岡山市はユネスコの{文学創造都市」に加盟して、「心豊かなまちづくり」を進めようとしている。そんなこともあり、様々な文学関連の催しが開催される。私としては、嬉しいこと。
過日は、日本ペンクラブ「子どもの本」委員会企画シンポジウム「読書の秘密」が、岡山市で開催された。パネリストとして、今人気の森絵都さんなど4人が登壇とし、子どもの頃の読書体験や作家となって資料とどのように向かい合っているかなどが語られた。そしてその後、地元岡山の高校生代表との討論の場も開催され、さらにトークが広げられた。興味深く聞かせていただいた。
日本ペンクラブの主催の岡山での催しは今回が初めて(?)というように、文学創造都市・岡山で、今後も様々な文学的な催しが開催されることを期待する。
さて、ステキな催しであったが、私としては残念なことが二つあった。一つは、シンポジウムの登壇者の那須田淳さんは坪田譲治文学賞の受賞者だし、森絵都さんは坪田譲治文学賞選考委員であり、地元を考慮していただいて嬉しかった。だが、ならばもう一人地元岡山在住の作家あさのあつこさんを選んで欲しかった。因みに、あさのあこさんは当日受付をされていた。
もう一つ残念だったことは、パネラーの方々の著書が会場で販売されていたことは嬉しかったが、やはりサイン会をして欲しかった。それが駄目な場合には、せめてサイン本を販売して欲しかった。地方で、あれだけの著名な作家の方々が揃うのは珍しいので、地元サービスという観点でもサインはお願いしたかった。
そんな思いなったものの、せめて記念にと、サインはないが森絵都著『生まれ変わりのポオ』(金の星社館)を買った。
さて、ユネスコからの「文学創造都市」への加盟承認は、今月末に届く予定と聞く。吉報を私も楽しみにしている。