<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
宇宙エンタメ前哨基地



今年はGWもお盆休みも旅行ができない。
できる旅行は出張のみ。
「え?いろんなところへ行けてええやないですか。」
と言うなかれ。
出張は仕事なのでどこへ行っても任務がついて回るので面白くないことこの上ない。
このブログも仙台のホテルで書いているのだが昨晩は牛タンも三陸の海の幸も食べること無くクタクタになってコンビニ弁当と缶ビールで済ませてしまったのであった。
かなりの後悔ではある。

なぜこうなってしまうかというと娘が受験生だからだ。
従ってこの我慢、運がよければ来年3月で終了することになる。
それまで旅立ちの欲求はひたすら抑え、娘の旅立ちを応援しなければならないのだ。

受験生の娘を抱えていると、色々な大学からパンフレとやらなんやらかんやらと送られてくるので、それらがなかなか興味深い。
関西の大学は当然のことながら関東や中京圏の大学も、どこで調べたのか娘の名前で、
「◯◯大学のキャンパスライフ」
とか、
「各界で活躍する卒業生」
といった「うちの大学は凄いでしょ」みたいなパンフレットが送られてくる。
パンフレットは厚手の紙に印刷され、デザイン事務所が精魂込めてレイアウトし、プロのライターが作文した文章、プロのカメラマンによる表情豊かな写真が散りばめられている。
まるで高級リゾートクラブのパンフみたいな学校もある。

郵送で送られてくるパンフがそんな塩梅なのでオープンキャンパスや説明会となるともっと凄いようだ。
しかも私学だけではなく国公立大学もオープンキャンパスを実施して色々なセミナーやアトラクションを用意して自分の大学がいかに素晴らしいかをPRしている。
それも地方の国公立大学ではない。
京大や阪大がオープンキャンパスを開催しているのだ。
こういうところは放っておいても志願者が集中しそうな気がするのだが、独立法人になってからは「うちは旧帝大です、えっへん!」みたいなところがなくなって来ているのかもしれない。
国公立がそんなのだから私学は苛烈だ。
現役の学生や卒業生などを招いて「当学の入学試験受験対策セミナー」といったものを2ヶ月に1回程度の割合で実施。
本来なら予備校や塾がやっていたことを専門に行っているのだ。
より優秀でやる気のある生徒の獲得を目指している大学と、より多くの学生の獲得だけを目指している大学では趣旨が違うのかもしれないが、大いに興味をもってしまうところである。

関東の大学の関西の高校生へのアプローチは奨学金をちらつかせるところも少なくない。
まるで地方行政の企業誘致みたいだが、昨今、慶応や早稲田といった関東のトップ私学とて関西をはじめとする首都圏以外からの学生の獲得には苦戦をしているようだ。
なんでもここ数年、バブル崩壊以来時間が経過するとともに、親の負担を考えてか地方から早稲田や慶応を目指す学生が激減。
これら大学は首都圏限定の地方大学になりそうな雲域なのだという。
そこで地方からの学生には寮を提供し、親の負担の軽減を図る援助制度を用意。
是非とも東京へ。
という政策に汗水を垂らしているというわけだ。

さて、肝心の我が娘だが建築家になりたいということなので心に決めている大学がありそうなのだ。
未来の隈研吾、安藤忠雄はたまたフランク・ゲーリーに成れるか否か。
高校3年生の短くも過酷な夏を頑張っている姿は、私には最大の励みになるのだ。


コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
Unknown (ダル)
2016-07-29 11:00:22
お嬢様がんばってますね!!!短くも過酷な高3の夏、頑張っている姿が目に浮かびます。当時は世の苦労を一身に背負っているような…。でも足に膏薬貼って仕事をしていると、二度と返らない青春だったなぁと、なんか若いもんが額に汗してる姿は見ていて気持ちが高揚する!!!
 
 
 
そうなんです! (監督@とりがら管理人)
2016-07-30 13:15:29
ダルさん、こんにちわ。
そうなんです。
娘の姿を見ていると仕事をしている時もファイトが湧いてきます。
でも自分は高校生の時にあんなに頑張らなかったな、と反省半分、羨ましさ半分です。
このブログを書いた日、青葉山の東北大へ行くとオープンキャンパスをやっていて多くの高校生諸君が訪れていました。
いいな〜、でも大変だろうな〜、と思いました。
 
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