<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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「修身」は戦前の道徳教育の本幹を成した教科だった。
人としてどのように行きなければならないのか。
社会に貢献するにはどう律するべきなのか・
というようなことが当時の価値観をベースにして書かれているのだ。

今日この教科書は小学館他から復刻版が出版されているので気軽に買い求めることができる。
で、読んでみるとこの教科がどうして廃止されたのかよくわかなくなる。
「テンノウヘイカバンザイ」
なんて書かれていたので占領軍だった米国のお気に召さなかったのか。
米国が単に日本人の価値観と文化をぶち壊したかったからなのか。
はたまた突然合法化されて勢力を得た左巻きの人たちが働いた陰謀なのか。

戦争は負けてはいけないし、そもそもやってはならないということがよく分かる教育改革の象徴なのであった。

で、この修身の教科書。
先人の努力や仕事に対する取り組み方、考え方などがエピソードや教訓と共に具体的に紹介されている。
礼儀の大切さ。
父母の大切さ。
真面目に働くことの大切さ。
正直たるべきこと。
勇ましく、そして優しくあること。
などが語られている。
いたって正常な内容なのだ。
ただし、戦時にはどのように身を律すべきなのかということも書かれているので、現代の一部には不快感を抱く人もいるかもしれない。
しかしそういう先人があったればこそ現在の日本の繁栄があるのだと考えると殆どの人には私同様に歴史の一コマとして受け取られまったく抵抗はないのではないだろうか。

この修身の内容には驚くべきことも含まれていた。
今の日本社会にこそふさわしいという内容だ。
この修身の教科書には、
「怪しげな宗教に騙されないように」
ということも書かれている。
人の心の弱みにつけ込み誤った教えを説いて世間に混乱をもたらすカルトは信じるな、と国を上げて教えているのだ。
「あなたの前世が現在に不幸をもたらせている」
とか、
「助かりたければお布施をせよ。」
とか、
「○○法主は釈迦やキリストの生まれ変わり」
などと宣うカルトは信じてはいけないと国を上げて教育している。

今、この教育ができない。
小学生に、
「○○の科学や○○学会、○○教を信じてはいけません」
と言えないのだ。

なぜなら憲法20条があるから。

憲法論争には憲法9条が改憲の中心になっているが、実は日本国憲法は欠陥だらけでこの憲法20条も欠陥憲法なのだ。
憲法20条は信仰の自由を謳っているのだが、同時にあらゆる宗教に対して国は関与してはならないとも記されており、「宗教」の名を借りればオウム真理教のようなテロ集団でも大量殺戮を行うまでになんら手立てを打つことができない。
選挙が始まると「○○さんのご紹介でお邪魔しました。△△をよろしくお願いします」と個人情報もなにもないような与党系カルト集団も野放しだ。

タレントで女優の清水富美加がタレント活動を引退したうえ出家して幸福の科学に身を捧げるのだという。

こういう気の毒な人を一人でも減らさなければならないだろう。
よって憲法20条の改正と現代版修身教科の復活は必要ではないだろうか。







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