少年の時学んでおけば、
壮年になってそれが役に立ち、
何事か為すことができる。
壮年の時学んでおけば、
老年になっても気力の衰えることがない。
老年になっても学んでいれば、
見識も高くなり、
より多く社会に貢献できるから
死んでもその名の朽ちることはない。
「学ばざれば、すなわち老いて衰う」
「老いて学べば、寿し」
「言志晩録」 佐藤 一斎 著
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人生どんなときも
学ぶことを忘れるべからず
一番良いのは少年の時から
ずっと学ぶことがベストであるが
それもまた難しい
でもだからといって学ばねば衰う一路
老いてからの学びさえ素晴らしい
自分自身省みれば
人並みはずれ学びは遅く
五十の声を聞いてから
これからでも遅くはないと
時間を割いては
本を読む楽しみをみつけた
そしてこの楽しみの中で
学びながらも読み続けたい
早起き鳥
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文章はいおうとする事の
意味がよく達すればよい
詩は心の向かう所を
いいあらわせれば十分である。
綺麗な言葉や文句を並べるのは、
口先きだけうまい事を
いうようなもので、
われわれの気持ちよし
とはしないところである。
「言志晩録」 佐藤 一斎 著
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なんとも的を得た指摘
文章を書くという事は実に難しいもの
心に浮かぶ言葉はどうでもいいことばかり
何が言いたいのか?
何を伝えたいのか?
それさえも心が決まらず、
書き始めたところで
意味はない
日記、その日に何があったのか
そんな事をいくら書いたところで
なにも面白くない
朝目覚めて顔を洗っている時に
面白い事を思いついた
その面白い事は書かずにはおられない
そんなわき上がるような書きたい事
そんなきっかけがあれば素晴らしい
早起き鳥
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詩歌文章を作ることは、
一つの芸である。
これを善用すれば、
精神修養の学問としても益がある。
ところが、これに溺れると
志を喪うといって気に病むのは
ちょうど、むせぶのがいやだといって
食事をとらないようなものである。
つまらないことを気にして
肝要な心学による修養を
失うものといわざるを得ない
「言志晩録」 佐藤 一斎 著
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文章を書くことが仕事だった
人の書いた文章を評価する立場でもあった
でもその文章は詩でもなく歌でも物語でもない、
日記でさえなかった
上司の挨拶文であったり
権限行使のための命令などの公文書
全く血の通わぬ無味乾燥の文章
行間を読むなど、もってのほか
責任回避、だれからもクレームがこない
徹底して味も素っ気もない文章
そんな文章作成に堪え難く
日記を書きはじめたことで
少しずつ自分の気持ちを
文章表現できるようになれた気がする
早起き鳥
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学生達に講義するとき、
自分の口から出る言葉が、
自分の耳に入り
耳に入ったことが、
再び心に戻って来て、
それを自分の
警めとすることが大事にある。
自分の講義が
自分の修養上の利益になるならば、
必ずしも
聴講者が如何に感じるかなど、
問題としない。
「言志晩録」 佐藤 一斎 著
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どことなく学生目線ではない
教師の上から目線ではないのかと違和感
この独りよがりのごとき講義を
「言志晩録」は何をといているのだろうか
と思う反面、
時々、人前で話す事がある経験から考えるに
学生という聴衆の耳に心地よい話ばかりでは
勉強にならないことも事実
自分が感動して自分の話しに酔えるようなノリ!
そんな講義でなければ
学生の心をとらえることなど
出来るはずはない。
早起き鳥
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昔の儒者は自ら道徳を樹立して
人を教え世を導く師であった。
まさに「師は厳格であり、
その説く所の道理は尊いものであった」
ところが、昨今の儒者は、
言葉をいうだけであり、
その言葉も徳によれるものでなく、
つまる所、本物の影か響を
しめすだけであるからして
何の厳格な所などあろうか。
これは他人事ではないのだから、
自分も反省してみなければならない。
「言志晩録」 佐藤 一斎 著
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人を導き説くためには
書物によりて学ぶことが肝要
さらに、経験にうらずけられたた知恵が必要
自分に厳しく
他人に優しい人でありたい!
解ってはいても
ついつい、俺が俺が...!
と自慢話しばかり
聞くものには耳の煩わしい話し
なんでそうなのかと思うけれど、
気がつけば俺が俺が,
そのくせ、人には
「自分中心の発想から目線をかえて
世のため人のためと説く」
話す人も聞く人も、
よくわかってはいるがまるで変わらない
人を導くは並大抵ではない
早起き鳥
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