早起き鳥 

【未明混沌】今日も必ずお元気で…!

rakuten

水に浮かぶ壺

2005年07月20日 01時12分12秒 | 読書
我々は朝起きた時が一番賢明であるが、
また一番心配も多い。
というのは心配はある意味で賢明と同義だ。
それは受身の賢明さだろうが、
愚者は決して心配をしない。

人は青春の過ちを老年に持ち込んではならない。
老年には老年自身の欠点があるのだから…!

人間は互いにぶつかり合いながら水に浮かんでいる壺である。

 ゲーテとの対話 エッカーマン著
人気ブログに参加中!ワンクリックを!


 鏡のように波風立たない水面に浮かぶ沢山の壺は
何の変化もなく泰然自若としているように見える。
それぞれの壺は自分の縄張りを主張しているように見える。
そんな中に風が吹いてきた。
どこからともなく水面がざわついてきた。
そして壺は動き出した。
壺の動きに合わせて風を呼ぶように、
風が強くなってきた。
壺は不規則にあるところは集まり、
あるところでは壺同士が衝突をし、
またあるところでは、
壺の塊がぶつかり合い、
衝突した壺が壊れてしまった。
なんともはや…。
この不規則な小競り合いはなんなんだ、
まさに人の生き様、
我を見ているようである。
こちらからぶつかって行こうなんて
これっぽっちも思わない、
向こうから激しくぶち当たってくるのを
何とかかわしても、
かわした方向に一番嫌な壺が
こっちをうかがっているようだ。
たまらないな…!
ただただ、波がおさまるまで、
力を入れずに、浮いているだけだ…!

頑張れ早起き鳥Please your click !