若者よ
失敗を気にするな
負けるときはさらりと負けるがいい
口惜しいときには「こんちくしょう!」
と、正直に叫ぶがいい
弁解なんか一切するな
泣きたいときには
思いっきり泣くがいい
やせ我慢などすることはない
その代わり
スカッーと泣いて
ケロリとやめるんだ
早く勝つことを覚えるな
負けることをうんと学べ
恥をさらすことにうまくなれ
そして下積みや下働きの
苦しみをたっぷり体験することだ
体験したものは身につく
身についたもの…!
それはほんものだ
若者よ
頭と体の柔らかいうちに
受身をうんと習っておけ
受身さえ身についておけば
何回失敗しても
すぐ立ち直ることができるから…
受身 相田 みつお
負け方や受身の
ほんとうに身についた人間が
世の中の悲しみや苦しみに耐えて
ひと(他人)の胸の痛みを
心の底から理解できる
優しく温かい人間になれるんです
そういう悲しみに耐えた
暖かいこころの人間のことを
観音さま、仏さま、と 呼ぶのです。
頑張れ!早起き鳥
つまづいたって
いいじゃないか
じんげんだ
もの
みつお