遊び半分・面白半分

脳梗塞により左半身麻痺になり現在リハビリ中、健康回復日誌

砂を噛むような毎日

2014-03-10 14:22:51 | Weblog
久方ぶりにブログを書いている。
10年目に入って四ヶ月になる。何度か挑戦したのだが、完了しなかったのだ。
理由は「私の体調の変化が激しいから」なのです。諸行無常なのです。
常にならないのです。昨日できたことが、今日は出来ない。なんてことは、
しょっちゅうなのです。だから、今まで続けていてやっと出来るようになったぞ、
「万歳」と喜んでも少し時間が経つと出来ない。また以前出来ていたのに、出来なくなっている。
そんな、こんなで現在にいたっています。
 麻痺になって最初のころと今では、全く状況が変わっています。
赤ちゃんと高校生くらいでしょうか。
 今では、リハビリを継続した結果、身体はこう動くようになるということが予測
できない状況なのです。それでも変化は急に何の連絡も無く襲ってくるのです。
 2013年8月 阿蘇に出かけていたのですが、宿で急にメマイがして立っていられなくなりました。
横になっていたときに、宿の方が血圧を測ってくれたのですが、計測不能でした。230まで上がった
のですが、計測不能で、たぶんそれ以上になっていたのでしょう。めまいは、クルクルと回るのではなく
右から左なのか、左から右なのかは、覚えていませんが、流れていくめまいでした。目をつぶると、めまいは
なくなりますが、目を開けると、めまいがどっと襲ってきました。とりあえず、救急車で病院に
運ばれました。病院でいろいろ(CT,MRI,MRA等)検査しましたが、病名は確定できませんでした。
午後4時ころ発症して午後7時ころには、めまいの流れる早さが遅くなり、11時ころにはほぼ無くなりました。
次の日の朝退院しました。めまいは、耳に原因がある場合が多いということなので、家の近くの
耳鼻科に行って検査を行いましたが、正常でした。血圧が異常だということで、降圧剤を今も服用しています。
(本当は、飲みたくないのですが)
それから三ヶ月たった11月(9年満期になった頃)です。顔というか頭というか変化が現れました。
顔も頭も半分麻痺しています。動きが見えないので、見た目には麻痺していることはわかり辛い。
 PT,OTの療法士に顔のリハビリをしてくれと、言ったことがあるが、言語療法士の領域なので
出来ないし、顔はやったことが無い、ということで今までやっていない。
それが、突然これも襲ってきました。見た目には分からないでしょう。触るとわかるのです。
右と左で感触が違うのです。健康な右側は今まで通り(と言っても分かりづらいでしょうけど)
麻痺していた左側は、今まであった皮膚のうえにもうⅠ枚肉付きの皮膚を重ねたような感覚で
ブヨブヨというような感触なのです。変化があったことは良いのですが、この先どういう風に
成っていくのかが、全く分からずなんとも不安でした。担当のPTさんに言ってみても経験
したことのない(PTも当然私も)ので、ただ黙って観ているだけの、なすがままでした。
 こんなになるんだ!と経験したことをかくのは、世界で私が最初かもしれないな!!
いまでは、だいぶ健康な右側に感触が近づいているような感じです。
 それから同じ頃に、指にも変化がありました。私は、楽器(クラリネット)を吹きますので
毎日リハビリの一貫で練習しています。保持と動きで上手くふけないのです。
左手の指が独立した、という感触でした。指としては回復というか進展というか、良い方向
になりつつある。ところが、音楽の方から見る(聞く)と全く音楽にならなくなってしまいました。
指が独立して動くようになるということは、隣の指に関係なく動かせるということです。
だから、楽しく音楽に近づけると私は思いました。が。とんでもないことでした!
指が独立宣言をした途端、サポートが無くなったのです。
 脳梗塞による麻痺というのは、動くのに必要な筋肉へ支持が行かないかバランスが取れないか、
の状態なのです。バランスというのは、指を曲げるという行動をすると、伸びる筋肉と縮む筋肉が
バランス良く動くことが必要です。それとそれぞれの筋肉の力がゼロ(つまり筋力が無い)になることです。
だから、独立以前はあちこちから支援を受けて動いていたのです。
動くようになるということは、動けという指示は独立してくるようになったが、筋力はないままの状態
と言うことなのです。どういうことになるかというと、直ぐに疲れて動けなくなる、ということです。
一定の状態に保持することも、筋力が必要ですから、保持も出来ないのです。これで、音楽が
出来なくなりました。最初の数分と途中の瞬間だけできます。
 それから、砂を噛むような練習(リハビリ)が毎日ありました。嫌になりますね、・・・・
あれから三ヶ月ほど経ちました。止めると、それから先は無いのです。だから毎日砂をかみました。
結果、以前より微少ですが、進みました。
 どこにも、参考書はありません。当然医療側には経験者もいません。私たちは、自分の身体から
声を聞くしか方法はありません。あなたは何をしたいのですか?動力は、これしか、ありません。
止めると、先はありません。

コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 9年目も半ばを過ぎた | トップ | 2015年になった(10年もた... »

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
正に実に的を射た手記ですとっても参考になりますまだまだの一年生です頑張らせて頂きますです (榎本高司50才)
2014-08-13 11:21:54
半身麻痺一年生です頑張らせて頂きますですとっても参考になりますまだまだの私ですが負けてたまるかです
返信する

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事