遊び半分・面白半分

脳梗塞により左半身麻痺になり現在リハビリ中、健康回復日誌

つ・れ・づ・れ Ⅵ

2011-05-02 09:45:15 | Weblog
五月二日
 四月は、身体にいろいろなことがあった。
バドミントンでは、他人から見ると「とても調子が良い」と見えた。
私自身は、左足から動きたくない情報がたくさん寄せられてきた。
膝の上側になんとなく違和感があり、前脛骨筋の膝の付近や真ん中付近で
痛みが出たり、ふくらはぎの真ん中の奥の方で痛みが発生したりした。
それらを無視してバドミントンをすると、以前よりも調子が良い動きが出るのです。
今まで動いていなかった筋肉が動き始めた結果、動きが良くなった。
六年間動いていなかったため錆び付いていたので、動くと痛みが発生した。
と言うのが真相のようです。
 私は、半身麻痺になって7~8ヶ月後からバドミントンを再開しました。
始めは、動けなくてラケットの届く範囲しか打ち返すことができませんでした。
徐々に動ける範囲が拡がっていきました。転ぶリスクもありました。
左側に転ぶと無防備で倒れます。都合四回転びました。どちらかと言うと、後ろに三回
左へ一回。左の時は、数年経っていましたので、左手が反応したので、無傷でした。
そして左手が反応したので嬉しくもありました。
 身体全体でリハビリを行い、身体全身が回復している結果でした。
半身麻痺の患者のリハビリを見物していると、手のリハビリをしている人が
とても少ない(或は皆無)ように見受けられます。
そして、健常な手に代替の訓練を行っている。
私の場合、主治医から手は動くようにはならない、と言われたそうです。
私は右利きですから、左手が麻痺していても、日常の生活はなんとかなるでしょう。
左利きの人が左半身麻痺になる、あるいは、右利きの人が右半身麻痺になると
利き手でないほうの手で日常生活が出来るように訓練をします。医療側は
この選択をするように見受けられます。医療側は、この選択が楽なのです。
患者は苦痛なのです。そしてリハビリをしない手はどうなるのか?
医療側は、どうなるのか知っています。何人もの患者に施していますから。
これも、医療側が動かすための処方箋をもっていないためでしょう。
 60歳くらいで脳梗塞になり、半身麻痺になった方の話ですが、
どうしても車を運転したい、それももう一度両手でハンドルを廻したいとの
一念で回復した人の話がありました。5年かかったそうです。
 私は、一年で普通に歩けるようになりました。車は6ヶ月過ぎからオートマチック
でハンドルに器具を装着して運転しました。やはり自分の両手でハンドルを握りたい
と思いました。3年くらいでハンドルの器具は外しましたが、本当に自分の両手で
ハンドルの操作が遅滞なく出来るようになったのは、最近です。
 手の難しさは、意志がなければ動かさないことにあります。足は、歩けばどんな形に
せよ動きます。自分の意志がなくても強制的に動かされます。
手は違います。自分が使うと思わないと使えないのです。脳は使える方の手を優先して
使うようです。使い難い手は、自然動作の中では使わないのです。だから、手の場合は
使う人の意志が必要なのです。
 現在、私の手というか腕と言えば良いのか分りませんが、痛みがあります。
 痛む場所も決まっています。神経の通り道です。首の左根っこ(ここから手の神経が
でているそうです)、左腕の付け根(肩側と腕側)、前腕の肘側そして手の甲です。
 肩、肘、手首が普通に動くようになり、今は指を集中的に訓練している関係か、
上記の四箇所が痛みを訴えています。朝起きた時は、痛みはありません。左手を
使うと痛みが出てきます。今キーボードを叩いていますので、痛みが悲鳴をあげて
います。一旦発生すると寝るまで消えません。時には肩が抜けるような痛みになったり
肘が抜けるような感じになったりします。手の甲は最近になって出てきました。
痛くても動きに別状はありません。どうしようもないのです。逃げられません。
 初めから痛みが出たのではありません。
 私は、手を動かし始めて3年以上経って、手が完全回復すると確信しました。
それは、グーとパーをしたとき、指の関節全部がバリバリと動いたからです。
あれから3年は過ぎました。今はまだ途上にあります。麻痺になって六年は
過ぎました。今では、普通の右利きの人の左手よりも動くようになっています。
けれど、私の趣味に供するには、まだまだなのです。
 麻痺した手足に共通なのですが、繰り返しに弱い、速さに弱いのです。
歩けるようになった患者に、小走りをしてもらうと良く判ります。
手の場合は、グーパーをするとよくわかります。
これを克服するには毎日、毎日、毎日、同じこと、おなじこと、同じこと
をやり続けるしかないのです。いつまで?脳が納得するまで。
出来たと思って安心して止めると以前の元以上にに戻ってしまうので
止められないのです。たとえば10回まで出来たら、次は二十回をしないと
いけなくなります。つまり絶えず挑戦していかないと、勝ち取った今を
保てないのです。
コメント
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