<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
宇宙エンタメ前哨基地



ベトナム航空のA330関西空港発ホーチミン市行きは離陸時にいつも利用しているバンコク行きのB777と比べて多少長めに滑走したような感覚を受けた。
走っているうちに「これはまともに離陸できるのか。まるで太平洋を越える北米路線のようになかなか離陸しないではないか」という疑問を超えた不安感が漂ったことを除けば、いたって快適な飛行だった。

お昼前の出発だったので水平飛行に入ると機内ではランチタイムが始まった。
ベトナム航空の食事はどのようなものなのか。
まず、この旅最初の楽しみはこのベトナム航空の機内食なのであった。

ベトナム料理はここ最近日本でもかなりポピュラーになっている。
同じ東南アジアの料理でも他の国の料理と比較して最も取っつきやすいのがベトナム料理なのではないかと私も思っている。
味はあぶらぎっておらず淡泊だし、中華料理に似た要素が多分にあり親しみやすい。
とりわけフォーや生春巻きなんて言う定番料理は日本人の舌にすこぶるマッチしているといえるだろう。
その料理の本国、ベトナムのフラッグキャリアなのだから、きっと素晴らしい料理を提供してくれるだろう、と私は希望に胸を膨らませていたのだった。

ベトナム航空も他のエアライン同様まずは飲み物サービスから始まった。
飲み物サービスといえば私のチョイスはもちろんビールだ。
前回のベトナム訪問で私はベトナムのビールはサイゴンビールと333(バーバーバー)ビールを楽しんだ。
両者ともとっても美味に感じたのを覚えていた。
多くの乗客はアサヒスーパードライの缶ビールを所望していたが、私はもちろんベトナムのビールが飲みたい。
「サイゴンビールちょうだい」
と英語でリクエストしたら、
「すいません、333しかないんです」
と流ちょうな日本語で返された。
私たちのエリアを受け持つ客室乗務員は日本人なのであった。

配られたメーニューを眺めてみる。
そこには日本からベトナムへ向かう便のメニューとベトナムから日本へ向かう便のメニューが記されていた。
内容は英語とベトナム語と日本語で記されている。
ベトナム航空もなかなかやるではないか。
先ほどからB777を飛ばしていると褒めているタイ国際航空なんぞはエコノミーな客個々へ配るメニューなどはじめからない。
メニューは餃子の王将に置かれているようなパウチしたペラペラA4サイズのメニューなのだ。
そのA4サイズのメニューを客室乗務員が手に持ってワゴンを押しながら、
「サカナ?.....ブタ?」
などと訊きながら料理を配っている。
それが「エコノミークラスだぞ」という感じなのだ。
それと比較するとベトナム航空はまるでシンガポール航空の様にリッチな気分が味わえるエアラインなのであった。
機種がA330であるにも関わらずに。

つづく

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