「ぜひやりたい仕事ではないが、
うまく片づくまでやるつもりだ。」
ソロモン・ブラザーズは1919年、
ソロモン家の3人の兄弟が設立、
10年も経たないうちに政府発行券の
公認ディーラーとなった。
バフェットが同社に好意を持ったのは1976年だ。
ソロモンCEOのジョン・グッドフレンドがリスク覚悟で
助力してくれたのだ。
翌年バフェットはソロモンの株を買う。
バフェットはグッドフレンドを高く評価していたため、
彼に頼まれて1987年にソロモンの取締役になる。
さらに1991年に不正事件でグッドフレンドが辞任、
暫定会長に就任したのだった。
バフェットの立場は危ういものだった。
そして失敗する確率はあまりも高かった。
こう話した
「私はそれほどバカには見えないので
ちょっと信じ難いと思うかもしれませんが、
ソロモンの暫定会長になることを決意し、
手をあげました。
ぜひやりたいという仕事ではありませんが、
問題が片付くまでやるつもりです」
「1分間バフェット」
桑原 晃弥 著
バフェットのもう一つの姿
リスク覚悟で矢面に立つ姿勢
そのエネルギーと機転はどこからくるのか
「ぜひやりたい仕事ではないけれど
問題が片付くまでやるつもりです」
にわかに信じ難いバフェットのとった対応
でも携わった以上、
バフェットは罪を隠さず、全て正直に打ち明けること、
そして厳しすぎるほどのルールを社員に課したに違いない
そしてソロモンの再生へと導き
一躍投資家から英雄となった
バフェットはそれほどソロモンという会社に
惚れ込んでいたのだろうか
人財さえコントロールすれば間違いなく成功することを
見通していたのだろうか・・・
とはいえ、もともと
やりたい仕事ではないと言っていたわけで
大した魅力のある仕事ではなかったはず、
でもジョン・グッドフレンドからの口利きであったこと
そして彼が図らずも辞任に至ったことから
彼への恩義と言うか
彼の志の後を継いだと言おうか
バフェットのとった大きなリスク
「リスク覚悟で矢面に立つ・・・」
僕にはとてもできることではない
バフェットの偉大な覚悟と決断に敬服する
早起き鳥
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