<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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三作目とあって全く期待を持たずに劇場に足を向けたのが「メン・イン・ブラック3」。
ところが予想に反してスリリングでおかしくて、それでいて気色悪いが、なんともテンポのよい楽しい映画でずいぶん楽しんだんであった。
しかも、ラストの方ではホロリとさせる1コマもあり、泣き笑い劇場と関西人の大好きな要素がたっぷり詰まった映画でもあった。

だいたい三作目というのは一作目、二作目が面白くても詰まらないものが少なくない。
スターウォーズも三作目はスピーダーバイクのシーン以外、かなり詰まらなく、あのゴットファーザーシリーズでさえPART 3は厳しさと美しさが中途半端でちょっと詰まらないのだ。
ルーカスでもコッポラでもシリーズ物を躓いているのに、なんでもない「MIB3」は結構楽しめる映画になっていたのだ。

「最初のと、次のを見たい」

と一緒に行った嫁さんは劇場を出るなり叫んだ。
嫁さんがMIBを見るのは今回が初めて。
従って前2作は未知のもので、今作を見るのを少々思案していた原因の一つになっていたのだが、見てよかったというのが感想らしい。

「あいつなに?!あの悪いやつが気色悪い~~~。でも面白かった」

と子供のようではあるが、凄く分かりやすい感想も述べたのであった。

ウィル・スミスは相変わらずだが、トミー・リー・ジョーンズが年取ってしまっていたのだった。
物語が「過去に戻るモノ」のも理解できる。
スタートレックなんかの場合はネタに困ったらすぐに過去に戻りたがるのだが、MIB3はそういうこともなくごく自然な流れとなっていた。

ただ、サントリーのCMの影響なのかトミー・リー・ジョーンズが映るたびに私の脳裏にはサントリーBOSSのCMナレーションが流れ、映画がそのCMの一分のように思える瞬間があり、TVCMの負の影響が小さくないことを改めて痛感した。

ともかく、もしかするとスパイダーマンの新作よりも面白いのではないか、と思えるようなアップテンポ、コメディSFであった。





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