遊び半分・面白半分

脳梗塞により左半身麻痺になり現在リハビリ中、健康回復日誌

つ・れ・づ・れ 1

2011-02-22 19:59:36 | Weblog
2月22日
 今季の冬は結構寒かった、がなんとか乗り切れそうだ。
 しかし、以前とはちがっている。寒さに強くなったのかもしれないが、
防寒の度合いが去年よりも軽くなっている。
生活は以前と変わらず、週一回のリハビリのため病院へ通い、週三回から四回
のバドミントンをし、ほぼ毎日楽器の練習をしている。
二月から週一回のゴルフの練習を追加した。
 バドミントンも動きが良くなっている。足の動きが良くなっているので、
上手くなったように錯覚する。良くなった分、欠点も新たに発覚するのだ。
左足の筋力が弱い。弱すぎる。リハビリの質を上げなければならない。それは、
苦痛を伴うのです。反対勢力に対抗しなければ質は向上しない。
 楽器も以前より出来るようになった。なった分出来ない部分も飛躍的に
増加する。あれも出来ない、これも出来ない。本当に厭になってしまう。
以前はそこまで到達していなかったので、出来るなんて思ってもいなかった。
だから、出来ないなんて思いもしなかったのだ。それが出来そうに思えるようになって
くると、現実を見せ付けられるのだ。やると思うようにできない。何が出来ないのか
見せてくれる。新たなリハビリが始まる。終わりはあるのか?ゴールに到達できるのか?
そもそもゴールはあるのか?
 手は、指先が動けるような訓練をしている。何が出来ないのか熟知している。
ここ数年そればかりしている。それは、グーパーだ。一回にグーパーを50回する。
それを一日数回する。数えたことはない。気が付けばやることにしている。
 最初の5回くらいは軽くできる、10回を越えてくると反抗勢力が強くなってくる。
20回を越える頃には、必死の形相でノルマの50回へ突入するのだ。
 これはもう、数年前から実行していることなのだ。
 以前よりは良くなっているのだが、楽器で実行すれば欠陥が露出して、使い物に
ならない現実が目の前に現れる。ホント、厭になります。しかし、やらなければ
よくならない。続けるしかない。ホント厭になります。止めると戻ってしまいます。
ホント何とかしてくだいよ。だから、前に行くしかない、続けるしかない。
 指先だけやってればよいかというと、そうもいかないのです。手全体を見ると
まだ完全ではないのです。太鼓が上手く叩けないのです。左右均等に叩けない。
音量も左手が弱い。左手は真っ直ぐ振り下ろせない。早く叩こうと思うほど真っ直ぐには
いかない。どうすればよいのか?ただ只管叩く練習するしかない。それしかない。
 動かない人もいるのに、贅沢だという人もいるでしょう。日常生活に支障なければ
良いじゃないかという人もいるでしょう。私の日常生活にはそれが必要なのです。
私は、動かなかった手、足を自分で動かしました。そして使えるように努力を
しています。私は、私の手、足を上手に使いたい、使わなければ楽しい人生を
送れない。
 私には、手本となる先人はいない。参考になる書物もない。だから、私は
いつも未知との遭遇している。遭遇しても相談相手はいない。経験者が見つからない。
医療側も、そんな人を把握していないので、脳梗塞による半身麻痺から脱出できる
確立は何%か?なんてのは誰も知らない。患者を最後まで面倒を診ている病院が
ないからでしょうし、そもそも回復のための処方箋なんてないに等しい。
それでもリハビリテーション科なんてものが存在している。
 脳血管障害による後遺症とは、どういうものかを知らない。又、知ろうともしない。
効率の悪いやり方を、習った通りに実行する。やり方を変えようと思う人はいないのか?
 歩きたいひとへ。
赤ちゃんは、誰からも教わらずに、首が据わり、寝返りをうち、はいはいをし、そして
二本足で歩くようになります。大人と同じように歩けるまでには、3年から4年かかる
そうです。赤ちゃんは、基本的に寝てる以外は絶えず手足を動かしています。動かすと
疲れます、だから寝るのです。腹が減るのです。
 私も、当初は疲れました。私は、最初に仰向けに寝て足を上げました。手も上げました。
足は、とても重くて100Kgくらいに感じました。それを連続して5回くらい上げました。
これを1日2回しました。午前と午後ですね。とても疲れますからよく寝ました。
気をつけないといけないのは、これをすると血圧が上昇します。30くらい上がります。
私は、高圧酸素カプセルの中で血圧を計測しながら行いました。オペレーターの方は
急に血圧が上がったのでビックリしていました。
 効率よく歩けるようにするには、基から動くようにするべきです。
まず、寝たきりではいけません。背骨を立てなければ歩けません。
 半身麻痺というのは、身体の半分が動かなくなるのです。胴体は麻痺していないように
見えます。それは健康な方が支えているからです。背中の筋肉も腹筋も麻痺側は動いていないのです。半身麻痺というのは、背骨を左右に半分に割った半身が麻痺することです。顔も口も
肺も腎臓も腹筋も背筋も。本当に半分が麻痺するのです。見えてるのは動きのある手や足だけ
です。動きが見えないところも見えないだけで麻痺しているのです。
 正常なリハビリを続けていると、解る時がきます。これは、そこまで行った人にしか
解らないでしょう。
 歩くには、まず大腿骨を動かすことが大事です。私が見たリハビリの仕方は、つま先を
前へ動かそうとしていました。つまり、療法士は患者の後ろに立って患者を支えながら
患者の足を前に押して歩かせようとしていました。療法士の支えがあれば患者は前に
進むことは出来るでしょう。しかし、患者一人の時は前に進むのは難しいでしょう。
というのは、患者は、自分の足を認識できないからです。脳梗塞による半身麻痺の患者は、
麻痺した部位を認識できないのです。認識できないから、動かすことが出来ないのです。
このことが解るのは、経験者だけです。このことを伝えようと努力しましたが、医療側は
聞いてくれません。ただ単に筋肉が動かないと確信しているのです。そのような医療側の
リハビリを受けても動くなるはずはありません。壊れたのは脳であって、半身の筋肉では
ないのです。脳から指示がくれば筋肉は動きます。
 このようなリハビリを実施してきた医療側は、脳梗塞による半身麻痺になると、もう手足は
いくらやっても動くようにはならないと確信してしまいました。だから主治医も療法士も
手足は動くようにはならないと確信しているのです。動くようになると思っていない
人達が治療するのですから、、元のように回復して退院する患者はいると思いますか?
 そのうち患者もわかってきます。私は治らないのだと。絶望する人もいるでしょう。
 患者も勉強する必要があります。何故、私の身体は動かないのか?
 私は、脳梗塞で入院し半身麻痺になってすぐに脳梗塞の本を買いに生かせました。
二冊ほど持ってきましたが、どちらも参考にはなりませんでした。それは
①医療側から見た情報しかない。
②回復の処方がかいていない。
再発防止とか予防はたくさん書いてある。しかし、なってしまった患者については
どうすればよいかは、いっさい書いていない。
 私は、全てを私自身でやらねばならなくなったのです。未知との遭遇の始まりです。
今まで、なんと多くの未知との遭遇があったことでしょう。
 脳梗塞による半身麻痺は脳の血管が詰まることによって脳細胞が死ぬことによって
発症します。
 私は、主治医に聞きました。「死んだ脳細胞はどうなるのでしょう?」
答えは「白血球が食べてしまいます」q「その後は、どうなるのでしょう?」
a「空洞になり髄液が満たされます」q「麻痺したところは、どうなるのでしょう?」
a「反対側の脳に予備回路があって、そこが働き少しは回復するでしょう。しかし、
すべてに予備回路はありません」
というようなものでした。主治医は大変忙しい人でした。とにかく患者がひっきりなし
でした。昼は、ちょっとした暇を作って売店へ走り昼食のパンを買っていました。規定の
昼休みになっても患者はまだ残っていました。
 死んだ脳細胞は、再生されます。以前は脳細胞は一度切りだと言われていました、今では
再生されるが定説です。ですが、細胞は再生されますが、死んだ細胞が持っていた情報は
消えて跡形も無くなります。生まれて今まで蓄積していた情報が消えるのです。それで
動かないのです。それと情報の蓄積の方法を知らないのです。人は脳がどのような手段
で情報を集め、整理して蓄積しているかを知らないのです。多分、多くの脳梗塞の
患者さんは途方にくれているでしょう。療法士が来てリハビリしてくれるから、そのうち
動けるようになるだろう、と。
患者が手足を動かせるようになったら、療法士もリハビリが出来ます、なんとか。
自分で手足を動かせない患者には、リハビリは出来ません。動かせて初めてリハビリが
始まるのです。残念ながら、療法士は手足を動かす処方箋を持っていません。
患者自身が動かすしか手はないのです。その患者も、自分の手足は動かないと思っている、
これでは動きません。
 私も発症してWebあれこれ検索し、何人かの回復したホームページやブログを読みました。
共有項はあります。大体が医療側から、「もう動きませんよ」と言われ、何言ってんだ、
俺は絶対50m走ってやるぞ!とか、自分の手でハンドルを回して運転するぞ!とか
医療側に反発した人が回復している。
 自分の脳のことですから、患者本人からの指令がないと、脳は動きません。
 手足を動かしたかったら、自分の脳と闘うしかないのです。脳は、それはそれは
がんばります。反対派も賛成派も、最後は本人の意志の強さです。
脳が、頑張るのは「本当のことです」脳は休みなく働いてくれますよ。
コメント
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