早起き鳥 

【未明混沌】今日も必ずお元気で…!

rakuten

大邸宅にふさわしい暮らし

2016年02月29日 03時52分31秒 | 読書







 たとえば、ぼくの職業の場合、

大邸宅を構えちゃうと、

やっぱり大邸宅の主人である

という感じになってくるね。


それはいいんだが、

大邸宅に住むとなれば当然、

大邸宅にふさわし暮らしを

しなきゃならないわけでしょう。

自動車でも買って乗り回そうとかね。


そうすると、ぼくの場合では

書くものの中に

江戸時代の八百屋とか魚屋とか

庶民がいっぱい出てくる、

その庶民感覚がやっぱり

だんだん薄れてくると思うんだよ、

いくら自分で気をつけていても。


  「男の作法」
          池波 正太郎 著
     






 マイホームを持つ

人間生きて来て

最大にして最高の夢であり目標

それも一戸建ての我が家

サラリーマンとして、所帯を持って

若い時にマイホームが持てたとしたら

それは最高の幸せだと思っていた


でも実現してから思うことは

なんと無駄だったことかと思えてならない

身の丈、分不相応...!

であったと反省しきり


住宅は確かに資産には違いないが

一年一年とその価値は落ちていく

昔のように土地が暴騰するのなら

資産価値は莫大であるが

今の時代、マイホームは金食い虫


広い部屋の書斎が欲しい

どこかのマンションの一部屋を借りて

書斎にでもして、優雅に暮らしたいけど

これまた分不相応...!


なんともはや考えることは

いつも身の丈以上のことばかり

これからは無収入の年金暮らし

ほそぼそと慎ましやかに...!



     早起き鳥




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書斎は日本間...?

2016年02月28日 04時05分14秒 | 読書







 ぼくの書斎は仕事場だから、

12、13畳はあるんじゃないかな、

そこにベッドも置いてあって、

そこで寝るわけだけどね。


本当はこの書斎も

やっぱり日本間にしかった。

だけど敢えて椅子にした。

どうしてか、わかる?


畳に上に座って仕事をしたほうが

物をテーブルから落としても壊れない。

椅子式だと、

落としたら全部割れちゃう。


だからそういう点からも

日本間のほうがいいわけなんです。

それにもかかわらず

あれにしたというのは、

やっぱり日本間だとすぐに

横になっちゃう(笑)


  「男の作法」
          池波 正太郎 著
     






 日本間は寝てしまう

それぐらい、くつろぐ空間なのかも...!

ほんとうに(笑)ってしまう


でも書斎が

日本間というのは憧れだか

やはりぼくも、先生同様、

書斎がもてるのなら洋式が便利

本棚は壁を利用して

天井までの一体式書棚にできるし

机に向かって仕事をしていて

書棚の本が必要になっても

すぐに取りに行ける

それにどことなく仕事をしている気がする


でも日本間はやはり何と言っても

くつろぐ感じで

仕事する気にはならない

心も体も洋風仕様に

なってしまっているのかもしれない


昔の書斎といえば

着物姿の主人が床の間で

読書をしているのが想像できるが


床の間というのは客間でなく

本来は書斎なのかもしれない


     早起き鳥




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引き戸に隠された知恵...!

2016年02月27日 04時41分27秒 | 読書







 もともと日本人は、

人口がこんなに多くない江戸時代でも

そんなに大きな家には住んでいなかった、

庶民の場合ね。


そういうところで、家のつくりかた、

住みかたというところの知恵が生まれ、

江戸時代からちゃんと

連綿としてあったわけなんだよ。

ところが今日、

それを全部忘れてしまいつつある。


その一つが戸なんだ。

みんなドアになったでしょう。

このドアというのは西洋のものなんだ。

日本人のこの狭いところの日本家屋、

あるいは日本人の暮らし

には向かないんだよ。


  「男の作法」
          池波 正太郎 著
     






 引き戸とはそんな知恵が

隠されていたとは、メカラウロコ...!


たしかに八畳の間、

庭に出るために戸を考えた時

ドアならドアの開け閉めの空間が

死んでしまうけど

引き戸なら影響はない


でも大工手間を考えると

坪単価が上昇するのだろうな・・・

結局は安価で手間の少ない

工務店のいいなりに

なっているのかもしれない


それに玄関を考えると

年寄りから聞かされたけど

玄関だけは

両開きの引き戸にしなといけない

なぜがというと棺桶が出ない

そんなことを聞かされた


そんな理由のために

豪華な玄関にする必要がどこにあるのか

と思わないではないが

それぞれものの考え方次第ではある


引き戸に関して、

昔の人の知恵とは

狭い空間をいかに広く使って

合理的に住むという

先人の考えはとは実に素晴らしい


     早起き鳥




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トイレのきれいなお店...!

2016年02月26日 05時19分08秒 | 読書







 食べもの屋というものは、

まあどんな店でもそうだけど、

店構えを見ればだいたいわかっちゃう。


いまはもう昔と違って、

どこも同じような

店構えになっちゃったから

わかりにくくなっちゃったけれども

それでもだいたいわかりますよ。


でも、こればかりは口でいえないやね。

まあ、中へ入った場合、

まず便所がきれいな

店じゃなかったら駄目だね。

宿屋でもそうですよね。


結局、前にもいったように

「神経のまわりかた」

ということでしょう。


ほかのどんな仕事でも同じだけど、

そういうところまで

神経がまわっていないと、

出すものだって当然、

神経がまわってこないですよ。


  「男の作法」
          池波 正太郎 著
     






 店構え...!

確かにスカッとした店構えを見ると

入ってみたくなるのが人情

それにひきかえ、

どことなく貧相な感じのお店は

敬遠したくなる


最近、たまに行く焼肉屋さん

そのお店は見るからに

鄙びた古い感じのお店で

ずっと敬遠していた

「どうせ、まずいんだろうな...!」


でもなぜか満員で

お客はいつも若いカップル

どうしてこんなお店が流行るのだろう

きっと安いのだろう...!

そんな風に思いつつも

ずっと気になっていた


一度、入ってみようと

吹雪の日だったけれど予約して行ってみた

お店に入って、まず感心したのは

きちっと整理整頓された玄関、

履物を下駄箱に入れて

通された部屋もまた小綺麗な感じ


それに店員が全員、若い美男美女ぞろい

よく教育された受け応え

一瞬でお気に入りのお店に格上げとなった


店構えが貧相だっただけに

大きく裏切られた期待は感動の結末

若い人たちは本当に

いいお店を知っているなと感心...!


     早起き鳥




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くわえ楊枝はおよしなさい...!

2016年02月25日 04時33分39秒 | 読書







 僕らの若い頃は、

大人の人たちが方々へ連れてっては

いろいろおしえてくれたからね

いまはあまり

そういうことがないんじゃないの。

それだけ世の中に余裕がないんだね。


こっちは生意気盛りだから、

くわえ楊枝をして外へ出ようとして

怒られたことがある。

まあ怒られたというよりも


「若いうちにそんな

格好しちゃいけませんよ。

くわえ楊枝はみっともないから、

およしなさい」

と注意された。


昔は大人が厳しいからね。

だけど、その厳しさは

やっぱり一つの愛情でしょう。


僕のことを憎ければ、

そんなこと言わないんですよ。

あいつはバカだとか

あいつは勝手にやっていれば

いいんだということだけど、

僕のことを憎いと思わなから

注意するわけなんだね


  「男の作法」
          池波 正太郎 著
     






 くわえ楊枝とはまた粋なスタイル...!

なんて思ったこと、僕もあった。

どことなく大人っぽかったから...


虫歯だらけの歯に挟まったものを

つま楊枝で突っつきながら

そのまま、楊枝を口にくわえ

スースー言いながら

のれんをかき分け店を出る


そんな格好が粋なわけなく

小汚い中年男のすること

つま楊枝ほど気持ち悪いものはない

といまは思う


そうやね、昔は周囲の大人から

いろいろ、叱られたというか、

しつけを受けたというか

立ちションベン、騒がしいおしゃべり、

履物のそろえかた、みなりまで...!

全く知らない大人からも注意されたものだ


でもいまはそんな大人、自分も含めて

全くいなくなったような気がする

へたな、介入をして

とんでもないことにならないように

大人は、子供に対して

完全無視というか関わらない風潮が一般的


子供達がモンスター化するのは

ある意味、大人たちの問題...?

そんな気もする


公序良俗に反することをしている

子供達を見つけたら

しっかりと注意できる大人でありたいものだ



     早起き鳥




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