遊び半分・面白半分

脳梗塞により左半身麻痺になり現在リハビリ中、健康回復日誌

NHKの番組を見て Ⅱ

2011-09-21 16:47:20 | Weblog
9月21日
番組の中で、二つの例も放送された。
一つは、手が肩まで上がるようになった。
二つ目は、円柱のものを丸い穴に立てる作業
 この二つの例は、普通のの人には、とても簡単なので
どうして出来ないのだろうか?疑問に思うひとも多くいるでしょう。
麻痺になった人にとっては、とても難しいことなのです。
まして、以前は簡単に出来たことですし、本人たちも、どうして
出来ないのか、苦しまれていることでしょう。
 一つ目ですが、肩までと肩から上は腕の重さを支える量が違います。
また、支える筋肉の箇所も違うと思います。
麻痺になった時点で筋力は「ゼロ」になります。筋肉は存在しますが、
力は全くありません。
 リハビリを一所懸命にやって、やっと手が肩まで上がるようになった。
万歳ができるようになるのは、もうすぐだ。「いいえ」簡単なことでは
ありません。今からが正念場なのです。手の重さを感じながら、毎日、毎日
万歳の練習をしなければなりません。万歳をするための筋肉がどれなのか
脳に教えなければなりません。また、必要な筋肉に力を出すよう指令を出さねばなりません。
その間、重い手を上げるリハビリを続けなければならないのです。
 重い手を上げなければ、万歳が出来るようにはならないのです。リハビリを
続けている間、身体のいろんな箇所の筋肉がサポートします。手や肩だけでなく
背骨や、麻痺でない方の筋肉もサポートします。万歳をするだけですが、集中力を
全身にみなぎらせて万歳をしなければできないのです。このようなことは、一日に
何度もできません。とても疲れるものなのです。毎日、毎日挑戦しなければならないのです。
必要な物は、患者の意志だけなのです。
 数ヶ月の本人の努力が必要なのです。只、続けていけば出来るようになります。
 二つ目ですが、二ヶ月だったと思いますが、時間内に出来なかった作業項目です。
円柱のものを指先で持って、ちょっと前にある穴に立てる、確か五個か六個の穴が
あったと思いますが、時間内に後一個出来なかった。今まで訓練してきたのに完成しなかった。
 麻痺した身体は、同じ事を繰り返す事にとても弱いのです。また、筋力も完全に回復していません。
この作業は簡単なように見えますが、結構複雑なのです。それにシステム的なのです。
一つの動きには、多くの筋肉が動きます。そして反対の動きをして、ひとつの動作を
完成します。つまり、縮む筋肉と伸びる筋肉が同時に動いてある動作が出来るのです。
同じ動きをした場合、両方が縮んでも伸びても動きません。どうするかは、本人の意志の
強さで決まります。私はこうしたいという意志です。最初はどうしても、動きがぎこちないのです。
そして、次の動作に移るとき今まで動いていた筋肉のリセットがなかなか出来ないのです。
簡単な動作の繰り返しでも、同じです。リセットがなかなか出来ないので、迅速な
動きが出来ないのです。
これも、毎日、毎日やるしか方法はないでしょう。
 筋肉を動かす指示を出しているのは、脳です。筋力の元も脳です。
 脳は患者の身体にあります。患者しか自分の脳に指示できません。
解りづらい文になってしまいました。
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NHKの番組を見て Ⅰ

2011-09-15 13:13:36 | Weblog
9月15日
 最近NHKは、リハビリの特集を放映した。
見ていての感想を、思いついたまま述べることにした。
 鹿児島大学医学部のリハビリ科
 やっと脳にたどり着いたか、というのが実感した。
 何が?医療関係の人が、やっと脳にアプロウチするリハビリに
たどりついた、ということに。
 だけれど、まだ、たった一人の医師でしょう?
 それも中央から離れた場所の医師でしょう。
 全国に広がるのか、私は危惧しています。
 療法士の皆さんが実践を通して患者の方たち回復を手伝って欲しいと思います。
 患者の皆さんは、やってもらう気持では大きな効果はでないと思います。
それは、何度も言っていますが、自分の脳には、己自身が命令をするのが
一番効果的なのです。強くイメージして脳に伝え、そして自分で動かすのです。
 番組の中でもありましたが、主治医が患者の家族に「麻痺した身体は、
もう動かない」と言った、というのがありました。
 脳外科の医師たちは大変忙しいと思いますが、その後の医療方法にも
眼を向けて欲しいとおもいます。そして「リハビリの方法によっては、回復
するので、努力をおしまないで」とか、言って欲しいと思っています。
あるいは、「回復して、普通に生活している人もいます」なんて、言って
欲しいものです。そうでないと、リハビリを行っている療法士の皆さんも
「脳梗塞になった患者は回復しないのだ」という先入観をもってしまい、
回復の予兆のある患者を見逃してしまう怖れがあるのです。
 一歩は進んだようですが、まだまだのように思いました。
 それは、一番最初が全く見えていないことでした。
 というのは、対象となった患者が多少自分で動かせるということです。
全く動かせない患者には、どうなのでしょう?
より多くの患者を回復させていくには、多少でも動かせる患者にしなければなりません、
また、そこが一番難しいところです。
 私は、言ってきました。「動かないのじゃなくて、動かさない」のだと。
患者も先入観を持っているでしょう。心無い医師の宣告を受けて。
それを跳ね除けて、動かす意志が必要なのです。患者は、医療や家族の
おもいを打ち破らねばなりません。強い意志が必要です。
 だから、療法士は患者を診て欲しいのです。何か回復の兆候はないのかと。
患者は、悲しみや絶望感に悶え苦しんでいます。が、何とか動かしたいと
思っていろんなことを行っていると思います。だけど麻痺した身体は動いてくれません。
 ある日のこと、患者はマットで療法士からストレッチを受けていました。
療法士は手のストレッチを始めました。すると、「力を抜いて、そうでないとストレッチが
できません」と言ってストレッチを続けました。
これって、手に力が伝わっていることでしょう。手を動かせる兆候でしょう。
 誉めることが、リハビリの効果を促進する、というのがありました。
 その時、データを元に行っていました。患者自身もリハビリを行って
纔であっても回復している実感が欲しいのです。患者が二ヶ月近くも同じ作業
行っているシーンもありました。毎日、毎日同じ作業を行うのは苦しいものです。
外から見ると、なんお苦しさもなく行っているように見えますが、本人はものすごい力を使って
動きの悪い手を動かしているのです。そして、この作業は、患者の脳の神経回路が
完成するまで開放されません。完成すると、あらゆる苦しさから開放されます。が、
すぐ次の苦しみがやってきます。
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