早起き鳥 

【未明混沌】今日も必ずお元気で…!

rakuten

リスク覚悟で矢面に立つ・・・

2018年03月31日 04時37分50秒 | 読書





 「ぜひやりたい仕事ではないが、

うまく片づくまでやるつもりだ。」


ソロモン・ブラザーズは1919年、

ソロモン家の3人の兄弟が設立、

10年も経たないうちに政府発行券の

公認ディーラーとなった。

バフェットが同社に好意を持ったのは1976年だ。

ソロモンCEOのジョン・グッドフレンドがリスク覚悟で

助力してくれたのだ。

翌年バフェットはソロモンの株を買う。


バフェットはグッドフレンドを高く評価していたため、

彼に頼まれて1987年にソロモンの取締役になる。

さらに1991年に不正事件でグッドフレンドが辞任、

暫定会長に就任したのだった。

バフェットの立場は危ういものだった。

そして失敗する確率はあまりも高かった。

こう話した


「私はそれほどバカには見えないので

ちょっと信じ難いと思うかもしれませんが、

ソロモンの暫定会長になることを決意し、

手をあげました。

ぜひやりたいという仕事ではありませんが、

問題が片付くまでやるつもりです」


   「1分間バフェット」

            桑原 晃弥 著




     









バフェットのもう一つの姿

リスク覚悟で矢面に立つ姿勢

そのエネルギーと機転はどこからくるのか

「ぜひやりたい仕事ではないけれど

問題が片付くまでやるつもりです」

にわかに信じ難いバフェットのとった対応


でも携わった以上、

バフェットは罪を隠さず、全て正直に打ち明けること、

そして厳しすぎるほどのルールを社員に課したに違いない

そしてソロモンの再生へと導き

一躍投資家から英雄となった


バフェットはそれほどソロモンという会社に

惚れ込んでいたのだろうか

人財さえコントロールすれば間違いなく成功することを

見通していたのだろうか・・・

とはいえ、もともと

やりたい仕事ではないと言っていたわけで

大した魅力のある仕事ではなかったはず、

でもジョン・グッドフレンドからの口利きであったこと

そして彼が図らずも辞任に至ったことから

彼への恩義と言うか

彼の志の後を継いだと言おうか

バフェットのとった大きなリスク


「リスク覚悟で矢面に立つ・・・」

僕にはとてもできることではない

バフェットの偉大な覚悟と決断に敬服する



       早起き鳥




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報酬とは・・・?

2018年03月30日 04時01分50秒 | 読書





 「コストを下げたというのなら

大金を払ってもいいだろう」


報酬とは、各人が

どのような貢献をしたかの度合いによって

支払われるべきだというのが

バフェットの考え方だ。


原油価格の上昇で好成績をあげた

石油会社の経営陣に対して、

こうコメントした。


「あの人たちの報酬を増やすことはバカげています。

ですが、石油を手に入れるコストを、

他の企業より下げたというのなら、

大金を払ってもいいでしょう」


業績が上向いたのは原油価格の上昇という

外部条件の働きであり、

経営陣が知恵や汗を出したからではなかった。

それでは報酬を払えないのは当然だった。



   「1分間バフェット」

            桑原 晃弥 著




     









経営陣に対する報酬、すなわち役員報酬

社員に対しては支払給与!

どんな組織においても

給与規程に基づいて支払われるもの

まあ、日本の組織においてはよほどのことがない限り

報酬や給与が削減されることはなく

綺麗な右肩上がりで推移してきた


でも最近は大企業においても官僚組織においても

そうとはいえなくなってきている

厳しい査定基準に基づく人事評価制度

幹部職員から末端職員まで厳格に査定される時代である


業績が上向いたからと言っても

それが外部環境の変化により

なんら汗を知恵を出していない状況下で

報酬の増額などあり得ない

その収益部分は当然ながら内部留保されるべきもの

そう豪語するバフェットの主張は当然といえば当然のこと

バフェットが冷たい考えであろうはずはなく

原則に従った当然の考え方


この当然の原理原則が守られているかどうかで

その組織の発展が決まってくる

日本の製造業などは常に為替や原油価格などの

外部環境リスクにさらされている

それにもかかわらず、常に業績を拡大していくという

汗と知恵の結晶が常に根底にある

世界に冠たる日本企業と胸をはれる


これからはそういう外部環境リスクに晒されない

強い日本であってほしい、

そして日本だけが強いというわけでなく

どの国も地域もすべからく富を共有できるような

そんな時代が到来することを願うばかり・・・



       早起き鳥




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ある日突然、株券が紙くずに・・・

2018年03月29日 04時14分16秒 | 読書





 「いくら時間がかかろうと

すべての質問に答えたい。」


若き日のバフェットにとって株主総会とは

経営陣の采配を評価する場だった。

だがコロンビア大学時代、

マーシャル・ウェルズの株主総会に出席して、

経営陣の無関心さを知る。


「毎年開かれる年次株主総会の多くは、

株主にも経営者にとっても

時間のムダにすぎないものです」


その原因は企業の本質に関わることを

開示したくない経営陣と

単に自分の意見を吐露したいだけの

株主にあると言うのがバフェットの見方だ。


バークシャー・ハザウェイの株主総会は

それと一線を画している。

バフェットの話を聞くために、

世界中から人が集まってくる。

そんな株主の質問にできるだけ多く答えることで、

感謝の意を表している。



   「1分間バフェット」

            桑原 晃弥 著




     









世界中から株主総会に

株主が集まってくる。

そんな企業があるんだなと

ある意味新鮮味を感じた

総会といえば

すべての議案一括上程、「異議なし」で

あっという間に閉会してしまうか

特別な不祥事でトップの謝罪会見で紛糾

このような総会しか知らない


バフェットの会社の総会に対する姿勢は

素晴らしいと言うか

本来そうあらねばならないだけなのかもしれないが

あまりにも現実の状況はひどすぎるから

とても新鮮に感じてしまう


企業の本質に関わることを

開示したくない経営陣

もっとひどい時には

その経営陣にも説明をしない職員サイド

こうなってくればもう奈落の一途

そしてトップは私は預かりしならない事!

と逃げの一手、

逃げられるはずもないのに

悲しいばかりの恥ずかしい姿である

こんな会社に投資している株主はもはや末期的症状

ある日突然株券は紙切れに


日本を代表する企業「東芝」の経営が風前の灯火

あの有名なアニメ「サザエさん」

僕のような爺さんが子供の頃からの

メインスポンサー東芝が降りるらしい

それもそのはず、歴代3代にわたっての「粉飾」

3年分300億円というのだから恐ろしい

「東芝」の再起に期待したい・・・


       早起き鳥




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無期限で付き合う!

2018年03月28日 04時42分26秒 | 読書





 「みなさんが苦しむときは

私たちも苦しむ。」


バフェットは長期保有こそ、「投資」であり、

短期間で売買を繰り返して利ザヤを稼ぐ

「投機」とは違うと断定している。

そして、バークシャー・ハザウェイの株主にも

長期保有をして欲しいと願っている。

恒例になっている

「株主への手紙」の中で、こう書く。


「農地やマンションを家族と共同で

所有する場合のように、

無期限で付き合っていこうと考える企業を

部分的に所有しているのだと言う、

明確なイメージを持っていただきたいのです」


バフェットは簡単に株を売却せず、

自分の資産を委ね、長い目で

その結果を見守ってくれることを望んでいた。



   「1分間バフェット」

            桑原 晃弥 著




     









「無期限で付き合う!」

とは一蓮托生...!

苦しいときはともに苦しみ、

楽しいときはともに楽しむ

素晴らしい理想郷


こんな理想郷が

株式市場の世界に存在するのだろうか...?

バフェットのような大富豪が

そのように考えているとすれば

それはそれでしっかりと

心に留めておかねばならない


でもとてもそんな風には思えない

金融機関は売買手数料で成り立つ組織

顧客の頻繁な売買を推奨し

次から次へと売れ筋を変えて

高利回り商品と称して提供してくるが

なかなか思うような投資実績を

顧客にはもたらしてくれないのも事実


バフェットの言う無期限投資こそ

本来あるべき投資姿勢なのかもしれないが

しかし、日経平均最高値は

バブル絶頂期1989年、38900円の水準は

到底再現できそうもない

この株価チャートが示すように

無期限で付き合っては資金を喪失するほかない

もしバフェットが日本市場で活躍する大富豪なら

どうだったのだろう・・・

長期投資とはアメリカ市場だから言えることではないのだろうか?



       早起き鳥




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