ある時、俺の会社の顧問だった
大麻唯男さんに新橋の料亭に呼び出され
いきなり相談を受けた。
この暮れに衆議院も解散され
間もなく選挙が行われる。
それに備えて
新しい政党である進歩党を結成したが、
党首が決まらずに困っている。
党首の候補は二人いて互いに譲らず、
そのため選挙に備えて
早急に300万円を作ったものが
党首にすることにしたが、
自分の押している候補のために
その金を工面してもらえまいかということで、
俺は即座に快諾してやった。
そしてその俺に、君もついでに
一緒に立候補しないかという提案だった。
しかし俺はにわかにそんな気にはなれず、
一応その場では断った。
「天才」
石原 慎太郎 著
角さんと政治の
接点がここにあるわけだが
やはり政治イコール金の様相を呈している
もっとも金を集めたものが党首になり
金を集めることのできるものが政治家になる
そんな構図が測り知れる
300万を調達できるものが党首になるとは
金づるを持っているものが権力を握る
何ともはや、今の世なら・・・
でも今も全く変わることなく政治とカネ
選挙にお金がかかるのだから
どうしようもないことである
全国50位クラスの若いゼネコン経営者
角さんの政治家としての
原点がここにあるようだ
そして、ついその気になって
角さん自身も出馬するとは痛快!
でも最初の選挙で
辛酸をなめることになったことがきっかけで
以降の角さんの政治家としての
人生が始まるのだから面白い
それにしても常に、
角さんは、苦労スタートの下積み派...!
そしてそれを苦労とは感じない豪傑であるようだ
早起き鳥
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