早起き鳥 

【未明混沌】今日も必ずお元気で…!

rakuten

オドロキぐせ...?

2017年03月31日 04時46分39秒 | 読書




 【手を動かして学ぶ】

ただ聴いているだけでは、

何事も覚えられるものではなく、

どんなことでも自分自身で

やろうと努力しないなら、

物事は表面的に半分ほどもわからない

    (中巻303ページ)



【質問の良し悪し】

目的を尋ねる質問、つまり、

なぜという質問はまったく学問的でない。

だが、どのようにしてという質問ならば

一歩先に進めることができる

    (中巻305ページ)



水木

もともと私には

オドロキぐせというものがあって、

人の3倍オドロクわけです。

読むべき本も人の3倍多いから、

ますます頭が進むわけです。

オドロキというのは一つの才能かもしれんね



  ゲゲゲのゲーテ

          水木 しげる 著



     








 今日はとても難しい言葉が続く

「なぜ」という質問は学問的でなく

「どのように」という質問ならOK

「なぜ」がなぜ学問的でないのか?

このニュアンスはどう理解すればいいのか


「なぜ」とは学問的ではなく感覚的直感的

学問的に聞くなら「どのように」だ、とか

僕の場合を振り返れば

「何で?」とは別段質問の意味はなく

相槌がわりに「何で?」と言っているかも

それに関西訛り

「ナンデ」とか「ナンナン」・・・


一方「どのように」は

どのようにして作られているのですか?

どのような材料なのですか?

こんな感じて使っているかもしれない


まあどうでもいい話だとは思うけど

オドロキぐせとかいう素直に

先生のように感情が表に出る性格が羨ましい

すごく感動的で情熱的な人は表情も豊かだし

とても個性的で僕には眩しく見える


これから老いていく、長い時間を

何物にも驚くほどの感性で

子供のような心で生きていきたいものだ


       早起き鳥




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運ばかりを期待して・・・

2017年03月30日 03時58分18秒 | 読書




 【マンネリはなぜダメか】

マンネリズムは(中略)

いつでも仕上げることばかり考えて、

仕事そのものに喜びが少しもないものだ

  (上巻147ページ)

 

  『成功について】

大事なことは、

すぐれた意思をもっているかどうか、

そしてそれを成就するだけの

技能と忍耐力を持っているかどうかだよ

  (下巻386)



水木

世の中には、運ばかりを期待して

本当の努力をしないで

幸せにありつこうという人間が意外と多いんです。

漫画で言えば、

絵は描いていれば自然にうまくなるんです。

逆に描かずにおるとダメだし、

たくさん描くことが大事なんです。

ただ、ストーリーは才能が要るし、

それでお金が儲かるかはまた別の話です。

才能と収入は別なんです。


私も若い頃は、

描いても描いてもちっとも売れませんでした。

それでも火の玉みたいに頑張った。

とにかく、絵を描くことをおもしろがった。

熱烈に絵を描くことが好きだったから、

貧乏も苦しい生活も

我慢ができたんじゃないかと思うね。


運はかなり努力せにゃ、

やってこないんじゃないですか、

いいことは、

向こうからやってくるわけではないからネ



  ゲゲゲのゲーテ

          水木 しげる 著



     








 運ばかりを期待して!

これまさに僕自身のこと

本当の努力をしないで

幸せにありつこうという人間である

そんな半生を振り返っている


でも僕はサラリーマン

大した秀でた才能があるわけでなく

何か得意な分野があるわけでもない

だからこそサラリーマンだったわけだ

年功序列、ガンガラガンに保守的な職場

毎年、ベースアップと定期昇給があったから

人並み以上に喰っていけた


夫婦二人でサラリーマンなら2馬力である

一人のサラリーを貯蓄に

もう一人のサラリーだけで喰っていける

だから夫婦共稼ぎの所帯が多いのが

この福井の暮らし

奥さんが家にいると「どこか悪いの...?」

と白い目で見られる


横道にそれたが、

何の刺激もないサラリーマン生活

職場の人間関係の悩み

難しい仕事が舞い込まぬように願いつつ

人よりも早く出世して、早く昇級したい

そして転勤などの人事異動があっても

楽な仕事を・・・

そんな幸運ばかり期待していた


でもサラリーマンの仕事も早々楽ではなく

なぜか苦しみ抜いたサラリーマン人生

毎日、日にちが変わる頃、

深夜ラジオ、ジェットストリームを聴きながらの帰宅

自宅で家族と食事することなどはなく

単に寝るだけの家庭

でもそんな苦痛に耐えて

人並み以上の役職について定年退職

これが幸運だったと言えるのだろうか・・・?


       早起き鳥




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睡眠至上主義

2017年03月29日 04時27分11秒 | 読書




 【お金について】

世界がよく支配されているか

悪く支配されているかを

教えてくれるのは報酬であることを

私は知っている

   (中巻199ページ)



水木

大金持ちになることはカンタンにはできないけど、

やっぱり人間はふつうの経済力は必要です。

お金があって初めてホッとする。

このホッとするというのが大事なんです。


ただまあ、「睡眠至上主義」の水木さんは

いつまでも寝ていられることが幸福なんです。

安心して眠るためにマネーは必要だけど、

柔らかいふとんを買うくらいなもんで、

それ以上の贅沢はしようがないネ



  ゲゲゲのゲーテ

          水木 しげる 著



     








 「睡眠至上主義」

とても素敵な言葉

水木先生はとても素敵な表現力の持ち主、

さすがに言葉巧みに話される


一番面白いのは最後の言葉

「それ以上の贅沢はしようがない」

僕はこれを

「それ以上の贅沢はしょうがない」

と読んでしまった。


贅沢はしょうがない、贅沢はやむおえない!

と理解したのだ

文章の前後からおかしいなと思い

振り返ったら違うのだ

「しようがない」、やりようがないのだ

まるっきり逆の意味

この間違って捉えてしまうこのトリック

これは「故意」か「偶然」か

まあどうでもいい話である


さて、お金は喉から手が出るほど欲しい

どうすればお金が手に入るかとそればかり考えている

宝くじはいつも買っている

でも当たったことは未だにない

でも仕事はもうしたくない

本当に身勝手なものだ

こんな老人ばかりがこの国にいて

この国の行く末はいったい全体どうなるのだろう

と水木先生はこればかり考えているのだだろう



       早起き鳥




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ディレッタント・・・

2017年03月28日 03時39分42秒 | 読書




 【仕事について】

仕事の奥にひそむ

困難というものを少しも理解しないで、

いつも自分にやれそうもないことばかり

企てようとするのが、ディレッタントの

ディレッタントたるゆえんなのだ

  (上巻340ページ)



水木

ディレッタントというのは

趣味で芸術品の蒐集や研究を行う人たちです。

鬼太郎の漫画に出てくるネズミ男には

モデルがいます。


彼は貸本漫画の出版社に勤めたり、

自分でも少女漫画を書いたりしてましたが、

やれそうもないことばかり企てようとする

ディレッタントのような一面がありました。


のべつ金儲けのことばかり考えていて、

偉大なる計画をたてる策士でしたが、

成功したためしがない。

そのコスイ考えというのが、

傍から見ているとユーモラスで、

彼もまた、貸本漫画界の底辺の一人でした。



  ゲゲゲのゲーテ

          水木 しげる 著



     








 ディレッタント、

辞書で調べたら愛好家とあった

愛好家のする仕事と生業で仕事をする人と

自ずとその目的、

モチベーションに違いがあるのは当たり前

生業とは生計を立てるのだからその道のプロ

その道で喰って行こうと思えば

それはそれなりの気構えがあるだろう

それのできない人はサラリーマンにならざるを得ない


僕の場合、

学生時代、ずっと頑張っていた水泳

担任の先生が僕に体育の先生、

教員になる進路を勧めた

僕は水泳では喰えないと思い

公務員もいいかな

どうせやるなら教員ではない稼ぎのいい公務員がいい

などと、金銭的なことばかり考えていた自分

まさに、僕の水泳はディレッタントだったわけだ


今はサラリーマンを定年退職して久しいが、

名実ともに水泳ディレッタントを満喫している


それにしてもねずみ男のことは実に面白い

僕はねずみ男が大好き、

なぜか憎めたい悪者妖怪

今朝も、僕の心の中のねずみ男が騒ぎ出す



       早起き鳥




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妖怪は感じることが肝心...!

2017年03月27日 04時27分39秒 | 読書




 【学びて思わざるは・・・】

研究だけしていたって、

想像力がなくては、不十分だし、

研究心と想像力はあっても、

資質が欠けていては

これまた満足なものにはなれない

   (中巻177ページ)



【自らを知る】

自分自身を知るのは、

楽しんでいる時か、

悩んでいる時だけだ

   (中巻147ページ)



水木

家を一つ描くにしても、

山のような資料や写真をもとに描いているんです。

妖怪画も勝手に創作しているわけじゃありません。

日本に昔からある伝承を基にしています。

参考にしたのは、特に鳥山石燕や柳田國男だね。

ほかに世界のお化けや妖精も研究しました。


ただ、それだけではダメなんです。

妖怪は感じるもので、

見えないようにみえて、

実はそこにいる。

ですから、どういうカタチなのかを

人間の知恵で考えてもダメなんです。

妖怪は感じることが肝心なんです。


  ゲゲゲのゲーテ

          水木 しげる 著



     








 妖怪は感じるものだから

自分の知恵でいくら考えてもそれはムダ!

でもその形を考えねば

描きようがないと思うのだが

先生はそうおっしゃる

それは想像力やその人の資質に基づくものだと・・・

なかなか難しい


確かに妖怪は

この世に存在しない空想の世界

その妖怪が「ゲゲゲの鬼太郎」

の場合は恐ろしくはない

時に怖い内容の時もあるが

それは読者サービスの一環かも

ホラーではなく、

ホームドラマであったりサスペンスであったりと

見る者を楽しませてくれている


そんな不思議な水木ワールド

誰も真似のできないくらいの勉強を積んだ上で、

深い想像力から

天の声をそのまま描きあげる妖怪の数々


今流行りのボケモンGO、

モケットモンスターという可愛い妖怪達

なぜかよく似ていてとても可愛いしヒョウキン

でもそのポケモンはきっと

作家が自分の知恵で書き上げたモノだと思う

その点において

水木先生の妖怪と違うような気がする


       早起き鳥




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