遊び半分・面白半分

脳梗塞により左半身麻痺になり現在リハビリ中、健康回復日誌

指先

2012-02-13 08:55:08 | Weblog
2月13日
指が動くことを確信したのは、発症して3年半が過ぎたころだった。
それから約4年が経過している。
あの時、握り締めた時、指の関節一つ一つが、バリバリと音をたてる
ような感じで動いたのだ。あの時は、嬉しかった。
 これでギターが弾けるようになる!
それから四年以上が経過した。未だにギターを弾けるようにはなっていない。
単音だけなら何とか弾ける、簡単なものであれば。
 手は足と違って指が自在に動かなければ、用をなさない。
 何度も挑戦したが、続かない。続けたいが続かない。
 今でも、ギターを弾きたいと思っている。
発症したとき、なんとしても、もう一度ギターを弾きたい、と思って
リハビリを続けた。
 指先が動くようになれば、手も動くと思い、始めは指に集中した。
ある時、不思議な患者さんがいた、指は動くのだが、手首や肘が動かないのだ。
健常な手で手首を支えて指を動かしている。衝撃だった。手が動いての指先だ、と思い知らされた。
それからは、手全体の動きに集中し、指先は従にした。肩が動き、肘が動いて、手首も動くように
なると、指先に集中できる時間が増える。
 ただ、直線的には回復はしない。連続している螺旋階段登ったり、下ったりしながら
徐々に動くようになってきた。もちろん続けることが必須条件だけど。諦めて止めると、ひたすら
螺旋階段を下り続けることになる。そのようになっている患者さん達を、病院で見かける。
医療側は、何をしているのだ、と腹立たしく何時も思っている。何もしなければ、ああなる結末を
毎日見ていて、何も改善しようとしない医療を見ると!
 回復のためのリハビリは、簡単ではないことは、私自身も十分に判っている。
 患者自身の強い意志と継続する力、それを支える医療側の的確なサポート、これらが融合して
初めてリハビリが可能になると思います。
 私の場合も、割と良いサポートが得られてきています。
今もって私は回復の途上にあるのです、続けていけばの話ですが。
螺旋階段を登り続けるのにどうしても必要なことがあります。それは、「挑戦」なのです。
以前、NHKでもありました。日常生活が送れるようになった、半身麻痺の患者が退院して
自宅に戻りました。自宅でリハビリを続けるというので、療法士はリハビリのメニューを
作って患者に渡しました。患者は毎日メニューを正確に実行しました。二、三年後
患者の回復度を検査した結果、回復度はマイナスだったのです。
 この患者さんは、渡されたメニューが、簡単に出来るようになっても、毎日
同じことを続けた結果のようです。栗本慎一郎さんも同様なことでした。
何度かテレビに出られた栗本さんですが、進歩がなくて戻ったみたいに感じたこと
がありました(数年前のこと)
 今の私は仲間と木管アンサンブルをやっている。クラリネットを吹いている。
 中学時代、ブラスバンドでクラリネットを吹いていた。
アンサンブルを始めるきっかけは、仲間たちが行っていた年に一度の仲間たちの会合に
誘われたのが始まりだった。各自が楽器を持ち寄り演奏を楽しんでいた。
三度目の年だったかな、毎年同じ曲を演奏しているのに、さっぱり上達したあとがない。
それどころか、出来がバラバラで、良くなりそうもない。何故だろう?と考えてみると、
聞けばほとんど練習もせずに、ブッツケ本番なのだ。そこで、練習する時間があれば
上達すると思い、近場の仲間に声をかけ、月二回ほどの練習を開始した。
 ついでに、私もクラリネットを手に、練習に参加し楽しむことにしたのが、約三年前。
ギターと違ってクラリネットは一部の指を除いて同じ場所で動けば良いことにある。
肩とか肘とか手首とかは、動かさなくても良い、逆に動いてはいけない。
 仲間もあって、楽しく今も続けている。最初は悲惨だった。五分も吹けば、指が悲鳴を
上げるのだ。抵抗勢力が大きく顔をだして、必死で闘ってくる。それに抗してちょっとでも
長く吹く努力をする。これが私のリハビリです。今では、毎日の練習(リハビリ)は、
一時間半から二時間くらいになります。調子が良い時もあり、悪い時もあります。
その日の抵抗勢力の度合いによって練習時間は異なります。練習内容も、毎日違います。
基本的には音階練習から始めるのですが、昨日出来たことが、今日は出来ない事は、日常です。
今まで出来ていたことが、今日は出来ない事も、日常です。それは毎日続けることで、
毎日私の脳も変化しているからです。身体は、一箇所が変わればそれに付随して全体の
動きが良くなるように調整しようとしています。だから、ある箇所が素早く動けるように
なると連鎖的に次の箇所の動きの悪さが見えてくるのです。身体は一度に全てを良くなる
わけではないようです。毎日練習をしていると、少しずつ変化をしているようです。
毎日していると、その変化に合わせていくと、練習内容が毎日変わるのです。
目標は変わりません。
 バドミントンも同じです。何時も違います。やってることは同じです。
もっと上手になりたい。もっと上手く吹ける様になりたい。
ギターを弾きたい!!
コメント (1)
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筋肉

2012-02-05 17:02:54 | Weblog
2月5日
 先週、NHKのためしてガッテンで股関節の筋肉の説明があった。
股関節だけでも数個の筋肉があった。麻痺になると、これらの筋肉に
脳からの指令がこないので、動かなくなる。筋肉は何の故障も無い。
 なぜ動かないのか考える必要がある。
 麻痺になると、脳からの指示が来ないから、筋肉は動かないのか、本当に。
私は、脳からの指示は来ると、思っている。では、何故動かないのか?骨と
筋肉の関係は、縮む筋肉と伸ばす筋肉が調和して骨を動かしている。
壊れた脳からの指示は、全ての筋肉へ同じような指示が行く。すると、縮む筋肉にも
伸びる筋肉にも同量の指示が行き、骨は動かない。だから、動かない。
 では、どうすれば動くのか?
 それは、動かす本人の意志の強さです。
つまり、何をしたいのかを、脳に知らせるのです。それは、本人の意志の強さです。
同じ強さの指示に優劣をつけさせなければなりません。それを、意志の力で優劣を
つけるのです。つけたとしても、優劣の差は小さいのです。だから、抵抗感が
とても強いのです。また、筋力もゼロですから、とても重いのです、上に上げる場合は。
ためしてガッテンでは、神経の話もありました。足への神経も少なく大きな神経で
まかなっているので、足首か膝か指定も上手く出来ません。つまり、患者本人が
足首とか膝とか思っても、それを認識できないため、動かないと思ってしまって
諦めているのではと、私は思っています。
 動かないのは何故か?を、よく考えることが重要です。
 そして、赤ちゃんは、何故歩けるようになるのか?とくと考えて欲しい。
赤ちゃんは誰からも教わっていませんが、手足をバタバタさせながら、何時しか
あるけるようになっていきます。
 歳をとってから半身麻痺になると、片側は正常です。そこが、とてもつらく
間違えるきっかけにもなっていると思います。麻痺になってしまったら、過去は
一切断ち切ってしまうこと。そして、ここから再度始まったことにすることです。過去は
もうないのです。
 骨盤と大腿骨との間にどのような筋肉で繋がっているか、知っていますか?
昨年、バドミントンで痛め、思い知らされました。
左足が順調に回復していたのですが、その間右足は、左足に合わせた動きしか出来ません。
病院には通っていたのですが、正常な右側には、左側に比べて、注意はほとんど行きません。
また、私も注意はしていませんでした。そこに、バドミントンで左足が回復してきて
以前よりも早く、広くそして素早く動いたのです。右足も昔はそれに合わせて対応していた
と思います。だがここ数年使う必要がなかったため、硬かったのでしょう。大腿骨の内側で
肉離れを起こしたようなのです。
 意識もしていなかったので、どういう状況でなったのか、その時は判りませんでした。
バドミントはとても調子が良かったのです、左足が調子よく動いたのですから。
後から、いろいろ考えて見ますと、前に進む場合左足と右足が交互に前に出て進みます。
あたりまえか!歩く時はだいたい同じ歩幅でしょう。バドミントンのときは、素早く
動く必要があるため、左足が右足の速さについていけないため、歩幅がちがっていました。
意識して出来るものではありません。酷い時は、左足が着地する前に右足が前に出ようと
したこともありました。
 この時は、左足が素早く前に出たのです。右足にとっては、ここ数年無かったことなのです。
なってしまったことですから、どうしようもありません。ただ、バドミントンは調子がよかった。
次の日になって右足の大腿部の内側が痛い。どうしたんだろう、と思いました。
今まで、左足には、いろんなことがありましたが、右足は初めてでした、麻痺になってから。
いろいろ動作をやってみると、左足を大きく前に出すと、右足大腿部に痛みが出ることを
発見したのです。そして、骨盤から大腿骨へ二本の大きな筋が出ていることを、手で感じたのです。
骨盤の外側と内側からの二本です。右足を前に出した時に伸びるのですが、左足を前に出した時にも
伸びるのです。この状態は、左足が今のように回復する以前はなかったことなので、右足としては
準備が出来ていなかったようです。準備運動では動かしていましたが、これは静的動作でしかない。
動的動作では、素早い動きで左足はそこまで動いていなかった。それがある日突然動いた。
 よくあることです。本人としては、そういうふうにしたいと思っているが、出来ないでいた。
意識的にしていても、速さが違っていた。訓練していても、それが何時出来るようになるのか、
全く判らないのが、実情です。百回やったから出来る、千回やってもできない、全く判らないのです。
だから、出来るようになるまでやる、しかないのです。途中で止めるても、出来るようにはなりません。
やり始めると、出来るようになるまで、続けるしか、方法はないのです。
 あかちゃんは、手足バタバタなくしては、歩けるようにはなりません。
 だから、半身麻痺になってしまったら、手足バタバタから始める方法が一番だと思います。
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