12月24日
今年も後わずか。
麻痺になった身体の回復はどのような回復の道を進むのだろうか。
いろんな闘病記はあるが、揺れ動きながら回復していくことを
書いているものは、無いに等しい。私もあれこれ探して読んでみたけど、
「負けないゾー」「頑張るゾー」はあるけど、身体はリハビリを行えば
こんな風に回復していくよ、そんなとき身体はこんなサインをだすよ。
だからこんな状況になっても心配しなくても大丈夫だよ。
そんあものがあったら、私が感じた不安感も少なかったと思う。
ただ、未知との遭遇を楽しむ機会を与えてくれたけど!
・体温
私の身体の右側と左側の体温はきっと違っている、と思う。
入院していた時は、毎朝定時に看護師が計っていた。片側だけ。
身体的には、それで良いのだろう。
当初、私もなーんにも思っていなかった。いつごろかは、覚えていないが。
手や足がとても冷たいと感じていた。夏場は良かったと思う。秋が過ぎて冬になってくると手が冷たい、足が冷たい。足は歩くから動いている。手は指が動かない時は、全然動かさないから冷たくなる。
現在は、部屋を温かくし靴下を2枚履いて寒くないようにしている。同居人からは、暑すぎて頭がボーとなってしまうと、クレームをもらってしまう。
動かさなくては体温も上がらない。体温が上がらないと、血圧も下がってくれない。左手だけ手袋をしている毎日です。
・リンパ
退院して半年が過ぎた頃、左肘にコブみたいなものができた。押さえるとわりと硬かった。多少痛みみたいなものもあったので、整形外科にいった。医者が言うには、リンパ液が戻りきれずに途中で止まっている。肘のところで溜まってしまった。「どうすればよいのですか?」「方法はない」「ただ、抜くことはできます、
抜いてもまた、溜まります」「じゃあ、抜いてください」ということで、注射で抜きました。血が混じった液体でした。一週間もしないで、コブが出来ました。二週間目に再び抜きました。
よくは覚えていませんが、動かない手首を動かしたと思います。手首を動かすと、前腕が悲鳴をあげるのです。今でも、動かすととても辛い。手首と指先は前腕の筋肉に集中しています。一つ一つの筋肉に間違えずに指令を送ることは大変でしょう。健康な人は、なんにも考えずに出来ているのです。
でも少しでも動かしていると、それからコブは出来ませんでした。不思議でした。身体の仕組みの素晴らしさを感じました。
指は動かさないと動くようにはなりません。動かしていると脳も動いているのを感じます。脳に学習させないと、指は動くようにはならないと思います。脳の抵抗は、強いものです。それに打ち勝っていかないと、進みません。ただ、やりすぎはダメです。抵抗感が強くなったらあと一回して止めます。休憩をして、又するのです。徐々に回数が増やせるように。気の長い話です。指が動くと感じてから半年以上経っていますが、回復途上です。回数とかスムーズさとかで、回復を実感できます。回復感を感じればリハビリも多少は楽しくなるでしょう。でもゴールはまだずっと先なのです。
・回復していく階段
「リハビリ医の妻が脳卒中になった時」の本の50Pに主治医が話した内容に
「3ヶ月、6ヶ月、1年、3年毎に変化がくることが多い」というのがある。著者は、何がどのように変わるかは、わからないと言っている。リハビリ医だから患者を観察してくれれば良いものに、と私は思う。主治医はCTの写真を見ながら言っているからリハビリの現場が良くわからないと思う。私も3ヶ月毎に検査をしましたが、変化の話はしてもらえなかった。
しかし、リハビリをしていて自分の身体に大きな変化があったことは確実に実感した。それも、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、1年、1年3ヶ月というように3ヶ月単位で階段を一段、一段と登って行くように、足が動くようになり、手が動くようになっていった感じです。足が急に軽く動くようになった。手を上に上げるのがスッとできるようになった。今までよいしょっ、よいしょっという感じで動かしていたことが、ある日突然スッとできるようになる。でも、そんな感じは長くは続かないのです。それは、次のステップへ入るからです。例えば、手を上に上げる動作をしています。重い手を上に上げるのは大変な力仕事です。私は、全身の力を使って手を上げる訓練をしていました。どの筋肉が働いているのか、わかりません。逆に右手と比較して動いていない筋肉はわかります。その筋肉が全く動いていないのに手は上に上がるのです。何が動いているのでしょう。ある期間休まず続けていると、ある日筋肉に信号が届くのです。主となる筋肉が動くと、とても軽く感じるのです。すると、今までサポートしていたものが、少なくなり重く感じるようです。それと、腕を曲げたくなります。肘を使いたいという欲が出るのです。前のことは忘れて肘に集中するのです。だから以前のことは、もう真似も出来ないのです。新たにデータを取り始めて動くようになるのが、だいたい3ヶ月必要なようです。赤ちゃんも生まれてから3ヶ月で首がすわるようですね。
身体になんの負担もなしに階段を登るのでしょうか?
麻痺した身体が回復していくということは、脳の神経回路が正しく作られていくことです。必要なシナプスが残り、不必要になったシナプスが消えていく。この作業を脳が行うのです。脳が活動するには、酸素と栄養が必要になります。それらを運ぶのが血液です。多くの血液が必要になり、血圧を上げて多くの血液を要求するのです。このとき、急に血圧が上昇します。180-100くらいに上がります。
普段は140-85くらいですから、びっくりします。当初、何もわかりませんから、びっくりして病院に飛び込みました。いろいろ検査しました(CT,MRI)が、異常なしなのです、そうこうするうち、血圧は下がって普段通りで、身体も普段に戻っています。違うのは、次の朝目が覚めたときです、軽く動くのです。良くなったと思いました、あと一月もすればよくなると思いました、けれど、一月たってもそんなにかわらないのです。がっかりしました。続けていくと、また急に血圧が上がるのですね、これが4回目の時、病院の方から脳外科でなく、心療内科じゃないかと言われました。リハビリに行ってる病院に相談した時、私の身体は結構良くなっていることを、教えてもらいました。脳梗塞になったとき、血圧が230-110になっていました。血圧が高くなると、脳梗塞が再発したのじゃないかと、不安になってしまいます。それで病院に飛び込むのです。結果は、異常なしです。
これがすぎると一つ回復していることがわかり、良くするため、脳は血圧を上げていると、私理解しました。それ以来多少血圧が上がっても病院に行かなくなりました。以来、一年以上になりました。リハビリも休まず続けていけば、きっとよくなる。今でも数ヶ月毎に回復の階段を登っている。あと何段あるのでしょう。
今年も後わずか。
麻痺になった身体の回復はどのような回復の道を進むのだろうか。
いろんな闘病記はあるが、揺れ動きながら回復していくことを
書いているものは、無いに等しい。私もあれこれ探して読んでみたけど、
「負けないゾー」「頑張るゾー」はあるけど、身体はリハビリを行えば
こんな風に回復していくよ、そんなとき身体はこんなサインをだすよ。
だからこんな状況になっても心配しなくても大丈夫だよ。
そんあものがあったら、私が感じた不安感も少なかったと思う。
ただ、未知との遭遇を楽しむ機会を与えてくれたけど!
・体温
私の身体の右側と左側の体温はきっと違っている、と思う。
入院していた時は、毎朝定時に看護師が計っていた。片側だけ。
身体的には、それで良いのだろう。
当初、私もなーんにも思っていなかった。いつごろかは、覚えていないが。
手や足がとても冷たいと感じていた。夏場は良かったと思う。秋が過ぎて冬になってくると手が冷たい、足が冷たい。足は歩くから動いている。手は指が動かない時は、全然動かさないから冷たくなる。
現在は、部屋を温かくし靴下を2枚履いて寒くないようにしている。同居人からは、暑すぎて頭がボーとなってしまうと、クレームをもらってしまう。
動かさなくては体温も上がらない。体温が上がらないと、血圧も下がってくれない。左手だけ手袋をしている毎日です。
・リンパ
退院して半年が過ぎた頃、左肘にコブみたいなものができた。押さえるとわりと硬かった。多少痛みみたいなものもあったので、整形外科にいった。医者が言うには、リンパ液が戻りきれずに途中で止まっている。肘のところで溜まってしまった。「どうすればよいのですか?」「方法はない」「ただ、抜くことはできます、
抜いてもまた、溜まります」「じゃあ、抜いてください」ということで、注射で抜きました。血が混じった液体でした。一週間もしないで、コブが出来ました。二週間目に再び抜きました。
よくは覚えていませんが、動かない手首を動かしたと思います。手首を動かすと、前腕が悲鳴をあげるのです。今でも、動かすととても辛い。手首と指先は前腕の筋肉に集中しています。一つ一つの筋肉に間違えずに指令を送ることは大変でしょう。健康な人は、なんにも考えずに出来ているのです。
でも少しでも動かしていると、それからコブは出来ませんでした。不思議でした。身体の仕組みの素晴らしさを感じました。
指は動かさないと動くようにはなりません。動かしていると脳も動いているのを感じます。脳に学習させないと、指は動くようにはならないと思います。脳の抵抗は、強いものです。それに打ち勝っていかないと、進みません。ただ、やりすぎはダメです。抵抗感が強くなったらあと一回して止めます。休憩をして、又するのです。徐々に回数が増やせるように。気の長い話です。指が動くと感じてから半年以上経っていますが、回復途上です。回数とかスムーズさとかで、回復を実感できます。回復感を感じればリハビリも多少は楽しくなるでしょう。でもゴールはまだずっと先なのです。
・回復していく階段
「リハビリ医の妻が脳卒中になった時」の本の50Pに主治医が話した内容に
「3ヶ月、6ヶ月、1年、3年毎に変化がくることが多い」というのがある。著者は、何がどのように変わるかは、わからないと言っている。リハビリ医だから患者を観察してくれれば良いものに、と私は思う。主治医はCTの写真を見ながら言っているからリハビリの現場が良くわからないと思う。私も3ヶ月毎に検査をしましたが、変化の話はしてもらえなかった。
しかし、リハビリをしていて自分の身体に大きな変化があったことは確実に実感した。それも、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、1年、1年3ヶ月というように3ヶ月単位で階段を一段、一段と登って行くように、足が動くようになり、手が動くようになっていった感じです。足が急に軽く動くようになった。手を上に上げるのがスッとできるようになった。今までよいしょっ、よいしょっという感じで動かしていたことが、ある日突然スッとできるようになる。でも、そんな感じは長くは続かないのです。それは、次のステップへ入るからです。例えば、手を上に上げる動作をしています。重い手を上に上げるのは大変な力仕事です。私は、全身の力を使って手を上げる訓練をしていました。どの筋肉が働いているのか、わかりません。逆に右手と比較して動いていない筋肉はわかります。その筋肉が全く動いていないのに手は上に上がるのです。何が動いているのでしょう。ある期間休まず続けていると、ある日筋肉に信号が届くのです。主となる筋肉が動くと、とても軽く感じるのです。すると、今までサポートしていたものが、少なくなり重く感じるようです。それと、腕を曲げたくなります。肘を使いたいという欲が出るのです。前のことは忘れて肘に集中するのです。だから以前のことは、もう真似も出来ないのです。新たにデータを取り始めて動くようになるのが、だいたい3ヶ月必要なようです。赤ちゃんも生まれてから3ヶ月で首がすわるようですね。
身体になんの負担もなしに階段を登るのでしょうか?
麻痺した身体が回復していくということは、脳の神経回路が正しく作られていくことです。必要なシナプスが残り、不必要になったシナプスが消えていく。この作業を脳が行うのです。脳が活動するには、酸素と栄養が必要になります。それらを運ぶのが血液です。多くの血液が必要になり、血圧を上げて多くの血液を要求するのです。このとき、急に血圧が上昇します。180-100くらいに上がります。
普段は140-85くらいですから、びっくりします。当初、何もわかりませんから、びっくりして病院に飛び込みました。いろいろ検査しました(CT,MRI)が、異常なしなのです、そうこうするうち、血圧は下がって普段通りで、身体も普段に戻っています。違うのは、次の朝目が覚めたときです、軽く動くのです。良くなったと思いました、あと一月もすればよくなると思いました、けれど、一月たってもそんなにかわらないのです。がっかりしました。続けていくと、また急に血圧が上がるのですね、これが4回目の時、病院の方から脳外科でなく、心療内科じゃないかと言われました。リハビリに行ってる病院に相談した時、私の身体は結構良くなっていることを、教えてもらいました。脳梗塞になったとき、血圧が230-110になっていました。血圧が高くなると、脳梗塞が再発したのじゃないかと、不安になってしまいます。それで病院に飛び込むのです。結果は、異常なしです。
これがすぎると一つ回復していることがわかり、良くするため、脳は血圧を上げていると、私理解しました。それ以来多少血圧が上がっても病院に行かなくなりました。以来、一年以上になりました。リハビリも休まず続けていけば、きっとよくなる。今でも数ヶ月毎に回復の階段を登っている。あと何段あるのでしょう。