早起き鳥 

【未明混沌】今日も必ずお元気で…!

rakuten

5年前に知りたかった・・・ (完)

2017年06月30日 05時55分49秒 | 読書




・・・青年

・・・ああ、私は悔しいですよ!

心の底から悔しい!!

あと10年、いや5年でいいから

早く知りたかった。

もし5年前の自分、

就職する以前の自分が

アドラーの思想を知っていたなら・・・


・・・哲人

いや、それは違います。

あなたが「10年前に知りたかった」

と思っているということ。

それはアドラーの思想が

「今のあなた」に響いているからこそ、

そう思うのです。

10年前のあなたがどう感じていたかは、

誰にもわかりません。

あなたはこの話を、

今聞くべきだったのです。


もう一度アドラーの言葉を贈りましょう。

「誰かが始めなければならない。

他の人が協力的でないとしても、

それはあなたには関係ない。

私の助言はこうだ。

あなたが始めるべきだ。

他の人が協力的であるかどうかなど考えることもなく」。



  嫌われる勇気

          岸見 一郎、古賀 史賀 著



     







 このアドラー心理学を

10年前、いや5年前に知りたかった!

という青年に対して哲人は

それは違う!今の自分に響くからこそ、

今知り得るべきだったと・・・

青年の世界を見る世界観・価値観が一変したことだろう

そしてこの本を読む僕自身の

琴線も大きく揺さぶってくれた

本当に読書という素晴らしい出会いはたまらない・・・


誰かが始めなければならないこと

それは「他者貢献」

この道しるべさえ忘れなければ迷うことはなく

何をしてもいい、自由に生きてもいい


自分貢献では決してない他者貢献なのだ

この本と出会うまでなんとなく

他者貢献で生きるべきと知ってはいたが

やはり気がつけば自分貢献で生きている自分がいた

でもこの本との出会いで

明確に色眼鏡をかけ直すことができた気がする


お金儲けも自由に生きるのも、

他者貢献という導きさえ忘れなければ

足るを知る、素晴らしい人生であり、

もっと、もっとという迷いから解放されそうだ


今日でこの「嫌われる勇気」

最終回とさせていただきます

長い間、ありがとうございました。

また、明日から別のネタで再出発させてもらいます。

変わらぬご愛顧、宜しくお願いします。



       早起き鳥




人気ブログランキングに参加
読者の皆様のご支援に心から感謝申し上げます。




「私」が変われば「世界」が変わる・・・

2017年06月29日 04時17分52秒 | 読書




・・・哲人

私は長年アドラーの思想と共に生きてきて、

ひつと気がついたことがあります。

それは「一人の力は大きい」、

いや「私の力は計り知れないほどに大きい」

ということです。

つまり、「私」が変われば

「世界」が変わってしまう。

世界とは、

他の誰かが変えてくれるものではなく、

ただ「私」によってしか変わり得ない、

ということです。


アドラー心理学を知った私の目に映る世界は、

もはやかつての世界ではありません。

これは長年近視だった人がはじめて

眼鏡をかけた時の衝撃と似ています。

不鮮明だった世界の輪郭が明らかになり、

その色までも鮮やかになる。

しかも視界の一部がクリアになるのではなく、

見える世界の全てがクリアになる。

私はあなたが同じような体験をしてくれたら、

どんなに幸せだろうと思います。


  嫌われる勇気

          岸見 一郎、古賀 史賀 著



     







 私が変われば世界が変わる・・・

なんと衝撃的な言葉だろう

そして私を変えることの意味

これまた難しい話・・・


でもよく考えれば、

不幸だとばかり思っていた現実

見方を変えたら

瞬間的に幸せに思えることも合点がいく!


どうして自分はこうもついてないのか

と嘆いてばかりいた頃

こんな満ち足りた暮らしをしていて何が不足なのか!

と考え思い直したら

不幸だと思っていたことがバカらしくなる


アドラーは思い直せ!

と言っているのかもしれない

そして、ウジウジ悩んでばかりいないで

今すべきことをさっさと行動に移しなさい...!

と言っているのかもしれない


周りを見ていた色眼鏡を

きちんと度の合う眼鏡に替えて

しっかり見る必要がありそうだ

なんでそんな色眼鏡をかけていたんだろうと

笑ってしまうに違いない・・・



       早起き鳥




人気ブログランキングに参加
読者の皆様のご支援に心から感謝申し上げます。




どんな刹那を送っていようと・・・

2017年06月28日 04時26分44秒 | 読書




・・・哲人

旅人が北極星を頼りに旅をするように、

われわれの人生にも

「導きの星」が必要になる。

それがアドレアー心理学の考え方です。

この指針さえ見失わなければいいのだ。

こちらの方向に向かって

進んでいれば幸福があるのだ、

という巨大な理想になります。


・・・青年

その星はどこにあるのですか?



・・・哲人

他者貢献です。

あなたがどんな刹那を送っていようと、

たとえあなたを嫌う人がいようと、

「他者に貢献するのだ」

という導きの星さえ見失わなければ、

迷うことはないし、

何をしてもいい。

嫌われる人には嫌われ、

自由に生きて構わない


  嫌われる勇気

          岸見 一郎、古賀 史賀 著



     







 たとえどんな暮らしをしていようと、

誰かに施し、誰かを励まし、誰かのために・・・

こんな気持ちで生きてさえいれば

人から嫌われようが、どんなそしりを受けようと

生きている日々は幸せにちがいない


そして、この理屈が理解できないというのなら、

日々は苦労の塊でしかない

そしてこの塊は大きくなっていくだろう

まるで宇宙が進化するように・・・

そんな中、リーダーたる自分が

「他者のために貢献する」

との言葉を忘れなければ、

どんなに素晴らしい世界が開けることか?


最近、ケーブルテレビの

映画専門チャンネルで見た映画

「のぼうの城」


人、金、凄まじいほどの勢力を誇る

豊臣軍から城を見事に守り通した

武将達のドラマである

何万もの大群を前に一歩も引けを取らず、

豊臣軍の大きなヤイバにも

たった一人で立ち向かったのぼう様


相手も味方も全ての兵力の心を掴んだ調略

それは、他者貢献、

己を捨てて、人様のために生きる

その生き様こそが人の心を掴んではなさなかった



       早起き鳥




人気ブログランキングに参加
読者の皆様のご支援に心から感謝申し上げます。




人生の意味、それはあなたが自分に与えるもの・・・!

2017年06月27日 04時22分54秒 | 読書




・・・哲人

そこでアドラーは

「一般的な人生の意味はない」

と語った後、こう続けています。

「人生の意味は、

あなたが自分自身に与えるものだ」と


・・・青年

自分自身に与える?どういう意味です?


・・・哲人

私の祖父は戦時中、

焼夷弾によって顔面に大火傷を負いました。

これはどこまでも理不尽で、

非人道的な災いです。

もちろんここで、

「世界はひどいところだ」

「人々は私の敵だ」

というライフスタイルを

選ぶことも可能だったでしょう。

 しかし、通院のために祖父が電車に乗ると、

他の乗客が毎回のように

席を譲ってくれたそうです。


私は母を通じてこの話を聞いたので、

実際の祖父が

どう思っていたのかはわかりません。

でも、私は信じています。

祖父は「人々は仲間であり、

世界は素晴らしいところだ」

というライフスタイルを選択したことを。


  嫌われる勇気

          岸見 一郎、古賀 史賀 著



     







 「一般的な人生の意味はない!」

どうも腹にストンと落ちなかった言葉だったが

「人生の意味は、

あなたが自分自身に与えるものだ」

と続く言葉で

頭の中の霧が晴れて澄み渡ったような感じ・・・


そうなんだ、一般論や哲学、道徳で

語れるほど人生は単純ではない

でも複雑でもなさそうである

自分で何もしないで怠惰で生きるも、

それまたその人の人生


この哲人先生の祖父さん、

顔に焼夷弾を浴びてのちに、

アメリカの国に対して

友好の気持ちを持っているだろうか・・・

今の僕には自分の体を

そんなに痛めつけた相手方に対して、

憎しみ憎悪の気持ちは拭い去れないけど

それができるのは日本民族だろうと思う


でもその上で、

アメリカが日本の各地に空爆を仕掛け

さらには原爆の投下をした

意味はなんだったのだろうか

「日本に対する憎しみ」

「戦争を早く終わらせるため」

「見せしめ」・・・・

どんな理由があったにせよ、

許されるのだろうか・・・?


でも日本民族の一人一人が

憎しみの連鎖を断つという決断をして

人を憎まない生き方を人生の意味として

生き抜いてきたのだと思う

そんな凄まじく不合理な決断をした日本民族

僕はこの国を誇りに思う



       早起き鳥




人気ブログランキングに参加
読者の皆様のご支援に心から感謝申し上げます。




一般的な人生の意味はない・・・!

2017年06月26日 05時50分39秒 | 読書




・・・哲人

人生の意味とはなにか?

人はなんのために生きるのか?

ある人からこの質問を向けられたとき、

アドラーの答えは

「一般的な人生の意味はない」

というものでした。


・・・青年

人生に意味はない?


・・・哲人

例えば戦禍や天災のように、

われわれの住む世界には、

理不尽な出来事が隣り合わせで存在します。

戦禍に巻き込まれて命を落とした子供達を前に

「人生の意味」など語れるはずもありません。

つまり、人生には一般論として語れるような

意味は存在しないのです。


しかし、そうした不条理なる悲劇を前にしながら、

何も行動を起こさないのは、

起きてしまった悲劇を

肯定しているのと同じでしょう。

大きな天災に見舞われたとき、原因論的に

「どうしてこんなことになったのか?」

と過去を振り返ることに、

どれだけの意味があるのでしょうか?


どんな状況であれ、われわれは

なんらかの行動を起こさねばなりません。

われわれは困難に見舞われたときにこそ、

「これから何ができるのか?」

を考えるべきなのです。


  嫌われる勇気

          岸見 一郎、古賀 史賀 著



     







 アドラーの「嫌われる勇気」

クライマックスにさしかかり、

「一般的な人生の意味はない」

と語るアドラー・・・

なんとも強烈...!


でも考えてみれば理解できる

そして自分の人生

「どうしてこんなことになったのか?」

こんなことばかり考えて生きてきたような・・・

原因にばかり気をとがめ、

今の自分の気持ちをいつも暗くして

ストレスを溜めてきた

毎日の暮らしの中でも何やら不安ばかり

「病気になったらどうしよう」

「お金がなくなったらどうしよう」・・・

そんなことばかりにストレスを溜めて

今という瞬間を暗くして何をするでなく、

ボーッとしてきた


困ったことが起こったらそのときに考えればいい

そんなふうに生きていけばいいのだと

勇気をもらえた気がする

どういう現実が訪れようと

「これから何ができるか?」

その言葉を自分に問いかけて、

今という瞬間、行動する生き方

実践していこうと思う



       早起き鳥




人気ブログランキングに参加
読者の皆様のご支援に心から感謝申し上げます。