早起き鳥 

【未明混沌】今日も必ずお元気で…!

rakuten

他人が何を言おうと…、私は…?

2013年04月30日 03時11分24秒 | 読書






自己決定することは
それ自体「よいこと」である。

という思想が
社会の一部においては
支配的なイデオロギー
として定着しつつある。
これは事実です。

中略

「自己決定」といのは、
「他の人が何を言おうと、
私は私の決めた通りのことをやる」

ということですけど、
今日本で語られている
自己決定論というのは、

「他の人が何を言おうと、
私は私の決めた通りの事をやる」

というのを、
「みんなのルール」にしませんか
というものです。

これ、変ですよね?

 「下流志向」著 内田 樹


     
     












たしかに変

自分は自分で勝手に
誰の同意も得ずに
好きなことをしておきながら、

周囲の人には
その自分の考えを押し付けて
同意を得ようとしている

あなたは自分だけの世界に
行かれたらどうですか?
私たちを巻きこまないで…!

自分は自分勝手、
他人は自分勝手は許さない!
そんな人が多い気がする

自分勝手なあなたの存在が
私たちにはひどく迷惑であり、
目ざわりなのだ

無人島にでも
行かれたらいかが…!

      早起き鳥






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有休で旅行に行けなくなる…!

2013年04月29日 03時16分02秒 | 読書






知り合いの
サラリーマンの話

仕事ぶりを買われて、
上司から
新しいプロジェクトの
責任者になってくれと
頼まれたら、

彼は会社を
辞めてしまいました。

責任あるポストに就いたら
自由がなくなる
というのが本人の
告げた理由でした。

仕事を抜け出して
コンサートに行ったり、
繁忙期に
有給休暇を取って
旅行に行ったり
できなくなるから。

 「下流志向」著 内田 樹


     
     












僕たちの勤めた会社
出世が最大の生きがい!

仕事ができようができまいが
ほとんどの人が
早く出世したくて
失敗を恐れて
危ない橋を渡ろうとしない

でもたまに優秀な職員がいて
重要なプロジェクトに
抜擢されるケースがある

そんな彼は
一躍エリートコースの
レールに乗ったも同然、
数百人に一人の逸材


その白羽の矢があたった
逸材が有給休暇を取って
旅行や余暇の楽しみができない
からと言って辞める…!

まるで理解できない
出世よりも自由が大切
たしかに自由は
素敵かも知れないけれど

人間生きていくうえで
自由に遊んでいては
喰っていけない

所帯を持てば
自分以外の奥さんや子供の
ために生きなきゃならない

自分の持つ能力を買われて
抜擢された仕事
断る手はないと思う

      早起き鳥






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「正社員にならないか…!」 何を迷うの…?

2013年04月28日 03時07分37秒 | 読書






僕の知り合いの
会社経営者から
聞いた話ですけど、

アルバイトを
何十人か雇っていて、
その中になかなか優秀な
若者がいたのですが、

「正社員にならないか」

と誘ったら、
断られたそうです。

アルバイトならいつでも
辞められるけれど、
正社員になったら
辞めにくくなるから
いやだというのが
その理由。

 「下流志向」著 内田 樹


     
     












正社員にならないか!
との誘いを
ことわるなんてとんでもない

ましてその理由が
正社員になったら辞めにくい…!

なんと唖然とする理由
まあそんな気持ちを
持っているなら
とても採用できない

それにしても学びだけでなく
働くことからも
逃避する今の若者
何が起こっているのだろう

僕は年金をもらえるような
年になって思うことは
大学を卒業して現役で就職

そして定年退職するまでの
38年間勤めあげて

自分の境遇で最高の
社会保障を受けることができる

家族を扶養するには
不十分だが

この年金満額受給という
セイフティーネットは
勤めあげたご褒美だと思う

      早起き鳥






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迷惑をかける相手、かけられる相手…!

2013年04月27日 03時14分26秒 | 読書






自己決定・自己責任
という生き方を貫けるのは
強者だけです。

そしてリスク社会における
「強者」とは

その定義からして、
相互扶助・相互支援の
ネットワークに属しており、

論理的に言えば、
リスク社会には
自己決定・自己責任を
貫けるような強者は存在しない
ということになります。

いるのは、
自己決定・自己責任の原理に
忠実な弱者だけなのです。

そして、日本の
教育行政もメディアも、
久しく、このような

「迷惑をかける相手もかけられる
相手ももつことができない」

膨大な数の構造的弱者を
つくりだしつつあるのです。

 「下流志向」著 内田 樹


     
     












相互扶助・相互支援の
ネットワークこそ
弱者のセーフティーネット
だと考えてきたけれど、

今はそのネットワークこそ
「強者」だとは皮肉なこと

なんと不思議な
なんと奇妙な社会変化
絶対に周りの人には
迷惑をかけたくない
だから放っておいて欲しい!

迷惑をかけることも、
かけられることもご法度
今、そんな世の中のようだ

極端なことを言えば
身を守るためには
銃さえ必要になってくる

なにかどこかの先進国のように
なってきているのでは?
そんな気がしてならない

悪く言えば、
「交通信号みんなで渡れば怖くない」

みんなで助け合って
みんなで少しずつ迷惑をかけながら
仲良く集団で生きたい

今、田舎という地方都市で
のんびり生きる事が
世の中の流れ的には
正しいのかもしれない…!


      早起き鳥






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ホームレスの暮らし

2013年04月26日 02時49分51秒 | 読書






ホームレスの中には、
その直前まで
上場企業の社員であった
というような人もいます。

どうして、
ふつうのサラリーマンが
一気に路上生活者に
なってしまうかと言えば、

それはセーフティーネットが
機能しなかったからです。

仮に会社が倒産したり、
解雇されたりしたとしても
親族共同体や友人たちとの
相互扶助ネットワークや
あるいは地縁共同体が
機能していれば、

住むところや、
とりあえずの仕事は
確保できるはずです。

家計の支え手が失職しても、
家族のメンバーたちが
それぞれに仕事を探し、

家計を支えれば、
いきなり路上生活と
いうことにはならないでしょう。 

 「下流志向」著 内田 樹


     
     












昔はよく見かけた
ホームレス
今はほとんど見ない
そして地方の県庁所在地に
おいても同様にまったくと
言ってよいほど見ない

でも大都市の地下街や
公園には存在している
のかもしれない

生活保護を受けている
人も多くいると
ニュースは言っているし

セーフティーネットに
引っかからない貧困層も
存在しているのだろうか…?

仕事がない地方都市には
ホームレスが存在せず
より好みしなければ
どんな仕事もありそうな大都市に
ホームレスが存在する

それはセーフティーネットが
働かない孤独な精神的貧困層が
都会に溢れているのかもしれない

そういう階層は心を開いて
地方都市を目指せばいいのでは…!


      早起き鳥






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