遊び半分・面白半分

脳梗塞により左半身麻痺になり現在リハビリ中、健康回復日誌

六年経過

2010-11-29 15:57:53 | Weblog
11月29日
 今月25日で、6年が経過した。
 身体は、今も回復途上にある。
見た目は、健常な人とかわらない。けれど、当事者には
健常ではないことが、ひしひしと突きつけられる。
多分、外から見た目ではよく見えないでしょう、私が限界状態で
動いた時に、眼の良い人には分ると思います。
 バドミントンをしていると、それが顕著に現れます。
素早く左から右へ、或は右から左へ、後ろから前へと動いて
シャトルを追いかけたとき、ドタバタと音が発生するのです。
以前は、そんなに素早く動けなかったので音は出ません。
動けるようになったため音が出るのです。不完全なのです。
動きたくない足を無理やり動かしているのです。
 何故だろう?と思いましたし、どうしてだろうと思いました。
 NHKの「アインシュタインの眼」という番組で「シューズ」の
放送をしていました。それで理解しました。私の左足の指が動いていないのです。
指が足にくっついているだけで、何の働きもしていないのです。
歩いたり、走ったりしても、衝撃の吸収なんて全然していないのです。
 逆のことも何にもしていません。ジャンプするときも、最後の一蹴りも全く
していないのです。靴を履いていると分らないのですが、裸足で歩くと
すぐに分ります。
 そこでどうすれば好いのでしょうか?私の主事療法士に聞きました。
「足で雑巾掛け」をすれば、足の指を使いますね。「そうですね。それを
すれば、足の指のリハビリになりますし、部屋も綺麗になって、一石二鳥ですね」
 毎日、裸足で階段二段の登り降りをすることにしました。
 右足と左足の音が良くわかるのです。右足は音もなく登ったり降りたりしますが、
左足は、「ドン!」「ドン!」と音が出ます。音が出ないよう指を動かすのです。
ずっと続けることしかありません。ここに至るまで六年かかりました。
 ただ、漫然と歩いたり走ったりしていても、ここには到達しないでしょう。
いつも今の状況の限界に挑戦し続けなければ、今には至らなかったと思います。
何をすれば綺麗な歩きが出来るのか、どうすればスマートな走りが出来るのか?
誰も教えてくれない(誰も判っていない)。自分で試行錯誤しながらやるしかない。
第一、歩くには何処の筋肉がどのように動くのかも解っていない状況ですから
自分で歩いて感じるしかない。
 以前、土踏まずの筋肉が動いていないことに気づいたことがあります。何をすれば
よいのか?それは土踏まずが働かなければならない状況にして歩いたり、走ったり
することです。
 前脛骨筋(俗に言うスネです)も動いていないと感じるときもあります。つま先を
うえに上げる時に使うようです。動くようになっても、一度で「はい、完成」という
風にはなりません。その筋肉の一部分に脳からの指示が届くようです。その筋肉全てが
機能するには、全ての機能が必要な動きをしなければ、付かないのです。だから、一つの限界を
超えたら、次の限界に挑戦という「いたちごっこ」になります。
 手も同じでしょう。
手は、指が機能しなければ、「手」本来の働きは難しいとおもいます。そういった意味から
今の私は回復の最終段階かもしれない。指が動くと確信してから三年経過しました。三年です。
今は指本来の筋肉が動きつつあります。それによって痛む(神経的な)箇所が移動します。
以前は腕の付け根の肩側、三箇所あります。最近は前腕です。逃げようのない痛さですが、
痛くても指を動かすのには支障はありません。痛いときには時々「イテテッ」と言います。
どうしようもないのです、それしか対処のしかたを思いつかないのです。
 今、肩の付け根が痛くなりました。そういえば、以前より左手を使ってキーボードを
叩いています。左手が動くようになると、自然に左手を使うようになるんですね。意識して使わなくても。
不思議ですね。
 次は、どうなるのでしょう。「誰も知りません」はい、一人で未知との遭遇を楽しみます。

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