早起き鳥 

【未明混沌】今日も必ずお元気で…!

rakuten

醜い家鴨を母は受け入れようと...!

2014年03月31日 03時18分53秒 | 読書









「他の子供さんはずいぶん

みんな器量好しだねえ、

あの一羽の他は、みんなね。

お母さんがあれだけ、

もう少しどうにか

善くしたらよさそうなもんだのに」


「あれは全くのところ、

器量好しではございませぬ。

しかし誠に善い性質をもっておりますし、

泳ぎをさせますと、

他の子供たちくらい、

いやそれよりずっと上手にいたします。


私の考えますところでは、

あれも日が経ちますにつれて、

美しくなり、たぶん、

からだも小さくなることでございましょう。

あれは卵の中にあまり長く

入っておりましたせいで、

からだつきが普通に

出来上がらなかったのでございます


  「醜い家鴨の子」 アンデルセン 著
     





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他人から批判される我が子のハンディ

そしてその子自身が

そのコンプレックスにどう立ち向かうのか


何をもって器量よしというのか

みんなと同じような容姿が器量というなら、

飛び抜けて変わっていれば

それは不器量なのか


でもそれはどう考えても醜いのだろう

この生まれ落ちた現実をどう思うのか

この子家鴨君本人に

インタビューしてみたい

どう考えていいかさえわからないだろう...!



どことなく知っている童話も

少し掘り下げて読んだことなどない

こういう機会を通じて読み返し、

子供への読み聞かせも大切


そして大人自身の理解というか

僕は、この童話との再会をよろこびたい


     早起き鳥










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七面鳥じゃなくて良かった...!

2014年03月30日 03時46分22秒 | 読書









「まあ何て上手に足を使う事ったら!

それにからだもちゃんと真っ直ぐに立ててるしさ。

ありゃ間違いなしに私の子さ。


よく見りゃ、あれだってまんざら

そうみっともなくないんだ。

グワッ、グワッ

さあ、みんあ私についておいで

これから偉い方々のお仲間入りをさせなくちゃ。

だからお百姓さんの裏庭の方々に紹介するからね。


でもよく気をつけて私の傍を離れちゃいけないよ。

踏まれるから。

それに何より第一に猫を用心するんだよ。」


  「醜い家鴨の子」 アンデルセン 著
     





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あの器量のよくない子家鴨も

生まれてみんなと一緒に水に入り

一緒に泳ぐようになり、

本当によかったと安堵のお母さん家鴨


このさきの展開に目がはなせない

この子家鴨はどうなるのだろう?

お母さんが我が子ではないことを悟るのか

あまりの器量やデキの悪さに愛想が尽きるのか


器量の良し悪しは別として、

他の兄妹とちがう疎外感

我が子と信じて疑わない母親の

その子家鴨への想いはどうなのだろう

その子家鴨自身の想いはどうだろう...!


     早起き鳥










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家鴨じゃなく七面鳥だったらどうするのか?

2014年03月29日 03時00分51秒 | 読書









どれ私にその割れない卵を見せて御覧。

きっとそりゃ七面鳥の卵だよ。

私もいつか頼まれて

そんなのをかえした事があるけど、

出てきた子達はみんな、

どんなに気を揉んで直そうとしても

どうしても水を恐がって仕方がなかった。


私あ、うんとガアガア言ってやったけれど、

からっきし駄目!

何としても

水に入れさせる事ができないのさ。


まあもっと良く見せてさ、

うん、うん、こりゃあ間違いなし、

七面鳥の卵だよ。


悪いことはいわないから、

そこに放ったらかしときなさい。

いそいで早く他の子供に

泳ぎでも教えた方が良いよ。


  「醜い家鴨の子」 アンデルセン 著
     






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七面鳥だとの指摘に

この母親の行動が印象的

ひょっとしたら家鴨ではないかもしれない

きみ悪さに動揺せず

もうすこし卵がかえるのを待つ

その心がまた、すごいこと


突然変異の可能性だって否定できない

もう少しじっと待つことを選択した


七面鳥だったら

どうするつもりだったのだろう

ここはインタビューしてみたいところである


七面鳥だったとしても

この家鴨のお母さんなら

面倒をみつづけると思う


同じ巣にいた卵

神様からの授かりもの...!


     早起き鳥










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醜い家鴨の子...!

2014年03月28日 03時26分15秒 | 読書









とうとうやっと一つ、殻が裂け

それから続いて、他のも割れてきて

めいめいの卵から

一羽ずつ生き物が出てきました。

そして小さな頭をあげて

「ピーピー。」と鳴くのでした。


突然母親は

「何だね、お前達

これだけが全世界だと思っているのかい。


まあそんな事は

あっちのお庭を見てからお言いよ。

何しろ牧師さんの畑の方まで

続いているって事だからね。


だが、私だってまだ

そんな先の方までは行った事がないがね。

では、もうみんなそろったろうね。」


と言いかけて、

「おや!一番大きいのがまだ割れてないでるよ。

まあ一体いつまでまたせるんだろうねえ、

飽き飽きしちまった」


  「醜い家鴨の子」 アンデルセン 著
     






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醜い家鴨の子供だと思った鳥が

実が美しい白鳥だったというお話

アンデルセンの「醜い家鴨の子」

暫く醜い家鴨の子になってみよう

まずは孵化する前


他の兄妹とちがってなかなか孵化しない子を

どんな気持ちで母親は待つのだろう...?

大きいから孵化が遅いのか

何かほかの原因なのか

親とすれば心配なところ


いつまで待たせるんだろうなと

言葉はきついけれど

お母さんであること

生きとし生けるも共通の想い


その一つを残してその場を離れるなど

というようなことは決してしないで欲しい


最近の世相では一部

不心得なお母さんもいるらしい

でもそれはそれなりの原因あるとはいえ

理解できない事も

多く伝えられているのが悲しい...!


家鴨のお母さん、顔晴って

そして醜い家鴨の子が守られますように


     早起き鳥










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大成功ありて誇らず…!

2014年03月27日 02時57分34秒 | 読書









昔の賢人には

国家のために大成功の

ある大事業をした人もあった。


それを自らはさして大した仕事とも思わず、

ただぼんやりと軽いもやが、

ふんわりと浮いた雲の

ようだとして誇らなかった。


自分は昔にこんな人がいたと聞いている。

今はこんな人は夢でなければ見られない。


  「言志後禄」 佐藤 一斎 著
     


 



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自分のしたことを

良くも良くなくても誇らしく語りたい

これだけ頑張って来たんだと!


そして目に見える功績あるなら

孫末代の誉れとたたえ

鼻をより高くして

誇らしげに生きたい


昔の賢人とは書き物を残したわけでもなく

ただ飄々といきて、天寿を全うし

いろいろな言葉や教えは

お弟子さんが書きものに記して

今に伝えてられているようだ


賢人はたしかに偉い人

そしてそれに匹敵する

お弟子さんの功績たるや凄まじい


両者とも、目立たず、誇らず、淡々と

長い悠久のなかで語り継がれ

未だ人々のこころのなかで生き続けている

すごい人がいるものだ。


     早起き鳥










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