今吉備路文学館で、「重松清ヒストリー」が開催されている。その関連イベントとして、「重松清講演会&公開座談会『重松清さんと話そう』&サイン会」に行った。会場は岡大junko fukutakeホール。
私は恥ずかしながら、重松清さんの作品を未だ読んだことがない。なので、どんな作家さんなのかを知りたくての参加。
重松さんが生まれた岡山に住む「お母さんの一人暮らしのアパートを訪れる際に『ただいま』と言わない、お母さんはいつも『お帰り』と言う」と語り出し、さながら一編のエッセイのように、童謡「ふるさと」や中原中也なども取り上げながら、よどみなく故郷をテーマに30分語られた。素晴らしかった。
重松清さんは坪田譲治文学賞を『ナイフ』で受賞されている。その受賞作を読むとともに、本人自身の手による綿密な自伝が作成され展示されているという、吉備路文学館の「重松清ヒストリー」も鑑賞してみようと思っている。