ある時、
「明日、資金がショートしそうや。
数百万円を至急手当てする必要がある」
と言うので、私は青くなって
知り合いに金策をお願いに走り回ることになりました。
しかし、どうしても都合がつきません。
夜遅く社に戻り、
財務担当者に相談すると、
「仕方がないな、社内の資金で埋めるか」
というのです。
そんな人を食ったようなところがありましたが、
彼は借金の何たるかを心得ていたのです。
社長の顔で借金が可能なら、
資金繰りが楽になると考えてのことだったのでしょう。
いずれにしても、これは、
靴下づくりに走り回る私にとって、
頼もしいことでした。
私が弱い財務面は
彼に任せておけばよかったのですから。
「男一匹、負けたらあかん」
越智 直正 著
トップが何もかも完璧である必要はない
優秀な部下を育て、任せておけばいい
それは素晴らしいことではあるが、至極当然
でも巷のリーダーはえてして任せられない
全てに口を出し、全て自分がチェックし
全て把握してなければ気が済まないタイプが多い
そんな組織や集団の力量はしれている
いろいろ意見をいう者は排除し
自分に都合の良いイエスマンだけを揃え
自分にとって都合の悪い情報は入ってこない
まるで丸腰状態である
さて、自分もある部署のリーダーとして頑張って来た
なんの能力も知識もなく恥ずかしいかぎりの存在である
でも、部下に恵まれ、全ての仕事を任せられた
自分の仕事は部下のたてた企画にOKを出し
その仕事の報告を受けるだけ
もちろん上手くいかない時もあったが
その時は、タイミング良く報告があり、
共に対処することができた
優秀な部下を持つことは何よりの財産と身にしみている
でも、上司に訳もなく金策に行けとは言えなかったな(笑)
早起き鳥
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