の某都市も時々スカーフで髪を隠したイスラム系の女性が行き交っていたりして、
「おお!ここはシンガポールか」
という雰囲気が漂っている。
尤も、中国人と韓国人が増えているのも事実であって、あれだけ悪口を言い続ける国にガイドブック片手に嬉しそうに街歩きしている様をみると、ある種悲しさを感じてしまうのは私だけだろうか。
国家の品格というのは、こういう人たちにこそどういうものかを教える必要があるのではないかと思ったりしているのだ。

そんな関空。
ついに空港バスが日本出始めて終夜運転を始めることを今週初めの日本経済新聞が伝えていた。
今は午前1時30分発梅田行から、午前5時発梅田行きまでバスの便がないのだが、関空は他の日本の空港と異なり、もはや世界スタンダードで夜中の発着が始まっている。
深夜に到着し、関空のロビーで一泊というアホなことを利用者にさせてはなるまいと、ついにバスが毎時1本運転を開始するのだという。

そんな関空のある大阪南部は今でこそ朽ちた工場跡が散見するだけの、単なる中途半端田舎的大阪の郊外なのだが、過去には関西の中核をなしていた時代が存在した。
それもそんな昔ではなく昭和40年代までは繊維産業の地域として東洋紡、ユニチカなど並み居る大企業の基幹的地域なのであった。
この事実。
実は私も十分に知らなかった。
私は堺出身の堺育ちであるため大阪南部は堺市でおしまいという印象をいだいていた。
しかし祭りで有名な岸和田しかり、週刊ダイヤモンドだったかで住みよい街トップ30に選ばれ貝塚しかり、破綻しかけの泉佐野市しかり、江戸時代からしっかり栄えてきた街があったのだ。

このうち破綻しかけの泉佐野市へ連休中自転車で行ってきた。
私の自宅からは自動車で20分ほどのところに関西空港の玄関口である泉佐野市がある。
連休は天候も良かったので自転車に乗ってカメラ片手に行ってきたのだ。
するとなんと自宅から40分ほどで到着してしまい、自動車ってなんやねん、ガソリン使うだけか、となってしまい自転車の心地よい運動効果が伴ってサイクリングも良いなとなったのであった。
ビールも美味いし。

で、泉佐野市。
自転車で行って初めて発見したのだが、ここの海側の町並みは実に凄い。
古い町家の家並みが残っていて、狭い路地を相まってなかなかな観光地候補な景観を作り出していたのだ。
自動車は殆ど入れない路地が錯綜し、写真撮影スポットがいたるところに点在しており、泉佐野市の観光課(もしあれば)はここをどうしてPRしないのか疑問に感じたぐらいなのであった。

帰宅して調べてみると、泉佐野は江戸時代から海運業で栄え、多くの豪商を生み出した一方、繁栄するにつれ海沿いの家並みが無造作に繁殖し、今に至っているのだという。
あの狭い路地、木造の家屋、土蔵の数々は江戸時代以来の街区画がそのまま残り現在に至っているのであった。

大阪に、しかも関西空港という日本の玄関口のひとつにこういう場所存在していたのであった。

大阪南部、泉の国。
恐ろしく潜在的パワーを秘めてるところなのであった。

都構想が成熟すれば、こういうところももっと復活するのかもわからない。

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