<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
宇宙エンタメ前哨基地



暫くブログをご無沙汰してしまった。
というのも、メチャクチャ忙しかったのだ。
どのくらい忙しかったかというと、私は毎日毎日、関空にもほど近い大阪府南部にある自宅から京都四条河原町にある京都の事務所まで電車に乗って通っていたからなのであった。
2時間半の通勤なのであった。
首都圏の人でもない私が、どうして2時間半もの時間を掛けて通勤しなければならないのか。
なぜ、京都で宿泊しては行けなくて、東京なら宿泊していいのか。
大いに疑問ではある。

それにしても、交通機関が発達したから妙な案配になっているのだが、私の家からは東京の事務所、名古屋の事務所、京都の事務所へ行くのは時間的にほぼイコールなのである。

東京の場合は自宅の最寄りの駅から関西空港まで出て、そこから飛行機で羽田へ。羽田からは京急で都内の事務所へ移動するのだが、この間約3時間。
名古屋の場合は自宅から電車で新大阪へ出てそこから新幹線で名古屋へ。名古屋からは地下鉄で伏見に出るのだが、この間約3時間。
京都の場合は自宅から電車で梅田に出て、そこから阪急電車で河原町へ。この間約2時間半。

この三つのうち最も楽チンなのが東京行き。
なんといっても乗り換えが楽でほとんど座れるのが魅力的。
これに対して最もしんどいのが京都行き。
梅田からの阪急電車を除いて、ほとんど座れない。
阪急も時間に寄ってはまったく座れないのだ。

3時間は長いようで短く、短いようで長い時間なのだ。

この忙しいさなかにカミさんと見た映画が、「インターステラー」。
3時間もある長時間SF映画なのであった。

3時間もある映画は普通敬遠するのだが、ラジオやテレビの映画解説で、
「あっという間の3時間でした」
と、盛んに持ち上げるものだから、カミさんがもらってきた無料券もあったこともあいまって、満を持して鑑賞して来てしまったのであった。

結論から述べると、この映画は「2001年宇宙の旅」と「スタートレック ディープスペースナイン」と「ゼログラビティ」と「サイレンとランニング」と「猿の惑星」を足して4で割ったような映画なのであった。
アインシュタインの相対性理論をきっちりと扱った映画だった。
きっちりな割には矛盾に満ちているといえなくもないところの映画なのだったが、ブラックホールの時空のゆがみで惑星と軌道上の宇宙船の経過時間が異なるという「スタートレック」ではおなじみのネタがふんだんに扱われておりSFファンを堪能させるものであった。
ストーリーは高等無形でかなり無理がある。しかし練られ方が上手いのか不自然さを感じさせることはなかった。

問題はかなり冒頭の部分で勘のいい人にはネタが割れてしまうことで、私も、「お、このシーンはきっと終わりの方と繋がっているぞ」と思ったら、きっちりと繋がっていたことであった。

そんなこなんなで、ややこしい時間の長いSFなのだが、物語が結構泣かせるように出来ており、不覚にも、私はラストで涙を流してしまったのであった。

さらに、サプライズはマット・デイモンが嫌なヤツ役で突然登場することで、その登場の仕方が予想外であっただけに、思わず笑ってしまったのであった。
笑うシーンではないところで笑ってしまったので、周囲に顰蹙の雰囲気を漂わせてしまったが、ちょっとだけ出演して消えていくところは「プライベートライアン」のライアン二等兵みたいなものなのであった。

なお、京都への通勤は昨日で終了したが、それが終わったら週明けいきなり東京というのも、時空を超えた運命なのかもわからない。

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