・・・哲人
私の記憶にあるのは、
父から殴られた時の映像です。
具体的に何をして
そうなったのかは覚えていません。
ただ私は父から逃れようと机の下に隠れ、
父に引きずり出され、強く殴られました。
しかも一発ではなく、何発も。
・・・青年
その恐怖がトラウマとなって・・・
・・・哲人
アドラー心理学に出会うまでは、
そう理解していたのだと思います。
父は無口で気難しい人でしたから、
しかし、「あの時殴られたから関係が悪くなった」
と考えるのはフロイト的な原因論的発想です。
つまり、わたしは
「父との関係を良くしたくないために、
殴られた記憶を持ち出していた」のです。
わたしにとっては、
父の関係を修復しない方が都合が良かった。
自分の人生がうまくいっていないのは、
あの父親のせいなのだと言い訳することができた。
嫌われる勇気
岸見 一郎、古賀 史賀 著
恐ろしい経験がトラウマとなって
以後の人生に大きな影響を与える
それが人間関係ならとても不幸なこと
虐待などという痛ましい事例の当事者には
本当にお気の毒としか言いようがない
でもアドラーは厳しい指摘で痛快に指摘している
そんなことを言えば
アドラー自身が多くの人から
嫌われるのではないだろうか・・・
虐待にあった人に
「あなたの人生は虐待にあった人に影響されない、
影響するというのは自分の責任転嫁だ!」
と言われようものなら憎しみを誘うようなもの
アドラーの言葉そのものが
虐待と言われてしまいそいうである
とは言ってもそのアドラーの考え方こそが
生き方の真髄があるのかもしれない
自分を変えることが人生の目的
自分が変わるという進化を遂げ、
虐待を受けた人を受け入れ、
その人がどうなろうと決して恨まず、
その人が変わることも期待せず
自分自身が進化し続ける、
とアドラーは言っているだろうか・・・!
早起き鳥
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